Chezdan Project BLOG(シェダン プロジェクト ブログ)

2005年12月,セキスイハイムの「シェダン」で自宅を建てました。住まいの事や日々の暮らしについて記します。

灯油の暖房機

2006年12月15日 | できごと・考えごと
竜巻や地震などの災害が起きたことしの北海道。
年の瀬にまたもや大きな事故が発生しました。
12月14日に苫小牧のアパートで、小さな子どもを含む7人が、灯油温風器が原因とみられる一酸化炭素中毒で亡くなりました。
事故の詳細は分かりませんが、締め切った狭い部屋で開放型の暖房機(ファンヒーター)を使ったため事故になってしまったようです。
この手の暖房機を使う場合は、ちゃんと定期的に窓を開けて必ず換気しなければなりません。
高気密住宅が増えてきた昨今、「北方型住宅認定」や「新省エネルギー基準」では、こうした暖房は危険なので使用が禁止されています。

さて、我が家も灯油の給湯ボイラーと暖房機(写真上)ですが、壁から煙突を出して給気と排気を行う「FF式」なので上記のような心配はないはずです。
しかし火を燃やせば必ず排ガスや水蒸気が出ます。灯油を1リットル燃焼する事で約1kgの水蒸気が発生するそうです。

↑排気筒から出る水蒸気が凍結したり、あるいは大雪などで排気筒が埋まったりして不完全燃焼を起こしたり、排ガスが逆流したりする事だってあり得ます。
もちろん暖房機自体が不具合を起こして事故につながるケースも多く、ガスや暖房機の大手メーカー各社によるトラブルが後を絶ちません。

きっとこうした事故が起こるたび、オール電化の売り込みが一段と進むんだろうなと思います。
相変わらずの原油高。灯油ボイラーのメリットって「場所をとらない」ぐらいしかないのでしょうか。
…などと今さら考えても仕方ありませんが、寒冷地に住む者として、灯油やガスを使った熱源を用いるとき、排気や換気が確実でなければこういう危険があることを再認識しました。
何事もこまめな点検・メンテナンスが大切ですね。