橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

冷蔵庫刷新事業 調味料仕分けで考えた日本経済とか    その2 分別リサイクル編

2010-05-31 22:55:50 | 日々のつぶやき
冷蔵庫刷新事業 調味料仕分けで考えた日本経済とか その1からの続きです。

妄想はひとまずおいて、中身を出したら次は分別作業だ。
39本のうち、瓶のものが27本、プラスチックのものが12本。

私の住む地域はプラは燃えるゴミとして捨てられるが、瓶は分別リサイクルだ。
分別して出すためには、ラベルとプラスチックの蓋も取らねばならない。この作業も、瓶の整理を億劫にしている原因の一つだ。正直言うと、ラベルや蓋を付けたまま捨てたこともあるし、実際ゴミ収集所には、ラベルや蓋の付いたままの瓶がほとんどだ。

しかし、作業を始めて見ると、ここでも発見があった。
剥ぐのが大変だと思っていた、瓶のラベルは、数分水につけといたら、すぐにペロンと剥げるものがほとんどだった。ペロンとは剥げなくとも、金たわしでこすれば比較的簡単にとれる。水につけるのもほんと数分で大丈夫。これって、主婦の方の間では常識なの?そうだとしたら、私らエコ推進なんてしたり顔で言っとられませんな。
今回は39本も処理してるんで、一仕事だが、日常的に1本2本作業するなら大した手間ではないことを、40過ぎて始めて気付いた。


水に数分つけといてもラベルがきれいにとれなかったのは、27本中3本だけ。


さらに、プラスチックのキャップだが、最近は頭の部分をひねるとピーッとちぎれて引っ張ればスポンと抜ける加工がされている蓋も増えてきてて、半分くらいが簡単にとれた。スポンととれる加工のされてないものも、先の尖った鋏でちょっと切り目を入れて引っ張れば、スポンと抜けた。
結果、どうしてもとれないのが一本だけあったが、27本中26本が比較的簡単に蓋をはずす事ができたのだ。なんか感動――!

これまで蓋を取ろうとして、途中でプチッとちぎれたりすると、メーカーもちゃんと取りやすいのにしとけよ!なんてイライラしていたが、ちゃんと外す気になって鋏を使えば、ものの3~40秒でとれちゃうのだ。そういえば、これまでは、鋏とかの道具まで使って外そうと思っていなかった。どうせ取りづらいんだろ、と思って投げやりにやってた気がする。ちょっと本気出してやる岳で結果も気分もこんなに違うのだということを改めて、こんなこと(瓶の蓋は外し)で、実感しちゃいました。

そして、ここでまた、日本経済の事を考える。
実は、産業構造の転換も、やってみれば可能なのではないか?
キャップが簡単にとれる事を知らずにめんどくさがって、放置しておいた私のように、日本企業の底力を信じられず、改革に着手したら体力がなくて潰れると思い込み、今の状況を放置しているということはないのか?
もちろん、キャップ外しと産業構造の転換はリスクのレベルが違いすぎる。しかし、どちらもやらなかったら、将来に禍根を残す事になるのは同じだ。その上、その禍根の大きさは、産業構造の転換をやらなかった場合の方がずーっと大きい。


<これがあのゾンビたちか!!>

きれいに洗ってラベルと蓋をとった調味料の瓶は、もう元何が入っていたかわからない。薄明かりの中、これがあのゾンビたちかと思える美しさだ。


手前の一番左は、確かオイスターソース。その隣はタバスコ。
後ろの水色のきれいな瓶はお酢の瓶だった。

古い中身を出して、衣装(ラベル)も剥ぐ事で、瓶本来の形の美しさが表面に現れた。花瓶としても使えるほどだ。
で、ちょっと花を入れてみた。
 

左側は、これまでオイスターソースの入れ物として過ごしていた瓶だ。
ラベルを剥いで中身を入れ替えるとこんなにも変わっちゃうのですねえ。
そりゃ、本家本元の花瓶には負けるけど、それはそれで味を出してる。
ただ、いくらきれいだとはいっても、ぜーんぶ取っておくわけにはいかない。
それにやっぱり、この空き瓶よりももっとこの花に合う花瓶はあると思う。
職人さんが丹誠込めて作った花瓶も欲しいしな。

というわけで、最後に瓶のリサイクル情報の掲載されたベージを紹介しときます。

びんのリサイクル by 財団法人環境情報普及センター
http://www.eic.or.jp/library/gomi/re_bottle_s.html

このサイトによれば、リサイクルびんを出す時の注意点として

1、 空きびんのキャップをはずしてください
2、 中をさっと洗ってください
3、 ルールに従って正しく分別して出しれください。(市町村によっては色分けするところもあります)
4、 空きびん以外のもの(コップ、蛍光灯、他)はいっしょに出さないでくださいとある。

ただ、その次にショッキングな事が書いてあった。

「なお、ラベルや外れにくいキャップ、中栓は無理に除こうとすると危険な場 
 合もありますので、つけたままでもかまいません。」だって。が~ん!

私が半日かけてやった事は何だったの~。
まあいいか、いろんなこと考えたしな。
それにみなさま!今回、外れにくいラベルやキャップは少ないという事が分かったので、大丈夫とはいえ、なるべく外してからリサイクルに出しましょうね。
最後に資料をもうひとつ。

びんのリサイクル
http://www.glass-recycle-as.gr.jp/pdf/07_recycle.pdf

しらべてみようリサイクル〈2〉びん
中村 三郎,本多 淳裕
フレーベル館

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リサイクルビン (講談社ノベルス)
米田 淳一
講談社

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冷蔵庫刷新事業・調味料仕分けで考えた日本経済とか    その1

2010-05-30 13:49:06 | 日々のつぶやき
普天間移設問題に対する政府の方針が発表された日のこと。
朝からテレビは、社民党が政権を離脱するのかどうかばかりを嬉しそうにつついていて、私はというと、官僚とメディアの半年がかりの執拗なる鳩山政権おとしいれ作戦によって、鳩山さんがとうとう辺野古移設を日米共同声明に入れるのかと思うと、もう情けなくて、国民の政治不信はさらに進むだろうなと脱力していた。

気分を変えたいな~と思って台所に行ったら、ふと「仕分け作業」でもやってみようかと思いついた。仕分けと言っても、冷蔵庫に眠る莫大な「調味料瓶の仕分け作業」だ。


<賞味期限切れゾンビーズ>

もう何年、冷蔵庫の抜本改革を怠っていただろうか。
長年の自堕落が祟って、冷蔵庫には瓶のラベルから目を背けたくなる(賞味期限が切れている)年季の入った調味料瓶がゴロゴロしている。ゴロゴロしてるなんて表現は甘いな。そうした調味料に占拠されてるといったほうがいい。他の食品はそうした調味料瓶の脇に差し込まれたり、上に乗っかったりしている始末だ。他人様に見られたら嫁に行けねえ(すでに嫁に行けない歴は長いが)。現在使用中の調味料4、5種類は、賞味期限の切れた膨大なゾンビたちに囲まれて、自らもゾンビとなる日が来ることに怯えているのだ。
どうか最後まで使って我を成仏させたまえ・・。
 しかし、一人暮らしの食卓では、賞味期限内に使い切る事はほとんどない。私の場合、仕事を辞める3月末までの最後の1年間、シフトの都合で、平日の夕食は全て職場で出るお弁当だったため、自炊することが本当に少なかった。
それに、賞味期限が切れて、新しいのを買ってきても、古いのを捨てるのをつい忘れてしまう。中身を瓶から出して、瓶を洗うのが面倒だからだ。それで、ただ奥に奥に追いやられてゆく。
そんなこんなでゾンビは増えに増え続け、近頃では、冷蔵庫を開けるたびにどよーんとした気分になっていた。
テレビを見てもどよーん、冷蔵庫開けてもどよーんだ。
せめて自分の努力で解決できる問題だけでも解決すべきだ!そう一念発起して冷蔵庫からありとあらゆる調味料を取り出し、仕分けにかけたのだった。

うち賞味期限切れの調味料の数はなんと39本!!!
よく冷蔵庫の中に入ってたよなあ・・・しみじみ。

この写真は、39本全部は映ってません。
最初は本数数えようと思ってなかったんです!


