団塊太郎の徒然草

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投資家のリスク回避姿勢弱まる、日本株3月以来のオーバーウエート。

2011-07-22 08:32:17 | 日記

[東京/ロンドン 21日 ロイター] バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)・メリルリンチが20日に発表した7月のファンドマネジャー調査によると、世界経済に対する見通しが改善しており、株式や商品に対するネット・オーバーウエート(オーバーウエートからアンダーウエートを差し引いた割合)が上昇するなど、リスク回避姿勢が弱まっている。  

 また世界の投資家の日本株のポジションは、3月以来のオーバーウエートとなり、投資意欲(今後1年間に最もオーバーウエイトからアンダーウエイトしたいを差し引いた割合)も大幅に改善した。

 

 調査によると、世界経済の見通しで、今後1年間に強くなるから弱くなるを差し引いた割合は6月の14%から7月は19%に上昇。中国経済の見通しについても、マイナス40%からマイナス24%に改善し、世界のインフレ懸念は低下しているとの見方だ。6月末以降の世界の株価回復は、こうしたソフトランディング見通しを反映したものとの見方をしている。

 

 世界の投資家の資産配分では、ネット・オーバーウエートは株式は6月の27%から7月は35%に、商品は6%から13%に大きく高まる一方、債券はマイナス35%がマイナス45%に、現金は18%から15%に低下した。ヘッジファンドの株式へのエクスポージャーは、ロングからショートを引いたネットベースで31%と、6月の35%から縮小した。

 

  また今月の調査で、米連邦準備理事会(FRB)の最初の利上げを予想する時期が後ずれしていることも明らかになった。2013年第1・四半期まで利上げはないと予想したファンドマネジャーはネットで21%。年内利上げを予想したのはネットでわずか6%で、4月時点の69%から大幅に低下した。

 

 メリルリンチ日本証券の株式ストラテジスト、菊池正敏氏は「最近の海外出張で、外国人投資家の日本株への姿勢が好転していると感じていたが、7月のファンドマネージャー調査はそれを裏づけた」とコメント。世界の投資家の日本株ポジションは6月のマイナス22%から7月は2%と大幅に比重が上昇し、3月以来のオーバーウエートになった。アンダーウエートからオーバーウエートへの単月の変化としては過去8年間で最大。日本株への投資意欲も、マイナス10%からマイナス1%と大幅に改善した。最もオーバーウエートしたい市場は、インフレ懸念にもかかわらず新興国株で、債務危機が広がりをみせるユーロ株が最もオーバーウエートしたくない市場となった

 調査は7月8日から14日に実施。対象はファンドマネジャー196人で、運用資産総額は6310億ドル。

 

(ロイターニュース 岩崎 成子)


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