１０日、東京都の発表で豊洲地区の土壌汚染除去の中間報告が出されました。
読売新聞では昨日の記事で、今日は各紙で報道もされています。予算審議にこの結果がどう活かされるのか、予算委員会も傍聴します。
今日から都議会予算特別委員会の総括質疑が始まりました。やはり、焦点は築地市場の移転問題でした。
都としては、老朽化が激しく天井の崩落が起こり始めている施設を貸与し続ければ、人災や物的被害が出たときには賠償しなくてはなりません。また、賠償すればよいということではなく、事故を予見できる以上家主として対策をとらなくてはならないという責任があります。
であれば、現地で部分的に直しながら営業すればいいじゃないかと民主党は都議選時に訴えましたが、選挙後現地に視察に行き、耐震化工事をするための種地がないことが分かったようで、一旦仮移転して、また戻るという案を出し直ししてきました。(但し、自らも現実的ではないと考えているのか、民主党とは異なるNPO団体の案として出されています)
国政のマニフェストもそうでしたが、選挙が終わってから現場を視察するという政治姿勢は、責任ある判断をしにくくするのではと感じます。もちろん、幹部の方は予め現地に赴いてマニフェストに書いたのでしょうし、移転に反対する人の声を反映しようという気持ちもあったのでしょうが、お互いに都民生活を守るために何を基準に判断すべきかを見つめていかなくてはならないと思いました。
