どすこい山根康民日記

道路交通に関する事を中心に紹介しています。

黒部ダムへの原付旅について

2023-09-09 07:28:39 | 日記
8/31から2泊3日で富山県にある黒部ダムへの原付旅に出かけました。
今年5月26日、富山県黒部市の宇奈月温泉へ行った際、
次は、黒部ダムへ行って見たい!という思いを持っていた事から
今回の旅となりました。



主な走行ルート 
8/31、白浜→国道311号→三重県熊野市→国道42号→松阪市→
国道23号→名古屋市→国道19号→長野県松本市
9/1、長野県松本市→国道19号→安曇野市→国道147号→大町市→県道45号線→大町市扇沢駅
扇沢駅=電気バス=黒部ダム駅(往復)
扇沢駅→県道45号線→大町市→国道147号→安曇野市→国道19号→塩尻市→国道153号→飯田市
9/2、長野県飯田市→国道153号、国道256号→岐阜県南木曽町(妻籠宿)→
国道19号→岐阜県土岐市→国道21号→御嵩町→みたけエコライン→
八百津町(杉原千畝記念館)→国道418号→川辺町→国道41号→名古屋市→
国道23号→三重県松阪市→国道42号→熊野市→国道311号→白浜町

走行距離 1245㎞

ガソリン代1

ガソリン代2

飲食代

宿泊代、バス代
ガソリン代4,690円、ホテル代11,450円、飲食代5,833円、交通費(バス代)3,200円
合計25,173円


8/31、午前1時前の白浜駅
今日で8月も終わりますが、これから長野県松本市までの長い距離を走ります。

白浜駅では、まだ雨が降っていませんが、
雨雲レーダーで見ると、これから走る紀伊半島の山間部や三重県の東紀州付近には、
雨雲が掛かっているのでカッパを着用します。

やはり…というか雨が降って来ましたが、
まだ弱い雨なので、このまま走ります。
田辺市中辺路町の小広峠にある温度表示は23℃

雨が降ったり、やんだりしています。
路面が濡れているので、速度は控えめに走ります。

国道311号 和歌山県と三重県の県境に架かる瀞大橋
ここから三重県に入りますが、弱い雨が降っています。

午前2:30頃、三重県熊野市に入りました。

国道42号、三重県松阪市の櫛田川付近、雨のなか虹が見えます。

空が明るくなってきました

松阪市付近までは、雨が降ったり、やんだりでしたが、
ここからは雨に打たれる事はありませんでした(*´ω`*)

松阪から一気に飛びますが、名古屋市内を抜けるのに時間が掛かりました💦

宿泊先の松本市まで、まだ169㎞もあります((+_+))
それでも白浜から、もう3分の2走って来たので、あと3分の1になります。
松本169㎞、中津川58㎞、多治見16㎞

春日井市で撮影

ここから明治村へ行けるんやぁ~と思いましたが、
この時、気温は31℃💦暑いなぁ~感じますが、
走っていると汗だくになる事は無く気持ち良かったです。
あっ別に強がりでもなく…相棒(原付バイク)と風を切りながら
初めて走る国道19号にワクワクしていました(^_^)/

愛知県春日井市からトンネルを抜けると岐阜県多治見市

岐阜県に入っても4車線道路を維持しています。
さすが国道19号!重要幹線道路であることが良くわかります。

岐阜県中津川市内にて国道19号沿いにオークワを発見✨
和歌山県民にとってオークワは、身近なお店なので、
こんな所で見かけると何だかホッとします(^_^)/

スーパーセンターオークワ

更に同じ中津川市内にオークワが、もう1店舗もありました!

時間があれば、寄りたかったのですが、先を急ぎます(^^ゞ

岐阜県中津川市と長野県南木曾町の県境に架かる賤母(しずも)大橋

賤母大橋 しずもって中々の難読です(;^ω^)

賤母大橋の下を流れる木曽川

岐阜県と長野県の県境

やっと長野県(南木曽町)に入りました。

拡大

名古屋から97㎞、妻籠宿まで3㎞

祝、長野県到着!原付きバイクでは初めての走行になります。

愛知県春日井市では31度あった気温も長野県南木曽町まで来ると
27℃と4度も下がりました。走りやすくなります(^_^)/

賤母(しずも)大橋を振り返ると岐阜県中津川市
また明後日には、中津川市を走ります!

