ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「似非遍路」「ケンガイ にっ!」

2016-06-22 20:56:45 | 

 

「似非遍路」  澤田ふじ子     徳間書店    2015.8.31

 

高瀬川女船歌シリーズ。

 

京都弁が行き交う澤田さんの著書たち。

独特の雰囲気だ。

人情と哀歓がしみる。

 

元尾張藩士奈倉宗十郎、

今は居酒屋・尾張屋の宗因はますます健在だ。

 

 

「ケンガイ にっ!」   高森美由紀     フレーベル館

   2016.3

 

高森の「高」は、ハシゴダカ。

高森さんは、1980年、青森県生まれ。

地元で勤務しながら創作活動中と。

南部弁・津軽弁が満載だ。


田中俊、小5。

家族ばらばらの食卓、オンラインゲームどっぷりの生活から、

ばあちゃんの手料理を毎日一緒に食べる生活へ。

 

スマホも言葉も通じねえ!

まじでここは日本か!?

どうなるオレ?

 

双子の兄妹、剣太と亜紀との友情も深まり、

心ん中で、なにかが変わっていく……。

 

弟の死で自分を責め、ゲームの世界に閉じ籠り、

いつか、

上手くいかないすべてを、

そのせいにして逃げていたことに気づく。

 

お食いじめ、って、本当にある習わしだろうか。

死の直前に、一番食べたいものを食べられるって

心が落ち着くだろうな……

 

読後感が爽やかだった。

 

 

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