(「雨中の京都マラソン #1」の続きです)
中間点を過ぎると、スライド(すれ違い)区間が多くなります。折り返しが多い京都マラソンの特長の一つです。自分より先を走っているランナーとすれ違うと気持ちが萎えてしまうので、自分の走りだけに集中するようにしました。
府立植物園の中を走り、再び賀茂川沿いのコースに戻ってきました。フルマラソンの勝負所・30kmがいよいよ近づき、河川敷コースに入っていく直前、写真を撮るために自転車で追いかけてくれていた長男に初めて気づき、「ガンバレー!」と声をかけてくれました。そして、「足は残っている、大丈夫。このままいけそう!」と少し会話しました。
約29km地点
昨年の松本マラソンの時もそうでしたが、踏ん張りどころである30km付近で応援されて「よし残り12km、いくぞ!」と、身体と心にスイッチが入るのを感じました。27km~29kmは4分58秒/kmでラップが少し落ちていましたが、30kmは4分44秒/kmで復活したので、その効果は明らかです。
33km過ぎ 京都御苑前の丸太町の折り返し地点
賀茂川の河川敷コースを出て一般道に戻ると、そこは京都御所、京都市役所などがある京都のど真ん中。普段では絶対に走ることができない道を、他のランナーと一緒に走り、沿道から応援されている自分。心肺はもちろんのこと、足にも全く疲労を感じない。もうすでに、ゾーンに入ってしまったと実感。「よし!これまでヒタヒタと走ってきたから、ここで走りを解放しよう!」と、ラストスパートに入りました。残り10km、32kmからの1km毎のラップは、
~33km 4分50秒
~34km 4分47秒
~35km 4分36秒
~36km 4分52秒
~37km 4分29秒
~38km 4分44秒
~39km 4分42秒
~40km 4分42秒
~41km 4分30秒
~42km 4分20秒
でした。京都大学の横を走る38~40kmの最後の上り坂も4分42秒/kmでクリア。最後まで身につけていた簡易ポンチョもここで脱ぎ捨てました。そして、「胸を張り、重心は真下、足首は返さない、肩甲骨と股関節を連動させ、前傾で地面から反発をもらう」という、これまで追い求めてきたフォームをもう一度意識して、ゴールの平安神宮に入っていきました。
42km手前 写真で見ると雨が相当降っていますね
ゴールに向かう最後の1kmは4分20秒/km。走っている・・・。そのこと自体が気持ち良く、まだまだ走り足りない感じ。ゴールへ向かう直線ではガッツポーズをしながらの全力疾走。「おー、いい走りだ!」と、会場全体に実況もしてくれました。
ゴール!3時間22分26秒。自己ベストを4分07秒更新。ゴールしてからも、「楽しい~!もっと走りたい!」と笑いながら独りごちていた、怪しい51歳の市民ランナーです。
前回の松本マラソンと同様に、一度も歩かず、立ち止まりもせず、気持ちも身体も最後まで余力を持って走り切ることができました。
(「雨中の京都マラソン #3」へ続く)