国道19号を木曽川沿いに木曽谷を走りますが、
明後日には、この先の交差点を右折した先にある妻籠宿へ行きます。

このまま国道19号を松本方面に走ります。

国道19号 名古屋から100㎞地点
妻籠宿入口交差点から少し走った所にあります。

道の駅大桑(木楽舎)

道の駅大桑 

道の駅大桑外観

道の駅大桑でトイレ休憩をしましたが、
先程、岐阜県中津川市には、オークワ店舗がありましたが、
ここは、大桑(おおくわ)村とオオクワに縁があるように思います。
オークワの創業者は、大桑さんなので、もしかして
こちらの大桑村と何かご縁があるのかなぁ?

大桑村の看板を発見
中津川市から木曽川沿いに国道19号を松本市方面へ北上していますが、
この付近の木曽谷は、山が川に迫っていて平地が少ない地域です。
今回、走っている国道19号は、別名:木曽高速とも呼ばれていますが、
実際、走ってみて走行速度の高さを感じました。
また信号も少なく地元のイメージで言えば、国道311号のような
山間部を走る2車線道路という感じです。

木曽川沿いに走る中央本線を走る電車
中央本線のこの区間は、1909年(明治42年)開通という
かなり古い歴史を持っていますが、信州と名古屋を結ぶ重要路線という事で、
早くに開通したんですね。国道を走りながら見える
レンガ造りの橋脚等を見れば、歴史を感じてしまいます。

さて、ここから少し寄り道をします。

真っすぐ国道19号を松方面に行かず、右折して国道361号を伊奈方面に走ります。
しかし、この時に寄り道しておいて良かった!と翌日に実感します。
さて、先ずは寄り道先は、木曽谷と伊那谷を結ぶ全長4470mの権兵衛トンネルを走る事です。
4㎞超の長大トンネルで、しかも原付で走れるという所は、あまり無いです。
https://www.youtube.com/watch?v=NaePyxEZPv0
⇧【断層が33本もある山を貫通】権兵衛トンネル
もへじさんの動画になりますが、大変な難工事の末に開通したトンネルです。
トンネル好きの私としては、訪れたい場所の1つでした。

走っていると正面にループ橋が見えます。
こうして、どんどん上っていきます。

ループ橋の近くに記念碑を発見

伊那木曽連絡道路開通記念碑



記念碑裏側
開通記念碑によせて

伊那谷と木曽谷の交流は古くから姥神・鍋掛(権兵衛)両峠越えでなされていたが、
道せまく極めて難路であった。一六九六年(元禄九年)我が祖古畑権兵衛らによって
道路の改修がなされ、以来権兵衛街道と呼ばれ、その交易は一段と盛んになった。
近年になって岐阜県高山市から伊那高遠町に至る国道三六一号線が開かれたが、
姥神権兵衛両峠は不通のまま、県道奈良井線を迂回、
さらに林道経ヶ岳線を国道に編入して交通を確保していた。

しかしこれも冬期間は積雪のため不通になるので
沿線地域住民の交通不能区間の解消と、
安全性の高い道路の整備が強く要望されていた。
これに対し国は平成七年に、地域高規格道路「伊那木曽連絡道路」として
整備を指定、国及び県の事業として、両峠のトンネル化をすすめ、
平成十七年遂にその感性をみた。
これにより木曽谷と伊那谷は、約三十分で結ばれるようになった。
ここに開通を記念し、この碑を建てるものである。

古畑権兵衛の子孫、勝久刻並建立
日義村駒見、今井松風攩並書

碑文から文字を起こしてみましたが、誤りがあれば申し訳ありません。

権兵衛トンネル(木曽谷側)に集落?が見えます

今も住んでおられるのかなあ?
かなり気象条件が厳しい所かと思います。

権兵衛トンネル 木曽谷側にある開通記念
https://www.cbr.mlit.go.jp/iikoku/past/gonbee/
⇧国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所

権兵衛トンネル 長さ4470m、標高1162m
遂にここまで来る事が出来ました(^^ゞ

権兵衛トンネル 2004年12月 中部地方整備局
延長4470m 幅9.5m 高さ4.7m

トンネル内を走ります

トンネル内に境界があります。
←南箕輪村  塩尻市→

トンネルを抜けて伊那谷側から写す

長いトンネルでしたが、幅員が広く後続車が来ても安全に原付でも走る事が出来ました。
当初の予定では、明日走る予定でしたが、今日前倒しして本当に良かったです。
理由は、翌日あまり時間に余裕が無かったからです(^^ゞ

ホテルにてテレビを見る
天気予報を見ると「長野県にいる!」という事を感じますね

明日、天気は良いとの事です。

宿泊した松本市のホテルの窓から市内を眺める

市内を眺める

朝から良い天気で良かった!
いよいよ黒部ダムへ行ける!と思うとワクワクしていました!(^^)!

