橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

電気料金値上げはコラテラルダメージと言っていいんじゃないか

2011-05-08 16:17:04 | 東日本大震災

アゴラに掲載されていた東電の電気料金値上げについての前田拓生氏のブログを読んだ。

http://agora-web.jp/archives/1321517.html

 「株式会社だから利益を出していかねければいけないことから、

 電気料金を引き上げるしか無い」という解説が

テレビでされていたらしい。

 本当にこんな解説をしていたのだろうか。

だとしたらアホである。


普通に考えて、逆だろう。

 株主がその責任を負えばいいんじゃないのか。

 これまでそこから利益を得ていたんだから。


電力供給をせねば国民生活が・・・というならば、

資産を吐き出させて、一時的に国有化すべきだ。

 

海江田大臣が「東電には補償のために稼いでもらわないと」とか、

 「電力供給義務を果たせるようにしないといけない」とも言ったというが、

 それは詭弁というものだ。

単なる「値上げ」を「稼ぐ」というのは・・・


それに、そもそも日本の電力事業というのは、

「稼ぐ」と言っていいんだろうか。

生活にどうしても必要なもの、買わざるを得ない商品を売っている上に、

それを一私企業が独占する形になっているからだ。

営業せずとも、サービスせずとも、

頑張らなくても収入が約束されている。


実際の電力以外に電力会社が私たちに与えてくれるサービスがあるとしたら、

 それは、安全に発電を行い、安全に送電してくれるということしか無い。

 つまり、彼らが「稼ぐ」ためにやるべき事は、

より確かな安全を提供することだ。

まさに、現在、福島第一原発で作業されている作業員の方たちは、

その安全のために働いている。


もし、値上げされたとしても、

それがその方たちの追加手当というならば文句はない。

しかし、それは現場で作業しもしない社員の給与を、

2割なんてもんじゃなくもっと大幅にカットするなり、

送電網等の資産を吐き出したりした上での話だ。

いくら賠償のためとはいえ、

現場で働きもしない社員の給料を2割とか、

数千万円貰っている役員報酬5割カットというだけで、

電気料金さらに値上げというのは納得出来ない。

どうせなら、

現在現場で働く下請け業者と東電社員の給料を逆転してはどうだろう。

 

都合のいいときは一私企業といい、

都合が悪くなると電力はインフラですからという。

本当にありえんわ。

東電だけの問題ではない、これは国ぐるみの問題だ。

 

こうした電気料金の値上げとか、増税とか

震災や原発事故の影響によるリストラは

被災地だけでなく、全国に及ぶ。

こういうのをコラテラルダメージ(二次的被害)というのだ。

今後は、こうした二次被害についても

少しずつ考えて行かねばならないと思う。



 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