急所を外した議論

G8やG20のテーマはヨーロッパの金融危機対策として(緊縮と成長)を巡って話し合われるらしい。

 個人的には(緊縮も成長)も意味が無いと考えている。ちょうど日本が税と社会保障の一体改革が財政にも社会保障にも役立たないのと同じである。

 要するに財政を悪化させた原因をつきつめ対策を立てない限り(論理的に)解決するはずがない。

 国が借金して財政投資をして経済成長としてきたこれまでの手法でも明らかなように、現代の経済体制は消費経済を基にしている。

 消費経済が持続するはずはなく、現在の財政危機は必然の結果である。経済体制を消費経済から生産経済へと基本に戻す以外に解決するとは考えられない。

 最近、「産業構造の転換」の言葉を時々目にする。それは結構なことなのだが、もっぱらお店の商品を入れ替えるかのような意味で用いられている。

 経済が行き詰まっているのだjから、生産の優先順位は環境を壊したり不急不要なものより環境を改善し生活に必要なものを優先して生産する仕組みにするのは当然である。

 考え方自身はメディアや政府の中にも学者の中にもマイナーだが存在している。

 それが、現実の政治やメディアのテーブルに載らないどころか歯牙にもかけられない。

 それを言えなくするような圧力や仕組みが頑として存在しているからに他ならない。

 

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )