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京大、アクリル酸誘導体をCO2で合成-銅触媒で高収率に

2012-11-02 20:16:16 | 日記
 京都大学大学院工学研究科の辻康之教授、藤原哲晶助教らの研究チームは、二酸化炭素(CO2)を原料にして、アクリル酸の誘導体を合成することに成功した。アクリル酸そのものは紙おむつなどの高分子材料の原料として使われている。今回合成できた誘導体の有用性は不明だが、応用に関心がある企業が現れれば、実用化に向けた研究を検討するという。
 成果は独化学会誌アンゲヴァンテ・ケミーに掲載された。ケイ素とホウ素の化合物「シリルボラン」と、炭素の三重結合を持つ「アルキン」を、1気圧のCO2雰囲気下で、銅の触媒を使って反応させると、ケイ素とCO2がアルキンに取り込まれた環状の化合物「シララクトン」が85%という高い収率で生成できる。
 このシララクトンとブロモベンゼンを原料に、有機ケイ素化合物の変換反応として代表的な「檜山カップリング反応」を起こすと、ベンゼン環などが付いたアクリル酸の誘導体が得られる。


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