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産総研、マグネ合金の成形性高める圧延法

2013-01-25 21:36:02 | 日記
【名古屋】産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門金属系構造材料設計研究グループの鈴木一孝主任研究員らは24日、マグネシウム合金のプレス成形性を高める圧延法を開発したと発表した。金属を軟化させる焼鈍と薄く伸ばす圧延を繰り返してマグネシウム結晶の配列方向をふぞろいにし、部材端面の平行にあたる縦軸方向で変形しやすくした。アルミニウム合金に近いレベルになる。
 500度Cでの焼鈍と200度Cでの圧延を繰り返し、従来の圧延法では圧延面に対して垂直方向にそろうマグネシウム結晶の向きをふぞろいにした。成形性の試験では、圧延材に工具の一種であるポンチを押し込んで張り出した長さが7・9ミリメートルとアルミ合金の8・5ミリメートルに近かった。
 マグネシウム合金を室温で成形する場合、水平軸方向は変形しやすかったが、縦軸方向は難しかった。マグネシウム合金の複雑形状部材などの用途拡大につながる。

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4 コメント

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トライボロジーMAGIC (経営コンサルタント)
2013-04-22 20:34:09
 一般に金型機械加工してるところは、工具鋼の一種SKD11が難削材なので、これに切削条件を合わしている。しかし、こんなところに朗報があった。このまえ、日刊工業新聞社の「プレス技術」に紹介されていた、SLD-MAGIC(S-MAGIC)という材料、SKD11の4~10倍被削性(工具費ならコストが約1/4~1/10になる)がよいので、工場全体の生産性がこれに比例して向上する。また、これで作った金型は自己潤滑性が高く、使う方の生産性もアップする。使う方作るほう両方で、生産性が上がるという、奇跡の高性能金属材料だ。
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インパクトあるナノテクノロジーニュース (内燃機関研究者)
2013-05-30 21:54:32
「世界最小のボールベアリング結晶体」
先日、その工具鋼の自己潤滑性とかいう話を日本トライボロジー学会で聞いたが、モリブデンとかカーボン、それにDLCコーティングなどの怪しげな論説とも整合し、油中添加剤の極圧効果にも拡張できる話は面白かった。ひらたくいえば世界初の本格的ナノマシンである分子性結晶が表面に自己組織化されて、滑りが良くなるということだ。
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Unknown (塑性加工業)
2013-07-11 08:54:30
そういうことだったのか。この材料、ハイテン用のプレス金型に広がっていて、カジリはなぜ抑えられるか業界中の謎だった。このようなナノメカニズム(グラファイト層間化合物)が働いていたんですね。しかしながら、固体材料の頂点である工具鋼に自己潤滑性があるとはなんとも無敵な話ですね。
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あそびをせんとやうまれけむ (嶋大臣)
2014-01-17 23:30:44
 まあ民主党政権下の事業仕分けで産総研さんは暴走しすぎたきらいがある。あれは酷かったが、民間の経済活動を破壊してまでも知名度を上げるようなネット戦略は謹んで欲しい。
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