そこで改めて認識したのだが、調味料って美味しく食べられる期限である「賞味期限」は書いてあるけど、食用可能期限である「消費期限」というのは書かれてないのね。調べてみたら、消費期限というのは、だいたい5日程度で劣化する長期保存できない食品の食用可能期限のこと。開封さえしなければ長期に保存できる調味料類には書かれていないのだ。
でも、最も問題なのは、調味料に書かれている賞味期限って開封していない場合の賞味期限だけだということだ(つうか、これが冷蔵庫に調味料ゾンビが貯まって行く原因にもなっているのだが、)。一旦開封してしまった場合は、「冷蔵庫に保管してお早めにお使いください」としか書いていない。この「お早めに」っていうのが、どの位を指すのかが最も知りたい事なんだよーーー。
でも、分かんないもんだから、これまでの知識を総動員して考える。酢は腐らないから、ドレッシングって結構大丈夫なんじゃない?とか、塩や砂糖が結構入ってて煮詰めてあるソースってのもかなり平気なんじゃない?とか、でも、乳製品の入ってるドレッシングはヤバそう、え?でもマヨネーズは腐んないよねとか。で、実際に、どろソースなんて開封したまま賞味期限を1年以上過ぎたやつを使ったことあるけど、お腹壊したりはしなかった。そんな経験もあるもんだから、半分以上中身が残ってる調味料はなかなか捨てる踏ん切りがつかなくて、とはいえ、やっぱり使う度胸もなくて(たま~には使ったけど)、もうだめなのかな?どうかな?と日々考えるだけで、今日に至ってしまったのだ。そして、ゾンビは39本にも増えてしまった。

しつこいようだけど、賞味期限の話をもう少しする。
そもそも私は開封後も「開封前賞味期限」を基準に考えていた。
一応、某調味料会社のホームページを見てみたところ、使い切りの目安はドレッシングなら開封後1ヶ月、マヨネーズも1ヶ月。味噌系のペースト状の調味料に関しては、メーカーHPには記載がなかった。
ネット上では、以下のようなページも存在してだいたいの目安を掲載している。

『開封後の「食べ物」賞味期限ナビ』というサイト

しかし、私の持っているゾンビたちは当然のごとく、上記のHPに書かれた期限を大幅に過ぎているもの揃いだし、開封前賞味期限をも大幅に過ぎているものも多い。
例えばペースト状のものなら開封前賞味期限って年単位だ。私は開封後もそれにのっとって、年単位で保存していたし、使ってた。そしてお腹壊した事はない。開封前期限を過ぎて使った事もあるが、大丈夫だ。
年単位の賞味期限が付く味噌系のペースト状の調味料は、発酵食品だし、多分開封後も冷暗所においとけば、実際大丈夫なんだろう。
昔の人は賞味期限なんかに頼らず、野生の勘と生活の知恵で判断してたのだ。
(とはいえ、賞味期限を過ぎて使う事はお勧めはしません)。

そんなことを考えながら、調味料瓶一つ一つから、残りの調味料を出しては捨て、瓶を一つ一つ洗った。


<中身はいつ腐る?>

中身を出しながら、ふと気付いたのは、賞味期限を2年も3年も過ぎているのに、中には5年も6年も経っているものがあるにもかかわらず、カビが生えたものはなかったし、腐った匂いなどは全くしなかった事だ。
これって防腐剤の力なのだろうか。だとしたらちょっと怖いが、もしかして調味料ってこういうもんなのだろうか?
だからといって、買ってから3年も4年もたったものを食べる勇気はない。

こうして大量のゾンビを片付けながら、またまた、ふと気付いた。
なんで私は、目の前の調味料がまだ食えるか食えないかということをこんなにごちゃごちゃ考えてんだろ、ということだ。よーく考えてみたら、そんな古いもの無理して使う事もないのだよな。すぐ捨てちゃえという意味ではなく、一人暮らしならマヨネーズは小さいの買ってくればいいし、ドレッシングにしても、自炊をしてこまめに使ってれば、そんなにゾンビ化するはずはないのだ。サラダ作るの面倒ならきゅうり1本切っただけでもいいし、使い道はある。ゾンビが発生するのは、そのちょっとした手間を厭うているだけなのだ。
その手間を厭うた分がどこに行ってるかというと、コンビニや外食産業にお金として落ちている。そして、調味料に投下した資金は無駄になる。
今の日本経済、GDPはこうした無駄に支えられてるのかもしれない。無駄をやめたら経済規模が小さくなるのかも・・・。
いやいや、今の日本は無駄をやめて、その分、本当に必要とされる新しい産業を生み出さねばならない時期に来ているのだと思う。なのにそれを厭うているから、衰退し始めてるんだよな・・・。

賞味期限過ぎて5年も経ってるのに、まったく変な匂いもしない、ぱっと見大丈夫だとしか思えない調味料群は、まるで日本の重厚長大産業のようにも思える。何を使って寿命を延ばしているのだろうか、早く刷新した方がいいのに・・・。
ゾンビ調味料をまだ使えるかどうかぐちゃぐちゃ考えていた私は、まるで日本のゾンビ経済を無理矢理長らえさせようとしてる人と変わらないのかもしれない。「もったいない」と言う前に、無駄にならない方法を遂行すべきなのだ。
なんて、考えてたら、瓶を洗う手元にも、思わず力が入った。
が、いろいろ考えてた分、作業時間が倍かかってしまった。

>>>その2「分別リサイクル作業編」に続く
世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか
野口 悠紀雄
ダイヤモンド社

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5月28日という日 普天間、ipad、NPT、そして満月 

2010-05-29 18:28:25 | 日々のつぶやき
昨日は、本当にいろんな事があった日だった。
まず、普天間問題の政府方針の発表。そしてipadの発売。国連でNPTの核軍縮の再検討会議も行われた。そういえば、ユニクロは26周年とかで(26とは中途半端。もうなんでもイベント化する?)朝6時開店、恒例のアンパンを配ったが、ニュースが多くて今回はほとんど採り上げられなかった。
これらのトピックどれをとってもそれ一つで論評に値するのだが、今回はちょっとぶっとんで、とはいえ、これらのトピックも関連付けながら、この5月28日という日自体を話題にしたい。

5月28日は、満月だった。
そして、昨日の午前中、牡羊座に天王星が入った。
って、唐突になんのこと?とお思いの方もいると思うので説明すると、これは西洋占星術による昨日の星の配置である。
 
