ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

六郷の竹打ち

2017-02-17 22:43:02 | 旅行

 

 

横手のかまくらを後に、一路、六郷に向かった。

湧水で有名な町だ。 

オーストラリアのテレビ局が、世界の危険な祭り第3位に選んだほどの "竹打ち"が

この夜に行われるのだ。

 

開始時刻8時の、一時間ちょっと前に着いた。

六郷は、あちこちに清水が湧いている。

物産館の一画に駐車した。

 

駐車場の向かいが、その集落の集合場所だった。

ヘルメットを被っているがフルフェイスではなく、身体を防御する服装でもない。

男たちに、痛くないかと尋ねてみた。

竹の先端の方は当たっても大したことがないが、 

持ち手の近く、太い部分はやはり、痛いと言う。

大怪我をしても不思議ではない。

失明した人がいると聞いたこともある。

やはり、勇猛というより、危険極まりない。

 

会場の神社から光が伸びていた。

 

     

 

何度か来た六郷だけど、神社は始めてだ。

ライトアップされていて、

光の色で趣が変わる。

 

    

 

道中のランタンがきれいだった。

牛乳パックでできているという。

 

  

 

        

 

それぞれ異なって、繊細で美しかった。

 

開始を告げる花火が、何発も上がった。

 

     

 

さて……竹打ちについてコピペする。

 

豊作、安全、繁栄を祈る「年ごい」や、凶作や不幸な出来事を払う「悪魔祓い」、その年の吉凶を占う「年占い」が一つになった六郷ならではの行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

2月11日は、五色の短冊、天筆に願いごとを書き、翌12日に青竹に吊るして軒先に飾ります。

13日、14日には、屋根のない壁だけのかまくら「鳥追い小屋」の中で、「ホーイホイ」と「鳥追い唄」を歌って遊び、15日の夜、いよいよメインイベント「竹打ち祭り」を迎えます。 

 

とのこと。

 

天筆が結びつけられた竹が、会場の周りの林立していた。

 

     

 

打ち手たちが集まった。

 

     

 

  

 

前に進み出て挑発する血気逸った者もいた。

 

始まった!

 

 

 

 

 

 

  

 

  

すさまじい。

 

竹を打ち合うだけで、

どうやって勝敗が決まるのか疑問だったが、

間もなく、スクラム状態になり、

陣地取りの様相になって、疑問が氷解した。

 

恐らく10分くらいで、1回戦終了。

折れた竹をどけ、新しい竹に持ち変えて

あと2回繰り返す。

 

  

 

2回戦が終わったところで、

神社の宮司が祝詞を捧げ、

中央に積まれていた 天筆の山に点火した。

 

始めに、地元の子どもたちが、

それぞれの願いを書いた天筆を燃やした。

 

炎が高く上がるほど、天に思いが届くという。

 

 

     

 

次は、観客の出番だった。

会場を囲んでいた天筆を、

誰もが焼いていいとのこと。

一本持って、参加した。

燃え盛る炎が冷えた身体を暖めてくれた。

 

いよいよ、3回戦。

 

 

        

 

  

 

  

 

しばらくして、

今年は引き分けと、神託が下った。

 

駐車場への帰路、

すぐ前に、打ち手の男たちがいて、

その内一人が、引き分けに憮然としていた。

勝つ気満々で、しっかり勝ち負けをつけて

スッキリしたかった思いが伝ってきた。

 

危険な祭りといえば、

スペインの牛追いや諏訪の御柱が思い浮かぶが、

竹という得物を手にして打ち合う分、

闘争心が前面に出ている。

 

良し悪しの論外。

伝統としか言い様がない。

受け継がれてほしいものだ。

 

 

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