英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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基礎と応用

2007年12月14日 | 指導現場にて
今年も、本格的な大学受験シーズンが近づいてきました。

大学合格を目指す高校3年生なら誰しも不安になるこの時期、早・慶・上智などの難関大学を目指す生徒から多く受ける相談が、「応用力がつきません」。

こんな時、私は必ず逆に質問するようにしています。「基礎と応用の違いって何なのか?」と。

すると、彼らは決まって「長文が読めて、難しい問題が解けることです」と答えます。

このような生徒の特徴として、極めて単純な事項があやふやなまま、分かった気になっている場合がほとんどです。つまり、一つの知識をしっかりと定着させておらず、「あ~、この程度なら何回もやったし、わかる」で終わらせている場合がほとんどなのです。

基礎と応用の違いって何でしょう。私も彼らと同じように、大学受験英語からスタートし、(自分で言うのもおかしいですが)実用英語の習得には相当の労力を費やし、何とか英検1級合格しました。そして、英語指導者として、曲がりなりにも英語を総括的にとらえらるようになった現在思うことは、「応用とは、基礎と相対的なものではなく、基礎的事柄をどこまでも深く追求できる力である」と考えています。

例えば、私はテスト問題を作成する際に必ず書換問題を出題しますが、最も正答率が低いのが以下の問題です。
All you have to do is get this assignment done.(You で始めて書き換えよ。)
正解はもちろん、
You have only to get this assignment done.(○)
しかし、
You have only to do is get this assignment done.(×)
という誤答をかなり見かけます。

この問題を解くには、単文と複文の知識、使役・受身の get の用法の理解、アメリカ英語とイギリス英語の違いなど、様々な要素が詰まっています。

最近のテストでもこの問題を高校3年生に出題しました。彼らにとって3回目の出題であるにもかかわらず、いまだに即答できるものがいない。「こんな単純な書き換え、現在の大学入試に出ないよ」と思っている生徒も多いと思います。しかし、この単純なことすら出来ていないのが現状。それで、難関大学を目指すなんて、言語道断です。

単純な基礎的事柄を愚直なまでに繰り返す。何かの道を極めるためには、当然避けては通れないことです。

あれだけの実績を誇るメジャーリーグのイチローや松井ですら、素振りを毎日何百回と繰り返しているのです。誰もいない1人だけの練習、ボールすら必要としないバット1本だけの素振り練習。これは、英語学習にも必要な姿勢ではないでしょうか。

私は改めて問いたいです。「英語ができない」と嘆かれている方のなかで、このような泥臭くてつまらない練習をしたことがありますか、と。
コメント (2)
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