石井ゆかりの「筋トレ」という星占いサイトをご存知だろうか。石井ゆかりの「筋トレ」最近人気急上昇のサイトなのだが、彼女の占いが面白いのは、ホロスコープの説明がかなり書かれている点だ。それが、さっき書いた、「牡牛座に天王星が入った」とかってこと。
彼女はツイッターでも毎日の各星座ごとの占いをつぶやいていて、その冒頭でその日の星の配置を説明している。そんな毎日のつぶやきや、「筋トレ」読んでいると、ホロスコープのどこにどんな星があるとこんな意味があるとか、惑星と惑星の位置関係が真正面になったり、90度になったりでこういう意味があるとかがなーんとなく分かってくる。折にふれ、自分の行動や世の中の動きと星の配置を比べてみていると、おおっ!と思う事もあるのだ。占星術が統計学かもと思ってしまう瞬間だ。

おっと、すいません。占星術にあまり興味のない方のために簡単にホロスコープを説明します。
ホロスコープとは基本的には星の位置情報を書いた地図みたいなもんで、みなさんもよくご存知の12星座が割り振られた円陣に惑星や月、太陽などの位置が書き込まれている。その12分割された場所のどこにどの惑星が位置するか(その時、どの星座の方向にどの惑星が見えているか)や惑星と惑星の位置関係などを見てその時点の状況を占うのだ。惑星にも星座と同様、それぞれに意味づけがされている。

5月28日に「牡羊座に天王星が入った」と書いたが、石井ゆかり氏ほか占星術師の方の言によれば、これには以下のような意味がある。

牡羊座というのは12星座の始まりの星座であり、天王星というのは、変化とか改革を表す惑星である。その牡羊座に天王星が入るという事は、時代の転換点に入った事を表しているという。
さらにこの日は満月だ。機は熟した、次への展開へ移行するポイントでもある。
さらにここで始まる変化は、一瞬にして終わるようなものではなく、これから時間をかけて完成して行く性質のものなのだそうだ。
例えば、昨日の石井氏のつぶやきを一部引用させていただくとこうだ。


<引用ここから><@ishiiyukari>
今日の占い 今日は射手座の満月。で、オイラの持ってる暦では10 時50分に天王星がとうとう、牡羊座入り(どかー  ん!)なにかが「満ちきる」ところから「はじまる」ところへの境目の時間。ほんとに「境目の時間」っていう感じだなあ。 7:30 AM May 28th webから

まだ完全に新しいところに入りきってもいないし、でも過去の場所 からは出発してしまう。神社とかお寺とか、入り口が多段階になってるよね、長い階段があったり、幾つも門があったり、鳥居が何重にもなってたり。 7:31 AM May 28th webから

今はそういう、門や扉をいくつもくぐり抜けてくようなときで、そ のなかのでかい門の一つが今だ、というイメージなんだ。たった一枚のドアを開けて過去から未来に行くんじゃなくて、いくつかの大事な門をくぐりながら徐々に、過去を完成させ、未来に関連づけて、進む、という感じなんだろう。 7:31 AM May 28th webから

<引用終わり>

これを踏まえて、28日の出来事を振り返ると、全てこの状況に合致するような気がする。

特にIpadの発売は、今後書籍というもののあり方を変え、グーテンベルク以来の活字文化を映像とも融合し、新しい情報の時代が始まる事の象徴だ。
そういえば、グーテンベルクが活版印刷を発明した時代というのは、ヨーロッパの大航海時代、また、この世紀(15世紀)の終わりにはイベリア半島をイスラム教国から奪還しようとするキリスト教国の再制服活動であるレコンキスタが終わりを迎えヨーロッパは大転換期を迎える。そして、そうしたことがあいまって、資本主義が発達していった。
そう考えると、今の時代というのは500年レベルの変化の入り口なのかとさえ思えてくる。

しょっぱなからでかい話になりすぎてしまった(汗)。

というわけで、国内の問題に目を向ける。
普天間の問題は、結局、辺野古と入った政府決定がなされ、現行案に近い物が日米共同声明として出されたが、この問題とてこのまま終わるわけがない。
5月末の決定がこういう形になったことで、かえって今後の政局の混乱や沖縄の反発が予測される。
また、沖縄から少しでも基地を減らすべきだという思いは、今回のことで以前に比べれば全国的に共有されたのではないかと思う。国民の間には「しょうがないじゃない、沖縄にガマンしてもらおうよ」とは決して言えない空気ができた事は確かだ。
福島大臣を罷免した事でも、今後また別の動きが出てくると思われ、日本の安全保障を根本から考え直すきっかけになるかもしれない。まさに変化の始まりだ。

また、普天間問題だけが鳩山政権の政策かのようにメディアはこれまで大騒ぎしてきたが、私たち一般人も、この大騒ぎに懲りて、日本の再生のためにも、ほかの政策にもきちんと目を向けるべきだということもそろそろ自覚すべき変化の時だと思う(もちろん普天間問題は重要なことは変わりないが)。

普天間問題の狂騒にかき消されてしまったが、鳩山政権は官僚の反発もある中、いくつか成果も挙げているのだ。

○「密約」は、問題はあれ、政権交代があったからその存在が認められた。

○ 自民党政権が行わなかったシベリア抑留者の補償を行うための「特別給付金」の制度は現在国会で審議されている。
  自民党時代この補償を行わないという方針は、官僚主導で決められたことが分かったというニュースが報じられていたが、  これなどは鳩山政権が政治主導で政権を動かそうとしている事の現れではないかと思う。

○ ほかにも、水俣病に関しては救済措置により未認定患者にも救済の道が開かれた。

○ また、方向性はちょっと違うが、冤罪が疑われた「郵便不正事件」の村木厚子元厚労省局長にも無罪の公算が出てきた。こ れも政権交代の影響があるんじゃないかと思う。
 ちなみに、この村木さんの冤罪を訴え、裁判の傍聴期をツイッターでつぶやいていた「ナミねえ」こと社会起業家の竹中ナミ さんは、先日NHKの経営委員に選ばれている。

これらは明らかに変化の兆しではないのだろうか。

いま一度国際問題に目を向けると、国連で行われていたNPT再検討会議では、28日「核なき世界の実現」に向けた64項目の行動計画を盛り込んだ最終文書が全会一致で採択された。具体策に乏しいと評価は低いが、これまで核保有に言及する事がタブーとなっていたイスラエルに対しNPT加盟を求め、イスラエル核を念頭にした「中東非核地帯構想」を議論する国際会議を2012年に開催することが盛り込まれた。これって、今後の実効性はともかく一応進展ではないか。アメリカ国民のオバマを選ぶという選択がなかったら、こうした変化もなかっただろう。

