橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

必見!studio COOCA パッパラパラダイス!展 @AKI-OKA ARTISAN

2011-09-26 23:43:19 | 出島DEJIMAプロジェクト

JR山手線の秋葉原と御徒町の間のガード下にあるAKI-OKA ARTISANで、今、studio COOCAのパッパラパラダイス!展が行われています。といっても明日まで!私もたまたま行ってみたらやってて、あわてて載っけました。

カラフルで元気が出る絵ばかりで嬉しくなりました。お近くの方は是非!

studio COOCAは知的・精神にハンディキャップを持った「制作、創作など、好きな仕事で自分らしく働きたい」という人たちが働く福祉施設。ハンディキャップを持つ人が描いた絵を扱うエイブルアート(able art)というNPOがあるのは知っていたのですが、studio COOCAというのは今日まで知りませんでした。著名人のファンも多いらしく、結構有名みたいです。有名かどうかはどうでもいいのですが、とにかくかっちょいい絵ばかりなんですよ!

下の白黒の絵は、ヤンキーの男の子が描いたんだそうです!

絵本にしたくなるような絵。四人囃子のお話が浮かんできそうです。

下の絵は、色鉛筆で色をつけてるんだそうですが、
近くで見るととても鉛筆とは思えない分厚い色。筆圧が強いのです。
そして、そして。このかわいいキャラクター達はグッズになっています。
この収益で、絵を描いた本人の経済的自立を目指しています。
以下はキーホルダー 全部ほすぃ!!!
ミニトートバッグ
でっかいトートバッグ。これは是非欲しかったんだが、今の私は超貧乏なのでがまん。
お金が入ってくるまで残っててくれー。平塚の作業所に行けば買えるそうです。
おしゃれすぎー。ハイブランドの服にも負けない格好良さ!
こんなバッジもあります。
というわけで、私はこのバッジを買いました。ふふふ。
バッジも種類がたくさんあって迷いまくり。久々に物欲をくすぐられた秋の宵でございました。
ところで、
studioCOOCAのホームページを見ると、企業に対し、一緒に何かしませんかとのお誘い。
うわー。企業じゃないけど一緒に色々作りたい!でも資金はなし(ガクッ)。
結局、お金のあるものが先にかっさらっちゃうのよねー。なんて愚痴言ってても始まらんか・・・。
まあ、お金はないけど、このバッジのお坊ちゃまみたいに、一人静かに考えてみよー。
studio COOCA 


9・11から10年、3・11から半年に思う。工夫のないタイトルだなあ。

2011-09-11 21:56:58 | 東日本大震災

 

今日は9月11日。あの911から10年が経ちました。この10年は本当に激動の10年というべき10年間で

その最後の打撃が3月11日の震災と原発事故という想像もしなかった出来事でした。

 

想像もしなかったとは書きましたが、心のどこかで常に恐れていたことではあります。

 

きれいに10年ごとに起こる出来事に、そんなものかと驚いていますが、本当に時代の転換点には、象徴的な出来事が起こるのだと超越者の存在を感じずにはいられません。

 

911が象徴したものは

アメリカの終わりの始まりであり、

金融システムの崩壊の予兆です。

 

旅客機がツインタワーに突っ込んだ映像を見た瞬間は冷戦構造的世界観で、当時は、すわ、第三次世界大戦かなんて思った自分がいましたが、それが間違いである事は、比較的すぐに理解されました。この出来事は、そのほぼ10年前に始まった冷戦構造の終わりのフェイズが完全に終わったという象徴でもあったのでしょう。

 

そして、911以降、時代は10年かけてアメリカの終わりを演出してきました。10年間ごまかしごまかし、少しずつ少しずつ、しかし確実にアメリカは衰退に向かい、今、それが誰にも分かる形で顕在化してきました。この10年はテロとの戦いの10年ではなく、アメリカ衰退への10年だったのです。

 

そして、次の10年目の始まりの年に起こったのが、日本における震災と原発事故です。

 

これが象徴するものは、今、誰しもが口にし始めているように自然への回帰とエネルギー転換でしかないでしょう。現時点で、日本ではまだ原発推進派の抵抗が強く、自然エネルギー転換は遅々としていますが、この10年間のアメリカと同じように、しばらくは行きつ戻りつするものの、多分10年後には、自然エネルギーへの転換の道筋は、誰の目にも明らかな状況になっているのではないでしょうか。

 

とはいえやはり、現時点での世の中を見渡すと、無気力無関心に陥ってしまいそうな脱力感が全身を覆っています。震災後に襲ってきた四十肩の痛みと更年期が近づいて体調が万全でないのもあるかもしれませんが、このところマスメディアの報道を負う気力も出ません。

 

