艦長日誌 補足(仮) 

タイトルは仮。そのときに思ったことを飲みながら書いたブログです。

イーアル・カンフーの40面で動かなくなる

2008年01月17日 23時25分57秒 | 個人日誌
 ブログを始めてから今日でちょうど一年です。パチパチパチ。

 一年前のブログを読んでみたんですけどね…休みの日に車で遠出して、一人でラーメン食べに行ってるの。しかも札幌味噌ラーメンを。
 成長がないね。

 今日は仕事中になぜかイーアルカンフーの音楽が頭から離れずに、棒男と火吹き男、ヌンチャク男、手裏剣女、謎の男ウーを全部飛び蹴りでやっつけました。




 幸せをみつける能力ってのがある。
 普通に生きているだけでいろんな出来事が周りには満ち溢れているんだけど、その出来事ひとつひとつを幸せとして掴むのは、運とか実力とかの問題じゃあなくて、幸せだと気がつく能力があるのかないのかって話。

 例えばですね、二日前の話なんだけど。
 昼まで休日出勤して、会社帰りに自転車で信号待ちしてると、隣に並んだ同じく自転車に乗った見知らぬ男が、僕に向かってなにか言ってるんだよね。
 イヤホン耳に挟んだままだから、なに言っているのか全然聞き取れないんだけど、どう見ても僕に話しかけている。
 「なんだよ、うぜーな」と思ってると「その皮ジャンかっこいいですね。どこのブランドですか?」なんて尋ねてきた。
 営業という仕事に慣れたせいか、知らない人間に話しかけられてもそれほど抵抗はなくなったので、その場で皮ジャンを脱ぎ脱ぎ「いや~、僕もどこのブランドかよく知らないんですよ~ハハハ。え~となんて書いてあるのかな?」と返すくらいにはなった。
 「これは札幌で買いまして、かれこれ13年くらいは着てますかね~。でもちゃんと手入れしてないから皮も硬くなっちゃって」なんて話の長い僕。
 
 せっかく青に変わった信号がまた赤に変わり、そこでなんとなく見知らぬ他人であることを急に意識してしまった。
 向こうも、俺がこんなに喋るなんて思っていなかったに違いない。急に真顔になって「信号長いですね…」とか言い出した。

 「オマエが話しかけたからだろうがッ!!」とは思うが顔には出さない。
 間がもたなくなったと感じたのか、男は「そこまで買い物に行くんですよ」と喋りだした。「へー」
 「じゃあこれで」と言い残して自転車を漕いでいった謎の男ウー。
 そのとき思ったのは「これはブログのネタに使えるかな~?」ってこと。

 見知らぬ他人に話しかけられることなんか、仕事以外では滅多にない。道を聞かれたことすらないな。
 それなのに、アパートの向かいに住んでいる一戸建てのおばさんとは会えば必ず挨拶して「今日はあったかですね~」「明け方は寒いですよね~」なんて会話をする。

 「つーか、オマエ自転車こぐの遅いよ!」先に行った見知らぬ男の速度があまりに遅い。
 こういうとき礼儀としてさ~、礼儀じゃあないかもしれないけど、俺が追いつけないくらい先に行けよな~。それをまた俺が抜かすのってなんか気まずいじゃんか。距離が開くように信号のところでわざとイヤホンつけるのをトロトロしたり、皮ジャン着るのものんびりした俺の努力をオマエだけはわかれ。

 むりっくりに、物事をポジティブに考えるのはやっぱり無理です。
 なんでもないどうでもいい日常に意味を見出そうたって、無理な話。
 「なんでもない日常なんかない」なんて言うひとがいたら、オマエどれだけ自分好きなのよ!って思うな。
 ただ、面白いことってのはわりとそのあたりに転がっていて。それを見つけることができるか?それをおもしろおかしく話すことができるか?ってことがなかなか難しい。
 見つけることはできても、それを表現できなければ何も見つけていないのと同じなんだよな~。

 僕なんかはほとんどが部屋→会社→外回り→会社→スーパー→部屋の繰り返しな生活なんだけど、その中でも細かく分ければ「あ~今日も寒いな~、でも札幌はもっと寒いよな。こんな寒い日にはとりあえず部室に行って誰か誘って串鳥で熱燗でも飲みながら新一年生の批評でもして、GM KURAのとこでも行って三国志を朝までやりたいな~」なんてことを考えながら仕事に向かうし、通勤の道で猫が車に轢かれて死んでいると「どうして飛び出したのさ…」って思うし、仕事中も「お昼なにを食べようかな~」ってルンルンするし、スーパーではトロそうなバイトに心の中であだ名をつける。

 一日として同じ日なんてない、とかいうひともいるけど、それはウソだ。
 ほとんど同じ日でたまになにか出来事があって、その楽しみのために生きているのがだいたいほとんどの人間なんだろうと思う。

 一周年ってことで、さくっとした軽いこと書くつもりだったのに。悪い癖でなんか適当なこと書いちゃったな。書き始めたときはオチはあった気もするけど、飲んでるうちに忘れちゃった。

 僕、イーアル・カンフーの三角蹴り、めちゃんこ得意よ。