これが、星によって運命づけられたものだとは言わない(やっと占星術の話に戻ってきた・・)。
星がどう言おうが、間違っていると思えばそれに従う事はないし、未来がどうなるかは、私たち一人一人の思いと行動次第だ。
ただ、現在の状況を見ると、私たちが目指すべき未来を、空の星たちも祝福しているのではないかと思えたから、占星術の話をしてみたくなったのだ。
現在日本は経済的にも大変な状況に直面している。すがれるものなら藁でもすがれ、大変な時にはいろんなものに背中を押してもらえばいいのだと思う。私も「筋トレ」にちょっと背中を押されて以前の仕事を辞めて一歩を踏み出した(まだ踏み出したといえないかもしれないけど・・)。
いかに実効性が低いと思える事でも地道に主張すれば少しずつは動いて行く。諦めがもっとも大きな敵だ。
私たち庶民が関わる事のできないと思えるような政策も、私たちが選んだ政治家が決めている。いや、官僚が決めてんでしょ、という声もあるだろうが、世論の大きなうねりには官僚もあらがえない。世論の強いバックアップを受けた政治家の主張は受け入れざるを得ないのだ。だからこそ、政治家は選挙を重視する。
だから諦めないで、理想の実現のために一票を投じたいと思うのだ。

次の選挙となる参議院選挙は7月11日となる公算が高い。
実は、この翌日7月12日(日本時間)、南太平洋で皆既日食が起こる。
日食というのは占星術的に言うと、太陽が象徴する権力側を月が象徴する民衆側が隠すことを意味するという。この権力側とは、これまでの世の中で権勢をふるっていたもの既得権を持つもののことだ。
まだ政治主導を達成できず、官僚や業界団体やメディアなど既得権を持つものの反発にあっている民主党は権力を握っているとはいえないのかもしれない。日本を本当に牛耳っている(笑)のは誰なのか・・・

次の選挙で、どの権力が覆い隠され、再び姿を現すのは誰なのだろうか。
この日食を境に廃れてゆくのはどの勢力なのか。
日本では日食は見られないけれど、このグローバル時代だもの政治への影響もあるんじゃないの?なんて勝手に解釈しつつ、占星術を選挙の際のもう一つの楽しみとしてみるのも一興である。

しかし、どの権力を選ぶかは私たちの一票だ。
私たちの民意の重さは、宇宙の星にも抗えない。

そして、その日食の日7月12日は私の誕生日でもあるのだった。
何が起こるかなあと、ちょっとドキドキな今年の夏なのだ。
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
佐々木 俊尚
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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星占いのしくみ 運勢の「いい」「悪い」はどうやって決まるのか (平凡社新書)
石井 ゆかり,鏡 リュウジ
平凡社

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沖縄基地とイラク戦争―米軍ヘリ墜落事故の深層 (岩波ブックレット)
伊波 洋一,永井 浩
岩波書店

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徹底討論 沖縄の未来 (沖縄大学地域研究所叢書)
大田 昌秀,佐藤 優
芙蓉書房出版

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沖縄、基地なき島への道標 (集英社新書)
大田 昌秀
集英社

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飴細工 作品も凄いが、実演見なきゃ!(改訂版 補足訂正あり)

2010-05-26 02:43:40 | 谷根千・上野浅草・下町
最初にアップした記事に、説明不足の点および訂正がありましたので、追加補足しました。
最初の記事を読んだ方、ご確認ください。申し訳ありません。

補足:賞味期限についての記述が夏場のみのものだったので、冬場のものも追加しました。   
:VTRの最後に出した価格表示は、わくわく感謝祭の時の特別割引価格でした。    
店舗での価格は別になります。価格についてはVTR上のテロップで説明を追加。
訂正:VTR中で、色をつける食紅は8色としていましたが、正しくは7色です。    
8つ食紅の瓶が映っていますが、一つは水が入っています。

<以下、追加補足訂正後>
22、23日の土日、谷中、千駄木にまたがるよみせ通り商店街に、一箱古本市が出店し、私も一箱自分の古本を出店した。 この両日、よみせ通りはわくわく感謝祭というイベントが行われ、チンドン屋が繰り出したり、富くじがあったり、フリマでの古着販売や手作りカレー、学生による大道芸、さらには谷中名物の肉屋のメンチ、おなじみのコシヅカハムの生ハムやハムかつに集まる人、などなど大盛況で、特にお天気のよかった土曜日の人では結構なものだった。 翌日曜はあいにくの雨で、人出もまばら、私の古本の売れ行きもさっぱりだったのだが(ほかのお店は売れた方もいました。出してる本のセレクトの問題ですよね)、そんな中で、子供たちの人気を集めていたのが、一箱古本市のお隣で店を開いていた飴細工屋さんだ。


店の前は子供用の小さい傘の花が咲いたよう。 いろんな色の動物たちが、職人さんの手と一本のちいさな握り鋏だけで作られていく様子をじーっと見つめている。 その様子は大人が見ていても「すごーい」と手を叩きたくなるものなのだが、子どもはことさら「すごーい」ものに正直だ。 真っ白くてやわらかい飴の丸い固まりに、8色ある食紅を使って色を入れ、捏ねればどんな色でも作り出せる。 職人さんは、子供達に「オレンジ色は何色と何色を混ぜれば作れる?」と話しかけながら飴細工を作っていく。 真っ白い飴が捏ねられるにつれて、いろんな色に変わっていくさまを、子供達は目を輝かせて見ている。その姿を見ているだけでも嬉しくなってくるのだけれど、まんべんなく色の広がったアメの丸い固まりが、握り鋏一つでいろんな動物たちに変わっていく作業が始まると、私たち大人も、子どもに返ったように真剣なまなざしでじっと職人さんの手元に見入ってしまうのだった。 細工に使う飴は、柔らかさを保つため最初80℃くらいに熱せられている。 その熱~い飴を鍋の中から一塊掬い出して、冷えて固まるまでの間に素早く形を作らなければならない。 その間3分~4分ほど。ウルトラマンのカラータイマーほどの短時間勝負だ。 また、この80℃の飴にちゃんと触れるようになるまで1ヶ月かかったと、今回の職人さん加藤さんは言っていた。 あちっ、あちっと思いながら、きれいな形をたった3分ほどで作らなければいけないなんて・・。1回1回が真剣勝負だ~(汗)。 その真剣勝負を見ていて、私が最もグッときたのは、動物の足を作っていくときの鋏さばきだ。 例えば、ひよこの3又に別れた足先を、ちょきちょきっと切り目を入れて指でクイっと曲げると一瞬で、ただのアメが足に変わる。その角度が絶妙。(ひよこ以外の別の動物を作る時だったかもしれないが)かかとの辺りに鋏でちょこっとくぼみを入れるだけで、リアリティがグッと増すのには、その技術の奥深さに感動した。   こういう技術って、マウス一つで動かせるパソコンのシステムがさまざなまプログラミングを経て作られているように、長年の職人の経験や発見が幾層にも重なって、一つの鋏さばきに昇華してるんだろうと思う。単純なようで実は複雑。表面は一見つるつるでも、顕微鏡で見ると実は細かい網の目があるようなそんな感じだ。だから感動するんだろうし、誰でも出来そうでなかなか出来ない。とにかく、そういう技を見せられると、人は目が離せなくなる。 それで、古本市の店先で呼び込みをしながらも、ついついお隣で飴がいろんな色の動物に変わっていく様をじっと観察してしまった。 ついでに、子供たちのいい顔も相まって、すごーく幸せな気分になった。 今回出店していたのは「あめ細工 吉原」さん。常設の店舗が地元千駄木にある。 あめ細工の実演は、そのお店の職人の加藤妹子さん。 ホームページを見ると、動物だけでなく、他のいろんな作品の写真なども掲載されている。また、今回ここで掲載できなかった、目を輝かせて飴細工実演を見つめる子供たちの写真も満載。

