「国会議員基礎テスト」 黒野伸一 小学館 2018.2.20
硬い政治の話をエンターテイメントな小説にしてある。
三世代続く、政治家一族のサラブレッド・黒部優太郎。
生まれながらに「ジバン」「カンバン」「カバン」が備わっていて、
若くして、何も考えることなく国会議員になった。
彼の政策秘書・橋本は、優太郎をはじめとする議員たちの知識の無さなどに憤りを感じ、
優太郎に代わって議員になるよう画策する。
と書けば、何だかドロドロしてる感じだけど、
軽いタッチで実に読みやすかった。
政治を志すからには、しっかりした理念を持っていてほしい。
全てに精通するのは不可能だけれど、
予め知っておくべき最低限の素養や知識は必要だと思う。
政治家にこそ、この本を読んでほしいものだ。