【大雪被害】８４年以来最悪の死者数９５人に

　寒気が弱まり、全国的に３－４月並みの陽気となった１５日、除雪中の事故が相次ぎ、北海道、秋田、山形、岐阜、鳥取の各県で計５人が死亡した。昨年１２月以降の大雪の死者数は、共同通信の集計で９５人となり、１９８３－８４年（死者１３１人）以来、最悪となった。
　山形県鶴岡市では、作業小屋の屋根の雪下ろし中の男性（５３）が雪の下敷きになり、肺挫傷で死亡。鳥取市国府町の山中でも、農機具小屋の屋根の雪下ろし中の男性（４８）が死亡した。岐阜県本巣市では、民家の軒下で男性（６２）が雪に埋もれて死んでいるのが見つかった。
　秋田市では９日午後、自宅の軒下を除雪中の男性（７５）が落ちてきた雪の下敷きになり、１５日になって死亡した。

８４年以来最悪の死者数　大雪被害９５人に

　２２年ぶりの大雪による大災害ということなので、積雪地帯での除雪や雪下ろしの費用を国で負担するなどの政策が必要だろう。