「あめ細工 吉原」ホームページ

ものすごく手が込んで、ずっと取っておきたくなる作品もあるのだけれど、アメという素材は、湿度や熱で変化する。夏場なら、普通に部屋に置いておいて1ヶ月くらいが美味しく食べられる賞味期限。暑くて湿度が高いと少しずつ溶け出しちゃうのだ(冬場なら2ヶ月くらい。湿度と温度の低い所なら数年大丈夫とのこと)。 そんなはかない芸術ということも魅力ではあるけれど、溶けてきちゃったら食べればいいじゃない、美味しいよ!というところもいさぎいい。もったいなくて食べられないと言ってる我々大人を横目に、隣では小さい子供達が、買ってもらったカブトムシやひよこやハムスターを惜しげもなくペロペロなめている。子どもってなんてかっこいいんだろう。 アメ一つで執着やいさぎよさなんてことまで考えてしまった、休日の飴細工実演なのであった。 吉原さんのHPによれば、飴細工の起源はなんと796年東寺建立の時の供物にまでさかのぼるらしいから、日本の伝統技術としては半端じゃない。伝統あるものこそアバンギャルドだったりパンクであったりするものよのお・・と感慨もひとしおである。昔から作られてきただろう、うさぎや鳥の形でも、It's so cute!!!なのだもの。キティとかわらんぞえ。 では、最後に、私のために作ってもらったドラゴン(龍)のアメ細工の実演をVTRでご覧下さい。飴を鍋から取り出して形が出来上がるまでは3分40秒ほど、その後、目を入れて、乾かして完成です。  当日現場に行くまで飴細工屋さんが隣に来る事を知らなかったので、急遽Iphoneで撮影。縦長の画面ですがご容赦くださいませ。


作って下さった飴細工師の加藤妹子さんは、飴細工を初めてまだ1年。師匠について修行中だそうです。 更なる作品に期待です! 飴細工についてや、「あめ細工吉原」さんについてはホームページに詳しいのでそちら(上記)をご覧下さい。 飴細工師と言われる人は国内に20人ほどしかいないそうなので、どなたか弟子入りしてみてはいかがでしょうか?

職人を生きる (岩波ジュニア新書)
鮫島 敦
岩波書店

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職人になるガイド—自分の技で生きる
山中 伊知郎
新講社

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突然ですが、ゆうちょ銀行だいじょうぶか?!

2010-05-23 02:55:21 | Weblog
昨日、やることがあるにもかかわらず、勢いで一気にブログを書いたのに、間違って消してしまうという愚挙を犯してしまった私。今日は、一箱古本市一日目も終わり、さらに友人との飲みを経てさっき帰宅したばかり、昨日書いたテーマを掲載する気分ではないのだが、折角なので、再度書いてアップしとこうと思う。
そのテーマとは、ゆうちょ銀行のことだ。
実は昨日、振込をしようと思って近所の郵便局に行ったのだ。長野県の小さな村で染め物をやっている方から、藍染めのストールを購入。その代金を払うためだ。送られてきた藍染めのストールは、6800円という値段ではもったいないほどいい感じ、これは今後相当使える!と、やや興奮気味で、早く代金を払わねばと包みの中の振込表を探った。中には、振り込み口座を書いた紙が入っていて、代金は口座振込でやっているようだ。で、そこに書かれていた口座というのが、ゆうちょ銀行とイーバンク銀行2種類の口座だった。この2種類という事から、その長野の村が本当に小さい田舎の村だということが分かる。多分、近くに金融機関は郵便局しかなく。それで、ゆうちょ銀行とネットのイーバンクなのだろう。郵政民営化の後退だと言われながら、ユニバーサルサービスを存続させると主張する政治家は、まさにこういう地域の郵便局を無くさないために動いているはずだ。

私は、買い物に出たついでに、ゆうちょ銀行の方へ振り込もうと思い、近所の郵便局に寄った。ATMの前には女性が一人、順番はすぐに廻ってきた。
郵便局のATMを使うのはもう何年ぶりだろう。大学で東京に来た時、親からの仕送りを受け取る口座として郵便貯金の口座を作ったが、それは卒業し就職すると同時に使わなくなった。残高の数百円はどうなったのだろう・・・そんなこと思いながら、順番が回ってきてATMの画面を見た。すると、なんだか普通の銀行と書いてある言葉が違うのだ。もうどういう項目があったかうろ覚えだが、「振込」は「他の金融機関への・・」となっていて、じゃあゆうちょ銀行への振込はどこでやったらいいんだ??と戸惑った。ゆうちょ銀行口座からのお振込みたいなのはあったので、まあいいや、とにかくカードを入れてみようと思って、自分のメガバンクの口座のキャッシュカードを機械に突っ込んだ。そしたらなんと、「このカードはお取り扱いしておりません」だと。がーーーん。
で、現金で振り込めないかと一生懸命画面の項目を解読しようとしたが、どうしてもそのように読めるものがない。え?じゃーどうすればいいの?どうやって振り込めば良いの??私はちょっと目眩がした。で、窓口にいって、ゆうちょ担当の職員に尋ねると、その職員、ものすごくテンパってて、「ちょっと待ってもらえませんか」と汗流しながら言うのだ。確かに、郵便局は混んでいた。待っている客の多くが、ゆうちょ関係の客なのだろう。小包のとこ空いてるし。しかし、いまや郵便局内の業務は分社化され、切手や小包担当の郵便会社さんは、ゆうちょ銀行とは会社違うのよね。彼の事を誰が助けるでもなく、彼は大変そうにしておりました。で、みかねた郵便のところにいた女性の職員が私の疑問を聞いてくれた。

私「ゆうちょ銀行の口座にお金を振り込みたいのですが、ATMでできないみたいなのでどうすれば??」
職員「ゆうちょ銀行の口座をお持ちですか?」
私「え、持ってません。ないとATMで振り込めないんですか?」
職員「ええ」
私「現金でも?」
職員「はい」
私「じゃあどうすれば?」
すると職員は、この紙に必要事項を書いてと、振込のための所定の用紙を1枚私の目の前に。でもなんかいっぱい書く所があって、これを書いて、行列の最後尾につくのかと思ったら気が遠くなって「じゃあいいです」と言って郵便局を出てしまった。

郵便局のATMから、なんで、ゆうちょ銀行の口座に振り込めないのだーーー!!!

