近所の農家に作業の手伝いに行くようになって4年目になった。農作業が少し分かってきた程度で体力は低下する一方だ。
今シーズンは先週から述べ6日間、野菜の苗を作っている農業法人に出掛けた。
ハウスでの仕事は初めてだった。
恵庭岳にまだ雪が残っていて風は冷たいがハウス、倉庫内での作業が主なので寒さは気にならない。
しかし、作業は基本的に「苗」を育てている「土」の運搬。重労働だ。(農作業はみなそうだが・・・)
2月にハウス内の苗作りが始まるらしい。
農家、ストア、大手種苗会社向けに時期別、品種別に播種、植え替え、温度管理がきめ細かく設計されていて、作業は入口の苗移植と出口の出荷だ。
作っているのはシソ、トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、レタス、キャベツ、枝豆、セロリ、スイカ・・・。それぞれにいくつかの品種がある!
苗移植は女性のピンセット作業、出荷は男の力仕事。棚又はダンボールに詰められてトラックで近郊や遠くは帯広、旭川にピストン輸送される。
ハウスが数十棟林立する広い農園内で、多種多様な作業を社長と助手1名が30~40人の男女を相手に切り盛りする。流石にプロだ。
苗というと綺麗、小さい、軽いのイメージしか持っていなかったが、店頭に並ぶまでに実に複雑な手間と時間、労力が投入されていることがよく分かった。
「苗を買った人は沢山の収穫を期待し、長く使います。そのつもりで丁寧に扱って下さいね。」
社長の言葉がストンと落ちた。
朝の自転車散歩の河川敷にエゾヤマザクラとこぶしが色づいてきた。
畑では間もなく今年の農作業が始まる。苗が立派に育って食卓に届きますように。
《2022.4.29 6:30》