今日、311から半年の日、被災地からの中継はやっていても、原発の問題に突っ込んだ報道特別番組は少ない(TBSは昼間にやってましたね。これは録画を見てからまた)。こんな大惨事が起こっても、肝心な部分はさわらないで、周縁部分ばかりをうろうろしている真ん中がぽっかり抜けた感じのものごとへの対応は、日本という国の特徴なのでしょうか。なんとなく、なんとなく時間だけが過ぎていく。物事は人々の意志を超えて、誰が決定するでもなく進んでいく。この夏の暑さで頭がぼーっとする上に、自分の関わっている実感がまったくなくて、自国の事であるという意識さえも無くなってしまいそう。本当に報道を追いかける気力が湧きません。

 

時代や世の中も更年期なのかもしれませんね。

次代への過渡期だから、世の中の体調も悪いのかも。

 

テレビを見ると、岡本夏生があやまんジャパンに「このバブルの燃えカスが~」と罵倒されて雄叫びを上げていました。ああ、「時代は右肩上がり」という幻想は本当にぶち砕かれたんだなあとしみじみ実感しながら、繁栄の時代というのを自らの過去に抱えてしまった人間は未来をどのように捉え進んでいけば幸せを感じられるのだろうかと考えました。

 

そして、現在の岡本夏生の姿を見ながら、答えはこのへんにあるのかなあとか思ったりもするのです。

 

911と311の話の閉めが岡本夏生?と思わなくもないですが、真面目な話は他のかたがいろいろされていると思いますし、今、時代の節目について語るとしたら、今回の節目は、本当に大きな長いスパンの節目であるから、先を予測する事はかなり困難な作業であると同時に、前時代の先入観を捨てて、全く新しい時代について考える夢と楽しみのある作業でもあるのではないかということだけを言いたいと思います。

 

絶望から、どん底からこそ美しい花は咲くと思いたいです。

 

未来は右肩上がりの拡大再生産の時代ではない事だけは確かだと思います。かといって縮小というイメージともまた違う。数値や図形では表せない、新しいイマジネーションの時代だと思います。見えないものを感じる、数えられないものの価値を測る。豊かだけどゴミの少ない世界という感じでしょうか。

ちょっと抽象的な話になってきたので、この辺でやめときます。

 

10年後の9月11日には笑って暮らしていられるために

今やるべきは、今苦しんでいる人を救う事。

 

突然具体的になって恐縮ですが、政府の復興会議のみなさまは、大きなビジョンは声高に叫ぶのではなく、通奏低音として、具体的な施策のベースにこっそり忍ばせて下さい。大きな目標の達成に向けて、今は具体的な目の前の作業を粛々と指示して下さいませ。そうした作業の積み重ねが、新たな理想的通奏低音に繋がっていくと思います。ベースだけが声高に音色を響かせてもオーケストラは人を感動させる事はできないのですから。

 

脱力の残暑。脱力したまま、ぼーっとした頭で、神経を研ぎすまさず垂れ流し的に書きました。これが、今の世の中の気分を表している気もして、だらりとしたままです。

 

 

 

 

 

 

 


谷中コミュニティセンター建替え計画に住民の声を! 9月10日ワークショップのお知らせ

2011-09-08 12:41:11 | 東日本大震災

東京台東区谷中にある、谷中コミュニティセンターの建て替え計画が進んでいます。3・11の震災もあり、谷中防災コミュニティセンターに生まれ変わるそうです。しかし、どのようなセンターになるのか、近隣住民にその中味はなかなか伝わってきません。行政も、当初は住民説明会を行っていたそうですが、いつの間にかお声がかからなくなったと、近隣の住民の方の怒りの声も聞こえてきます。

そこで、住民の声を反映した設計となるよう、有志が集まって「谷中防災コミュニティを考える有志の会」を立ち上げました。この会は、3・11の震災をきっかけに、「3・11と防災コミュニティを考える集い」を行っています。そして、その第4回目となる9月10日の集いで、コミュニティセンターの100分の1模型を使って、実際、防災コミュニティセンターはどういう形であるべきかを考えるワークショップを開催します。

みんなで検証!建築ワークショップ

     ~1/100サイズの敷地模型をさわって考えよう!

     防災コミュニティセンターのカタチ。~」

詳しいことは以下のチラシをご覧になって、どしどしご参加下さい。

 

驚いた事に、公共的な建物は、納税している住民が使うにもかかわらず、これまで住民の声を取り入れながら造られた建物はほとんどないという話でした。

今回のコミュニティセンターも設計するのは地元業者ではないようですし(入札だからしょうがないんでしょうけれど)、建物を建てる公共事業というのは、その建物が住民にとってどう役に立つかというよりも「景気対策」の側面が強くなってしまっている気さえします。

そういった状況に蟻の一穴を開け、住民の要望の取り入れられた本当に地元の役に立つ公共施設を作っていくためにも、この谷中防災コミュニティセンターを考える集まりに、近隣のみならず、こうした動きに賛同される方も参加され、全国にこの動きを広めていけたらと思います。

この有志の集まりのウェブサイトのURLはこちら。

http://yanakabousai.jimdo.com/

工事中で、まだ9月10日のワークショップのお知らせくらいしか掲載されていませんが、今後報告なども掲載されると思いますので、東京以外の方もご覧になってみて下さい。