コロナ緊急事態宣言が解除されて、隣の長沼町のキャンプ場も6月1日にオープンした。近いので毎年、シーズン始めに野宿の“勘”を取り戻し、テント類の点検をするために訪れる。
果たして今年はそれが生きるか。電話で「何か留意事項はありますか。」と聞くと「マスク着用でお願いします。」とのこと。出掛けてみた。
平日(6/5金曜日)でもあり先客は家族連れの2テントのみ。さすがに親子ともマスクはしていない。小学生の子供らは久し振りか、広々とした綺麗な空気の中で走り回っている。
受付のセンターハウスだけマスクを付けた。ウイルスも自然界の生き物だ。今、新型となって我々の身体で急速に増殖しようとしているのはこの地球の目に見えない何かのバランスが崩れている兆候の一つなのだろうか。
静かに耐性を獲得するということではないか。ワクチンで撲滅出来たと考えられているのは天然痘しかないのだから。ひよっとして人類も地球という宿主に巣くう傲慢なウイルスかもしれないのだし。
などと緑の樹木と芝で浄化された空気の中で考えてみても宇宙と同じで人類には掴みきれない世界だ。
キャンプ場へは朝のポタリングコース経由の田んぼ、畑の“Small Road”を走った。昨年、霧多布岬で出会ったオランダ女性が言っていた「自転車旅はsmall Roadが良い。」と。そのアドバイスどおり、長沼町で羊を飼っている農家を見つけたりした。
若い頃に「転作」の仕事で羊を導入したことが懐かしい。あの頃も感染症はあったのだろう。のんびりした時代だった。