夏目漱石の『 硝子戸の中 』に出てくる 宗参寺(新宿区弁天町)の前を通りました。漱石の旧居があった漱石公園(新宿区早稲田南町)の付近に所在する宗参寺の山門の前には「牛込氏墓」「山鹿素行墓」の碑が並んでいます。
牛込氏は鎌倉時代や室町時代に群馬県大胡町を本拠とした豪族で大胡姓を名乗っていましたが、戦国の動乱のなかで小田原北条氏に属して江戸城攻略に加わりその戦功で牛込の領主となり、牛込城(新宿区袋町)を本拠としました。
山鹿素行は江戸時代前期の儒学者・兵法学者で元和八年(一六二二)会津に生まれ、赤穂藩主浅野長直に仕えていました。忠臣蔵で有名な大石良雄は軍学を師事し、時代劇などでも討ち入りの場面で「山鹿流の陣太鼓」が鳴らされる場面がよく出てきます。
区内を回っていると、いろいろな歴史の跡を見させていただくことが出来ます。