今回、宿泊した松本ウエルトンホテル

相棒は、ホテルの軒先に駐輪しました。
昨夜、松本駅周辺を走りましたが、
松本市は人口約23万人もある大きな街である事にビックリ。
どうして、こんなに大きな街になったんだろう?と不思議にも思いました。
私の住む和歌山県南部には、こんな大きな街はありませんからね(^^ゞ
ちなみに走っている車は、松本ナンバーです。

安曇野市内からの眺め
北アルプスの山なみが美しい✨✨

国道147号 松川村にて

国道147号 松川村にて
糸魚川まで88㎞に少し驚きました( *´艸`)
5月に新潟県糸魚川まで走ったので、地図を頭に浮かべてみました
糸魚川88㎞、白馬35㎞、大町10㎞

遂に長野県大町市に入りました

標高632mもあるんですね。少しビックリ
白浜は、海岸があるので標高632mというと、かなり高い所やなぁ~と感じます。
地元の感覚だと田辺市上秋津にある高尾山の標高が606mなので、
高尾山の山頂付近に町がある…そんなイメージですかね。
長野県全体が高地にあるので現地の人には、普通の感覚なんでしょうけどね(^^♪

長野県は、高地にあるという気候条件を活かして、
野菜(キャベツ等)の収穫なども盛んという事を昔、授業で習いました。
この頃、白浜周辺では稲刈りが終わった所も増えていましたが、
大町市周辺では、まだ稲穂がたわわと実っていました。



国道147号 糸魚川85㎞、白馬32㎞、黒部ダム24㎞

大町市内に入ってくると黒部ダムの表示をよく見かけます。
黒部ダムまで、あと少しです(^^♪

この時(午前9時ごろ)大町市内の気温は23℃
黒部ダムでは、何度になるかなぁ~

黒部ダムへの道路沿いに送電線の鉄塔を発見

鉄塔って高いですね

送電線の鉄塔を真下から見上げる

上らないで!とあっても送電線の真下に入られるのは、珍しいと思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=kR9hidOS8wU
⇧という事で、送電線の下に入れる?貴重な機会と思ったので撮影しましたが、
私の住む地域では、送電線の鉄塔周囲は、フェンスで囲まれいるだけに
地域差なのかなぁ?と少し不思議にも感じました。

扇沢が見えてきました✨

関電トンネル扇沢駅。
バイクを駐輪する前に扇沢駅を撮影しに行きます。

扇沢駅をバックに相棒(原付バイク)を撮影
この時、警備員さんに声を掛けられたので、直ぐに移動させました(^^ゞ

扇沢駅 横断幕には黒部ダム竣工60周年とあります。

道路からも駐車場が分かりやすく案内されています

扇沢駅に近い所は有料、少し離れたところは無料になっています。

でこぼこ道の下り坂を少し走ると、右手にバイク用の駐輪場が見えます。

こんな感じです

バイクを置く駐輪場下は、舗装されているので有難いです。

扇沢駅構内のくろにょんカワイイ!カワ(・∀・)イイ!!

9月1日と今日の日付があります。
ここで記念撮影をするんでしょうね。

黒部ダム60周年
今年は、大きな節目になりました。

関電トンネル 電気バス
ご乗車50万人達成記念

10時30分の出発を待ちます

乗車待ちをされる行列

いよいよ扇沢駅を出発します

黒部ダム駅で電気バスを撮影

バス車内の様子

黒部ダム駅からダムに向かって歩くと、ここで分かれ道になりますが、
迷わず展望台への220段を上ります!(^^)!

220台の階段

展望台へと上ります

この時、黒部ダム駅内の気温は14℃。
ヒンヤリとしていました。気温差も事前に黒部ダムサイトで確認していたので、
薄手の上着を用意していました。

眼下に黒部ダムを見る。
子供の頃、祖父から聞いていた黒部ダムに40年以上かかったけど、
やっと来る事が出来ました!とても感動しました。

展望台から黒部ダム湖を望む
天候も良かったので嬉しかったです。

この破砕帯の湧水がとても美味しかったです

冷たくて美味しくて…水筒に入れて持ち帰りました。

破砕帯の湧水ですが、水筒を持っていて良かった!と思いました。

黒部ダム建設時の遺構が遺されています。

黒部ダム展望台休憩所

黒部ダム周辺の立体模型図

多くの観光客がダムを眺めています

青空がとてもキレイ!

展望台から下りる階段の途中で見ましたが、
熊が怖いようで、何だかカワイイ!

