コマツは粟津工場(石川県小松市)で2012年度中に、排熱を電気に変える発電モジュールを同工場に14基ある工業炉すべてに取り付ける。
出力は家庭用太陽光発電システム2、3台分に相当する10キロワットになる。子会社のKELK(神奈川県平塚市)が開発した排熱を電気に変えるモジュールを使い、工場全体の排熱利用のモデルをつくる。モジュールの耐久性や系統電力に接続した際の影響などを評価し、他社に先駆けて排熱発電モジュールを本格販売する。
09年から同工場の炉1基だけでモジュールを試験していたが、実際に工場で排熱利用を推進するには複数の炉に取り付けて出力を高める必要があった。KELKのモジュールは板状の金属製で、板の両端に温度差が生じると電気が起きる仕組みで、一般に熱電発電モジュールや温度差発電モジュールと呼ばれる。粟津工場では、建設機械の歯車の熱処理で使う工業炉から吹き出している炎の熱を回収する。
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