郵便局が民営化してから何年経ってんだ?? 
とっくに、ほかの銀行との間で振込ができるようにATMも改良されてると思っていたが、まだだったとは。なんでこんなことが問題視されないのだろう??
うちの家賃は振込なんだけど、不動産屋の振り込み口座はみずほ銀行。わたしの給料の口座は東京三菱UFJだったので、みずほ銀行のATMにUFJのカードを突っ込んで振り込んでました。それで手数料は0。これ普通ですよねえ。
それが、郵便局ではできないってことだ。
結局、近所のメガバンクのATMに入った私。イーバンクにはATMから振り込めないらしくて(まあこれはしょうがないか)、結局、ゆうちょ銀行の口座に振り込む事に。ここからは振り込めたが、他行のATMからだから、当然420円もの手数料をとられましたがな。現在、プーの私にとって420円は大きいですわ。 そりゃ、郵便局で並べばいつかは手数料タダで振り込めたんだろうけど、今日は用事があったので急いだんよー。

ゆうちょ銀行は、私が最初の方に書いた、仕送りとか、年金の受け取りとかばかりを想定してる気がする。
だから、お互いがゆうちょ銀行の口座を持ってる同士じゃないとATMで振り込めない。
もちろん「オレオレ詐欺」防止というのもあるんだろうけど、私のように、ただの買い物の代金を払いたいだけの人間に取っては、ものすごくこの仕組みは不便なのだ。

それに、これからの時代、地方の時代というのであれば、今回のような、地方で作られる商品に魅力を感じて東京の人間が購入するという事例は歓迎すべきものではないのだろうか。そうした小規模でも地道な村おこし町おこしに繋がる生産者たちの商取引がよりスムーズにいくための仕組みを、過疎の地にも存在する郵便局こそが模索すべきではないのか。
ちいさいことで、おおげさなと思われるかもしれないが、振込先がゆうちょ銀行だったから、わざわざ郵便局に行ったのに、そこでは振込ができなくて、わざわざ他行から振り込んで手数料取られるなんて、あまりにショックで、ほんとにドーなってるの?と思ったので、やるべきことも差し置いてこんなことを書き綴ってしまいましたわ。

郵政民営化見直し法案、大手金融機関がのきなみ冒険的融資を避ける中、ゆうちょの資金をベンチャーなどに率先して貸し付け、新しい産業育成に役立てたいというのは理解できる。
一方で、預け入れ限度額引き上げが民業圧迫だという声ばかりが聞こえるが、ゆうちょ銀行のシステムがこんなテイタラクじゃ、ぜんぜん既存の民間金融機関は安泰なんじゃないかと思える(まさか、民業圧迫にならないように、わざとシステムも使いづらくしてるわけではないですよね???)。
それに、今日見たみたいな郵便局じゃ、どんなベンチャーが有望かちゃんと目利きできるのかも不安になってくる。どうなんすか原口さん、亀井さん!!
2人ともにがんばってほしいとは思ってるんだけど、今日みたいな事に気付くと不安になります。
他にもこんなダメダメなことが隠れてないか、徹底的に洗って下さい。じゃないと郵政改革法案通っても危ないよ。
よろしくおねがいしまーす。

だまされるな!郵政民営化
荒井 広幸,山崎 養世,八木沢 徹
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挑戦―日本郵政が目指すもの (幻冬舎新書)
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また「一箱古本市」が行われます。私も参加!22日(土)23日(日)

2010-05-21 08:17:00 | 谷根千・上野浅草・下町
22日(土)23日(日)つまり明日明後日の2日間、千駄木と谷中にまたがるよみせ通りでわくわく大感謝祭というイベントが行われます。
今回、そこに一箱古本市が参加することになりました。
GWに参加した店舗の一部が再び店を並べます。
そんで、我が「出島グラナードス」(古本市のときの店名です)も参加させていただきます。
前回4月29日の古本市では、「5分で世界が分かる!私たちの30年史 1980-2010」という年表を掲げ、その間に刊行された本という縛りで本をセレクトしました。それって、ほぼなんでもありってことなんですけど、まあ、本は世相を表すということで・・。

それにしても、本当にこの30年ってひとつの時代の区切りって感じですよね。年表作ってみて改めて感じました。

「私たちの30年史1980-2010」かなりデザイン的にはヤバい感じですが・・(汗)
この年表を拡大する

と思ったら、あの「ブルータス」も創刊30年という事で、今書店に並んでいる号は創刊30周年特集ポップカルチャーの教科書と銘打ってポップカルチャーの30年を振り返ってます。
BRUTUS (ブルータス) 2010年 6/1号 [雑誌]

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この特集は、私らアラフォー世代にとっては保存版ですわ。

というわけで、22、23日の古本市も、GWの時と同じく、「私たちの30年史1980-2010」をコンセプトに出店したいと思います(なんでもありってことですわ)。
年表も時間があったらバージョンアップしたいです。搬入は土曜の朝。間に合うか!!

土日はなんとかお天気保ちそうなので、谷根千散歩がてら、お誘い合わせの上おいで下さい。
わくわく大感謝祭は富くじなどもあるそうですよ。詳しくは以下を

「わくわく大感謝祭」のお知らせページ

しのばずくん便り「一箱古本市のお知らせ」
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祝島へ行った その2 上陸編にするつもりが、プロローグに

2010-05-20 15:23:06 | 祝島へ行った
原発建設予定地の埋め立て開始を阻止する祝島のおばちゃんたちの姿をYOUTUBEで見てから、祝島の話題をなんとなくフォローしてきた。
特にツイッター上では、普天間基地問題を語る人の一部が、同時に祝島の事もつぶやいていて、私も、気になるつぶやきがあるとリツイートしたりしていた。
そんなある日、祝島のことをつぶやいている方からツイッター上で返信をいただいた。その方は、現在アメリカのLAに在住なのだが、お父さんが祝島出身で、島の自然を守るために、中電と祝島の間に建設的な対話を成立させたいと、必死でつぶやいておられた。
たしか、埋め立て予定地にフェンスを建てようとする中電におばちゃんたちが抗議している映像がustreamで配信されたあたり、代々木公園でアースデイ2010が行われる(祝島を守る団体の人たちも参加)前日か前々日くらいだったと思う。突然、「スカイプで話ができませんか」とダイレクトメールが来たのだ。結局、私がまだスカイプを設定しておらず、やり取りはしなかったのだが、アメリカからも必死に祝島を守ろうとする人がいるのかと驚いた出来事だった。そんなこともあって、その後、アースデイ2010の祝島関連ブースを覗いたり、ゆるーく情報収集していた。

その時に買ったちりめんいりこは、まだうちの冷蔵庫にあって、毎朝の食卓に上り、少しずつ消費されている。

適当に乾燥した美しいちりめんは、生臭さもなく、さわやかな朝の食卓をキリッと引き締めてくれる。ほんとうにきれいなちりめんいりこだ。

こうして、1ミリ1ミリ祝島との距離を縮めていた私。
なぜ急に祝島に行くに至ったのか・・・。
それは、四国は愛媛への帰省途中の飛行機の中。
いつになく、ANAの機内誌を開いて、ジェット機の飛行経路の地図を見ていて、到着する松山空港のところに目をやった。すると、その左上方に上関、祝島という文字が見えたのだ。「えっ?こんなに近かったっけ?」
松山港から海を挟んですぐ対岸ともいえそうな場所に上関はあったのだ。

(Google mapで松山、上関周辺を見る場合、10km・5マイルのスケールのサイズが分かりやすいです。
 長島と書かれた島の先っちょに上関原発は予定されています。その対岸にあるのが祝島。)

長距離交通機関の主流が、船から鉄道や自動車など陸を走るものや、飛行機に変わって以来(私が生まれた時にはすでにそうなっていたが)、ある場所からある場所への距離感覚を、私たちは知らず知らずのうちに、鉄道や道路がどう通っているかを基準に考えているんだとその時に気付いた。
松山から山口県の上関に行くには、陸上ならば、今治まで北上して、本州との間のたくさんの小島を経由するしまなみ海道を渡り、尾道に上陸、それから西進して山口県に向かう。時間はかかるわ、しまなみ海道の高速代はばかにならないわで(通常料金は今治―尾道間片道 軽3800円 普通車4700円現在はご存知の通り割引もありますが)、山口県というのは愛媛県にとっては遠いところというイメージだったのだ。