黒部ダムの標高1454m

黒部記

昭和三十一年五月の勇断
たちまち英智こもる工事に着手
秀れた自然への礼譲をこめて
関電・黒部の両トンネルは掘り始められた

思いもかけず 同三十二年五月
関電トンネルで大破砕帯に遭遇し
人智人力の限りをつくして半年
未来をひらく鍵は重かった

ここへわれらが生みつけた黒部湖は
澄みまさる大空からの光りを貯え
しずかにひそむ電力は
昭和三十五年十一月に湧きはじめた

遠く山野をはしり 川を越え 街をくぐり
人間生活の手となり足となる電力
その源は全く整い 賛歌はこだまを呼んだ
時にこれ 昭和三十八年六月であった

竹中郁

尊きみはしらに捧ぐ
住職者慰霊碑で手を合わせてきました

花が手向けられています

建設工事で殉職された尊い171名の方々の名前が刻まれています。
ご冥福をお祈り申し上げます。

自販機には、先程の破砕帯の湧水が販売されています



こちらは、ハサイダー。ネーミングが面白いですね。

トンネル好きとしては、このようなトンネルに興味を惹かれますね。

展望台から下りてきた所にコンクリートバケット、滑車が展示されています
こんな大きなバケットで、大量のコンクリートを運んだんですから
スゴイです。NHKでかつて放送されたプロジェクトxで見ましたが、
実物を見るのは、初めてです。





黒部ダムの周囲には、建設当時の遺構が遺されています

放水の様子

黒部ダム中心
ダムの高さ186m、ダムの長さ492m、標高1,454m

下を覗き込むと、足がすくみます:;(∩´﹏`∩);:

水の迫力がスゴイです。
https://www.youtube.com/watch?v=wz-2T1ka2ng&feature=youtu.be
⇧黒部ダム放水の模様を上から撮影しました

黒部川の下流方向を写す

こんな黒部峡谷の谷間に、巨大ダムを建設したのですから
スケールの大きさといい圧巻です。

ダム中心付近から望む黒部ダム湖

ダムの上を歩きます。

エメラルドグリーンの黒部ダム湖

ダムを歩くとトンネルが見えます

トンネル内にある黒部ダムの案内図

トンネル内を歩くと

黒部湖駅が見えます。
ここから富山方面に向かえます。

さて黒部ダムの見学も終わり黒部ダム駅に向かいますが、
トンネル内からは、涼しい風が出てきています。
近くの温湿度計を見ると気温約20℃、湿度56%でした。

駅に向かって長い通路を歩きます

トンネル内には、いくつかの写真パネルが掲示されています。
写真は、昭和38年6月完成した黒部ダムの渡り初め
黒部ダムのサイトにも載っている写真になります。

何だろう?と思ったら

黒部ダム模型 1:186スケールでした。

さぁ駅まで戻って来ました

次は、13:05発になります

くろにょん可愛いです。

黒部ダム 今年は4/15から11/30までとなっています。
冬の黒部ダムも夏とは、また違った顔を見せてくれるんでしょうね(^^ゞ
この後、電気バスに乗って扇沢駅まで行き、
駐輪場まで歩いて、宿泊先の飯田市まで走ります。
扇沢駅を10時30分に出発して黒部ダムに入り、13時40分に扇沢の駐輪場を出発したので、
3時間近く黒部ダムに滞在していた事になります。
そんなに長く居た?という実感はありませんでした。
無事に、ここまで来る事が出来て良かったです(*´ω`)

大町市内にて黒部ダム方向を望む

真っすぐ伸びる道路と青空がとても気持ちが良かったです。

塩尻市内にて
国道19号から国道153号を飯田市まで走ります

飯田79㎞、辰野14㎞

この時、気温31℃💦
この後、当初は、権兵衛トンネルに行く予定でしたが、
昨日のうちに走っていて良かったです。
というのも大町市から飯田市まで約150㎞ですが、
途中、食事や休憩もしましたが、約5時間掛かりました。
また飯田市には、日没までに到着したい!という気持ちもありました。
知らない街で夜は知るのは、ちょっと不安もありますからね。
何とか19時前に、ホテルにチェックイン出来たので良かったです。

飯田市内で見たスーパームーン

この日は、スーパームーンだったようですが、
お月さんが、大きく見えていました。

晩ご飯は、8番らーめん飯田インター店

この時は、みそ味の野菜ラーメンを注文

餃子も注文
8番らーめんに行った理由は、5月の北陸旅の時、
国道8号を走っていると「8番らーめん」のお店をよく見かけたのですが、
その時は全然知らなかったのですが、後で北陸では有名なラーメンチェーン店と知り、
しかも飯田市内にある事から今回、食事をしました。
とても美味しかったです( *´艸`)

ここまで黒部ダムを中心に書きましたが、
次回は、翌日訪れた妻籠宿や杉原千畝記念館について紹介させて頂きます。

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