ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

ゴジラ×コング 新たなる帝国

2024年05月03日 | 映画みたで
監督 アダム・ウィンガード
出演 レベッカ・ホール、カイリー・ホットル、ブライアン・タイリー・ヘンリー

 ワシは西宮生まれやけど、神戸育ちや。長年神戸は東灘に住まいおる。その東灘に甲南朝日という映画館があった。東宝の封切り館で、子供のころよくこの映画館に連れて行ってもろた。ここで映画観て十二間道路の向かい側にあるナダシンで、おやつの餅を買って帰るというのんが休日のパターンやった。で、甲南朝日でどんな映画を観てたか。ゴジラが出て来る映画である。
 この映画を観てワシは、甲南朝日があった少年時代のことを思い出した。あのころよく甲南朝日で観た、昭和の東宝ゴジラ特撮映画が、最新のCG技術でリメイクされたんがこの映画やとゆうたら、ま、あたってるやろ。ゴジラ、コング、にモスラまで出て来るんやから。そのモスラを呼び出すんのは髑髏島の住民の女の子やけど、どうせならザ・ピーナツの小美人をCGで再現してあの「モスラの歌」を歌って欲しかったな。
 確かに最新のCGで創った映像はたいへんに良く出来ていて、地底世界の風景はきれいで怪獣プロレスも迫力があった。「映画は映像や」という人にはお勧めや。
 日本は東宝のゴジラ(特に第一作、シン・ゴジラ、ゴジラ-1.0)に比べて、このハリウッドのモンスター・ヴァースシリーズの怪獣はさほど怖くない。それは、日本の怪獣は、あんたやワシが住まいおる、この世界に、あないな人知を超えた大きな災厄が出て来るから怖いのや。ハリウッドのゴジラが出る世界は、ペルシダーかなんか知らんけど、地球の中に空洞があって、神戸にイノシシが出るがごとくに怪獣が出る。そんなワシらと縁もゆかりもない異世界に怪獣が出てもいっこも怖くない。
 うう。なんか甘いもんが食いたなった。ナダシンに柏餅買いにいこ。