こんなに近いのか・・。東京に戻ってから改めて祝島に行くとなると、交通費はバカにならない。けど、このついでに行っておけば、安上がりかもしれない。船は出てないのかなあ・・・。
その日、松山に1泊し、翌日実家のある八幡浜に帰るつもりだったが、宿に着くなり、ネットで船は出ていないか検索してみた。
すると、松山の三津浜港から山口県の柳井港に防予汽船のフェリーが出ている。そして、柳井港から祝島までの定期船があった。
私は、その翌日日帰りで祝島に行く事に決めた。ただ、行くと決めて旅程をつくるべく詳細に調べていくと、交通機関の連絡は悪いわ本数は少ないわで、海結構時間がかかることも分かった。

松山三津浜港から柳井港までは2時間半の船旅。定期船に乗り換えて、柳井港から祝島までは1時間10分。しかし、これが単純に足して3時間40分にはならない。この2つはほとんど連絡してないのだ。考えてみれば、松山から柳井に来る人のうちどのくらいが上関、祝島方面に行くかと考えれば、そんなにいないと思うのが普通だよな。
朝の5時に三津浜港を出て、祝島に着くのは10時40分。帰りは17時に祝島を出る便が最終だ。6時間ちょっとの祝島の旅。

翌日に祝島ツアーを控え、その日は、松山城から松山の街を見下ろしながら戦国時代を思い(へうげものにハマってるだけですw)、愛媛の物産を紹介するアンテナショップで菊間瓦のミニ苔盆栽を買い、アンテナショップなのにパンフレットが充実してない上に、なんで撮影禁止なんだと店員に文句を言い、日本一旨い珈琲豆屋(主観です)で豆を買い、その後、混雑する道後温泉の玉の湯につかり、地元のスタンド定食という不思議な看板を掲げた料理屋さんの最終の客となり、定食を食べながら地方の疲弊について語り、結局ホテルに帰ったのは夜11時すぎで、それほど寝る間もなく、せっかく付いているANAホテルの豪華バイキング朝食もふいにして朝4時半にホテルを後にした。すいません、祝島に関係ない事が長くなってしまいました。長くなりついでに言えば、今回利用した東京松山間1泊ホテル付き帰着日延長可能プランは、ANA往復航空券+松山全日空ホテルアネックス(アメックスというのは別館ですね。でもレストランは本館といっしょ)1泊朝食付き。朝食はそれだけで食べたら1850円もするんだが、それで1名利用で25000円。以前はこうしたプランは朝食が付いてなかったものだが、さらにデフレ極まれりという感じで、ちょっと悲しかった。松山の事はまた別の機会に書きたいと思います。

松山県庁前 路面電車が走る



とまあ脱線はこのくらいにして祝島である。
朝4時半に出発した私。フェリー乗り場にはそれなりに乗船しようとする人が待っていた。切符は、前日ネットで調べた時には往復で6600円との事だったが、このところの高速道路割引に対抗してだろうか、こちらも割引中で、往復で6000円丁度だった。

朝4時45分 三津浜港フェリー乗り場


切符売り場と切符
 


フェリー乗り場にあったコインロッカーに大きな荷物を入れ、私は、布バッグ一つ持って早朝のフェリーに乗り込んだのであった。

そして、AM5時、フェリーは、朝焼けの中を出発したのであった。
祝島上陸編とするはずだったが、松山からの出発まででこんなに長くなってしまったので、またここで一旦分けさせていただきます。

三津浜港を出たフェリーの朝焼けの様子をビデオで見ながら・・・
祝島へ行った その3 今度こそ上陸編 を乞うご期待


中電さん、さようなら―山口県祝島 原発とたたかう島人の記録
那須 圭子,福島 菊次郎
創史社

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祝島へ行った その1

2010-05-20 00:13:03 | 祝島へ行った
今月の8日に山口県の祝島に行った。
この祝島は、中国電力の上関原発の予定地である田ノ浦を対岸に見る場所にあり、島の人々の9割以上は原発建設に反対している。
去年から建設地の埋め立て準備作業が始められようとしたため、祝島の住民が阻止行動に出て、何度かニュースになっていた。
Youtubeで「祝島 原発」で検索すると、島のおばちゃんたちが中国電力の職員に抗議する映像がたくさん見つかる。

祝島に行った時のことを書く前に、まずは、祝島が現在置かれている状況を書いておく。

人口およそ500人の島は、ほとんどの人が漁業と農業で生計を立てている。
国は、漁業補償金として、祝島の人々に5億4000万円を提示したが、彼らは受け取りを拒否している。しかし、祝島が属する上関町は原発推進を掲げていて、補償対象となっている8漁協のうち7漁協は既に補償金を受け取り、祝島の分は山口県の漁協が預かっている形になっている。今後、祝島には受け取ってもらって使い道を決めるよう働きかけると県漁協は語っているという。

とはいえ、原発に反対しているのは祝島の人たちだけではない。自然保護団体なども地元の人々と共闘している。その一つ、「長島の自然を守る会」(田ノ浦は長島という島にある)は、原発建設が予定されている田ノ浦はスナメリやナメクジウオなど希少生物の宝庫で、埋め立てると貴重な生態系を壊す事になるとしている。
今年は、日本でCOP10=生物多様性条約第10回締約国会議が行われる。もし、希少生物が確認されている田ノ浦の埋め立てが始まれば、COP10の議長国としてどう説明するのだと訴えている。

「長島の自然を守る会」のHP

また、この祝島については、今年、島の暮らしを描いた映画が2本完成していて、近々公開される。これらは原発建設に反対する立場の映画だ。
映画「祝の島」HP

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」HP


実は、私の実家の近くにも原発がある。まだ私が小さかった頃に建設されたので、反対運動などもうろ覚え、かすかに、「雨にぬれたらだめだよ、禿げるよ」と言われていたことを憶えている。
それで、原発建設のニュースはいつも気になっていた。また、近年、中国新聞の東京支社の方と知り合ったこともあって、飲み会の席などで祝島の話を聞くにつけ、一度行ってみたいと思っていた。
 
原発、基地、ダム。

政権交代によって、これらの問題が注目されている。
近くに来てほしくないものを、補償金というアメで受け入れさせるという意味では、この3つの問題は同根とも言える。
普天間しかり八ッ場しかり。新政権はコンクリートから人へと銘打ち、ダム建設を凍結し、普天間も県外国外と語った(今風前の灯になりかけてますが・・)。
しかし、原発だけは、地球温暖化対策という名の下、いつのまにやらクリーンエネルギーという地位を獲得して、政府も推進の立場をとっている。国内での建設推進やプルサーマルの開始、もんじゅ再開だけでなく、日本の技術を世界に売り込むなど、まるで日本の救世主のような扱いだ。そのため、普天間や八ッ場に比べ、ニュースでの扱いはずっと小さい。
ともすると、また反対派の活動家が騒いでるよくらいの受け止め方をされかねない扱いだ。

しかし、YOUTUBEで見た、祝島のおばちゃんたちの声は、本当に生活を守ろうとしている人たちのものだった。
祝島のおかあさんの声 09.10.1 田名埠頭


この映像が張られているuminomukoukara60さんのyoutube

補償金をもらえればどこかよそに移って生活を始める事は可能かもしれない。
しかし、ずっと海と山で生きてきた人たちが、人生の最後、それを捨ててどこでどう暮らせというのか。晩年、子どもの住む都会に出て行ってすぐに弱ってしまうお年寄りの話をよく聞く。人はどこでも生きられるが、よりよく生きられるかどうかは別だ。憲法25条が国民に保証する、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利が指すものとは何なのか考えさせられる。

ニュース番組の仕事を辞めた私は、今は取材はしない。
ただ、あのおばちゃんたちが守りたい祝島とはどんなところか見てみたい。
そう思って、時間だけはあるので四国への帰省の途中で足を伸ばしてみた。

長くなるので、祝島上陸編は分けますね。

その2 祝島上陸編に続く>>>
中電さん、さようなら―山口県祝島 原発とたたかう島人の記録
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原発列島を行く (集英社新書)
鎌田 慧
集英社

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Actio 2010年2月号 No.1299

一般社団法人アクティオ

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Actio 2010年4月号 No.1301

一般社団法人アクティオ

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通勤しないという事 新しい働き方とは・・

2010-05-19 01:41:54 | 日々のつぶやき
もう20日もブログを更新していなかった。久々の更新。
今日は、ご無沙汰してしまってた知人から電話をもらった。
「どうしてるかと思って・・・。」そうだよな・・・。
ブログにも、4月半ばに、日本を世界に発信するウェブサイトを作りますと書いたきり、それらしき動きもなく、ブログの更新もなくじゃ大丈夫かと思うのも無理ないかも。
それで、そろそろ、ブログを再開しようと思います。

仕事を辞めてから1ヶ月半、お金になる事はひとーつもやれなかったのだけれど、これまでとは本質的に違う時間の流れに身体を慣らしてるところなんだなーという気がなんとなくしている。
お金はないけど時間はあるので、この一ヶ月半、地元のイベントに参加したり、ツイッターで呼びかけられたイベントに参加したり、街を散策して入ったお店で話し込んだり、四国の実家にも久しぶりに帰ったし、その途中で、上関の原発建設問題で揺れる山口県の祝島にも行ってみた。

これまでに取材以外では会う事のなかった人たちとする世間話。
地元の町で商売をしている人や伝統工芸を守る人、はたまた芸大出の音楽家から、IT企業を立ち上げたカナダ人(日本に観光に来てた)、漁業と農業で生きているじいちゃんばあちゃん、基地問題に取り組む沖縄の人たち等々、この一ヶ月、いろんな人々と話しをした。
大きな会社に勤めている人はほとんどいない。
会社に頼らず生きていくというのはどういうことなのか、自分よりも若い人たちやパソコンなどさわった事の無い田舎のじいちゃんがみな自立して生きている。

早く事業計画を書いて、新しいプロジェクトを立ち上げねば!と退職直後は意気込んでいたが、誘われるまま気の向くまま、いろんな人と会ったり、いろんな風景に接したりしているうちに、ちょっとの間だけ、こうしたゆっくりとした時間の流れを感じていてもいいのではないかと思えてきて、自分の怠け癖がそうさせるとは分かっているが、まあそこはちょっとだけ、ということにしてほんのちょっと焦りを忘れることにした。

話は変わるが、地元密着でゆっくりと暮らすと、食事がまともになる。
朝7時前に、近所の豆腐屋に油揚と豆腐を買いにいって、それでみそ汁を作るなんて今までの生活では考えられなかった。おかずは、前日、上野公園の物産市で買った旬のうどのきんぴら。昼には、近くの商店街で買ってきたカブときゅうりのぬか漬けとおにぎりを食べる。こうした食材の買い物のときにも会話が生まれる。
さらに、こうした食事をしているせいか、最近、便秘癖が治ってきているのも効用だ。

そして、通勤がないことで嬉しいのは、やはり、どこで仕事をしてもいいことだ(まだ仕事ではないですが)。本や新聞は上野公園のベンチや国立こども図書館のカフェのテラスで読むと気持ちがいいし、ペンと付箋を持ってても、オフィスと同様の集中力は得られる。多分3Gのipad持ってたら最強だ。
これぞまさしく、佐々木俊尚氏が「仕事するのにオフィスはいらない」で言っていたノマドワークスタイルではないか!
さらに、人に会わないときは化粧もする必要ないし、どんな格好でもいいし、それにかける時間がいらないのは凄く楽だし、健康的でもある。

ただ、セルフコントロールできない人に、ノマドワークスタイルは向かないと佐々木氏も言っていってたように、これまでずーっと与えられた仕事を時間内にこなすことに慣れてきた私は、ノマド脱落予備軍最右翼だ。
その上、このゆーったりした時間を気持ちいいと思ってしまっちょる。
ついつい、気持ちのよいそよ風に青空を見上げ、ベンチの下でちょこちょこ動くスズメを観察してしまう。そして、こんなに気分のいいのは何年ぶりだろうと感じている。仕事しないでこんなに安心している私は、本当は働くのが好きではないのかもしれない。

でも、決してやる気を無くしている訳でもないし、希望もある(と先日ツイッターでつぶやいてみた)。
私にとって、自らの意思で、自らの信じることを、自らの手で、そして自らの責任で仕事にしていくという作業は、その大変さだけでなく、その楽しさも含めて、いまだ未知の領域だ。働くのが本当に好きでないかどうかは、それを試してみてから判断しても遅くはないかもしれない。いや、これまでだって、好きで働いていたのだけど(問題はあったけど)。

こんなお気楽で、本当にお金を稼いで今後生活が成り立っていくのか全く不安が無いわけではない。でも、今感じている気持ちの良さを全て振り切ることなく、職業生活を成り立たせられないものかと考える。
日常生活の気持ち良さと引き換えのようなところのあった今日のキャリア生活を、「両立」以外の言葉で成り立たせる方法を見つけられないものか。
久しぶりに見始めた朝のテレビ小説「ゲゲゲの女房」を横目に朝ご飯を食べながら、仕事も日常のうちなんだしなあなんて頭の中でつぶやいてみる。

とまあ、なんだかんだいいながら、これまで職場に通勤する生活をしてきた私。その習慣にかなり身体が慣れとったなと思う一方で、会社に通わない事に全く不安感がないのは、やはりサラリーマンの子どもではなく、家で仕事する親の姿を見て育ったためなんだろう。それが決して儲かる商売でなくてもだ。

そして、これからの世の中、少し個人事業主が増えてってもいいんじゃないかと思う。「FREE」書いたクリス・アンダーソンの次回作は「個人」をテーマにしたものらしいから、そういう動きはあるのだろう。

金融危機とか、政権交代とか、時代の変わり目ということは疑いの無い今、「働き方」も変わっていくのだと思う。
変わった方がいいよ。

5月後半は、占星術でも物事が動き出す時期に当っているようです(by石井ゆかり)。私も星の動きに合わせて、始動しようと思います。金曜日には思い切って買ったエルゴヒューマンの仕事椅子が届きます。

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)
佐々木 俊尚
光文社

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