ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「深川澪通り木戸番小屋」シリーズ

2018-09-11 23:35:47 | 

 

たまたま手に取ったのがーー

 

「澪つくし」 北原亞以子 講談社 2011.6.7

 

読み始めてすぐ、

お捨と笑兵衛夫婦を知っている!と思ったけど、

この本の内容については記憶がない。

まあ、江戸下町の人情話は、何度読んでもフンワリしたりシンミリしたり、

グサッと刺さることなく、心に響く。

 

深川澪通り木戸番小屋シリーズ第5作目だった。

孤独や後悔を抱え、生きる人達に、

そっと手をさしのべるぬくもり。

 

第1巻から読んでみようかな。

 

 

ということで、一気に6冊。

やはり、再読のものもあった。

 

「深川澪通り木戸番小屋」 1989.4.24

 泉鏡花賞。

 

「深川澪通り燈ともし頃」 1994.11

 塩売りの政吉が狂歌師になるこの作品は、しっかり記憶にある。

幼い頃両親を失った、裁縫師のお若も。

 

「新地橋」 1995.12

 

「夜の明けるまで」 2004.1.26

 借金のかたに嫁いだ女、命を救ってくれた若者を死なせてしまった老婆……

懸命に生きる人たちの心がぬくもりを取り戻す。

吉川英治文学賞受賞。

 

「たからもの」 2013.10.16

これが6作目、最後の作品となる。

生きてゆくことにつきまとう寂しさ、口惜しさ、腹立たしさ。

捻れた心はかたくなになって、なかなかほぐれない。

そんな人たちの心の機微が、いやというくらい描かれているのが良かった。

傷ついた人々にいつでもそっと寄り添ってくれる、お捨・笑兵衛夫婦。


 

2013年、北原さん永眠。

もっともっと、物語を紡いで欲しかった。

 

 

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