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ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

佐多岬への旅(第1日 指宿)

2018-09-07 21:37:41 | 本土最南端
2018年9月5日(水)晴れ 

自宅・・JR輪行(肥薩おれんじ鉄道含む)・・指宿ー休暇村指宿ーライダースイン指宿

走行距離:7.7Km 平均時速:17.4Km/h 最高速度:27.2Km/h 登坂累計:ーm 最高標高:ーm

1.佐多岬へ夏の終わりに行く理由
離島を除く日本本土の東西南北の先端部を「日本本土四極」と呼んでおり、以下がその先端部です。
最東端:納沙布岬(北海道根室市)
最西端:神崎鼻(長崎県佐世保市)
最南端:佐多岬(鹿児島県南大隅町)
最北端:宗谷岬(北海道稚内市)
特に意識をしていませんでしたが、2年前の夏に北海道自転車旅行をして宗谷岬を通過しました。そして昨年の9月に納沙布岬まで自転車で走りました。
北と東の端まで行ったので残りの2か所は何処だろうか?と調べてみると最西端の神崎鼻まで自宅から2日間走れば行けることが解り、今年の5月に行ってきました。残りの1か所(最南端)へ青春18切符が使える夏の期間には必ず行こうと決めてチケットを手配しました。ところが大変な猛暑が続き、台風が来たり、町内の盆踊りなどで忙しく、切符が使える期限の9月10日まで残り少なくなった9月5日に台風21号が去ったのでやっと出発することができました。

2.コースの検討
随分古い話ですが、高校を卒業した春に自転車で九州一周の自転車旅行をしたことがありました。佐多岬へは行かなかったけど、鹿児島を通過しました。また2010年の6月にPanasonicのランドナーで自宅から3号線を南下して鹿児島まで走ったことがあります。同じ道を猛暑の夏に走るのは楽しくないし、自由になる時間が多くないので、青春18切符を使って既に走ったことがある鹿児島までは輪行することに決めました。八代ー川内間は肥薩おれんじ鉄道が走っており青春切符は使えません。でもJRだけで行ける人吉から隼人のルートは1日3本の運行のみで福岡から1日で行けない訳ではありませんが、自分は鉄道マニアでも無いし自転車旅行に余裕を持たせたいので別料金を支払ってでも肥薩おれんじ鉄道のルートで輪行することにしました。

当初、1日目は鹿児島市内のゲストハウスに泊まり、翌日垂水までフェリーで渡って佐多岬まで走り、その夜は根占の公園にテントを張ってキャンプする計画を考えていました。3日目は根占からフェリーで指宿に渡り、鹿児島まで走った後輪行で福岡に戻る工程を考えたのです。

ところが2日前の天気予報で強い台風21号は関西方面へ逸れそうだけど、鹿屋の天気予報は、5日は晴れて雨の確率は10%、6日は曇りのち雨で雨の確率30%、7日は50%で雨でした。その後の鹿児島地方はずっと雨が続く予報でした。
テントを張るなら1日目がいい。指宿の一つ先の山川まで輪行して12Kmほど走れば「かいもん山麓ふれあい公園」があり、610円で快適なキャンプが出来そうでした。2日目は山川からフェリーで根占に渡り佐多岬を往復する。夜になっても雨が降らなければ根占でテントもう1泊。3日目は指宿周りか又は垂水回りで昼までに鹿児島まで行って輪行すればその日の夜には福岡に戻れるだろう。

3.装備
バイクパックという荷物の積み方を最近の本で知り、SNSで知り合ったチャリダー芥さんもサドルバッグを使いロードで走られたので、この新しいスタイルを試してみることにしました。
自転車:TREK
バッグ:サドルバッグ(テント一式+寝袋+輪行袋)、12Lのリュック(着替え、工具、スマホ等貴重品と食料)
    エアーマットは嵩張るのでアルミ蒸着したオールウェザーブランケットを自転車のトップチューブに巻き付けて携行しました。(整地されたキャンプ場で夏ならエアーマットが無くても何とか寝れるのではないかという素人判断ですが)

4.出発準備
自宅から最寄り駅まで自走して駅で自転車を分解して輪行袋に入れて5時24分発の列車に乗る予定でしたが、カミさんが車で駅まで送ってくれることになり、前夜にテントを詰めたサドルバッグを自転車に縛り付けて輪行袋に入れることが出来ました。

自転車本体も軽いし、リアキャリア無しでテントとサドルバッグなら担ぐのが随分楽です。

門司港のこの日の日の出は5時52分。博多行きの列車に乗った時、東の空が少し白くなってきました。
博多駅で荒尾行きの列車に乗り換え、小牟田駅で乗り継ぎです。石炭で栄えた大牟田駅には石炭が置いてありました。


八代駅には9時25分に着き、川内行きのおれんじ鉄道乗り継ぎ時間は60分もあります。ホームを南に進めば乗り継ぎ出来ることが後になって判りましたが、JRの駅を一度出てしまい60m先の駅舎まで外の道を歩いて行きました。「オレンジ色の看板があるから」とJRの駅員に言われた通り、確かにオレンジ色の看板があり、駅員もオレンジ色のTシャツを着ていました。


八代から川内までの運賃は2,620円です。でもオレンジのTシャツを着た駅員の女性は「お歳は?」と聞くので71歳と答えると「お安いウィークデーシニアチケットがありますよ」と1,500円の乗り降り自由のチケットを販売してくれました。平日65歳以上に限定されたチケットがあったなんてラッキー!!(5日のチケットは回収されたので写真は帰りに買った7日のチケットです)


大牟田から八代までのJRは2両編成でしたが、乗った川内行きの列車は1両だけ。くまもんのラッピングがされており、シートに大きいくまもんの縫いぐるみが2つも乗っていました。荷物台にも小さいくまもんがぶら下がっていました。




乗車時間が2時間44分もある肥薩おれんじ鉄道、うとうと寝ていてフッと目覚めると出水の駅で停車していました。出水は日本一の鶴の飛来地だから、大きい鶴の置物がホームにありました。


鹿児島中央駅での乗換え時間が50分あったので改札を出て観光案内所に行き指宿と大隅半島のパンフレットを頂きました。指宿の地図を見ると駅からそれほど遠くない位置に「エコパーク」と書かれた場所があり、キャンプが出来そうだったので管理している休暇村に電話してもらってキャンプについて確認して頂きました。510円でテントが張れると教えられました。山川で列車を降りて自転車を組み立て、約13km走ってかいもん山麓ふれあい公園まで走ると疲れるし、翌日8時に指宿からのフェリーに乗る為にかいもんのキャンプ場から走るより指宿のキャンプ場の方が距離が短くて楽できる。シャワーの設備が無いから休暇村の風呂を利用しなければならないかも知れないけど、テントを張る料金もかいもんの610円より安い。
そう考え直して今日の降車駅を山川でなく、その一つ手前の指宿駅としました。
指宿駅に16時15分到着し、駅構内の案内所で休暇村の場所を教えてもらって自転車を組み立て、駅前で記念写真を撮りました。


駅から休暇村まで走り、予約していないが受付でテントを張りたいと申し出たら、料金は510円以外にサイト料が3900円もかかると聞いてビックリ!(旅が終わってからネットで料金を調べると3090円だった・・・聞き間違いした様です)


自分のテントを張るのに約4500円?そんな馬鹿な!それならゲストハウスの方が安い!
「少し考えさせて欲しい」と受付を離れ、スマホで事前に調べてあった「ゲストハウスライダースイン指宿」に空きベッドがあるか電話問合せしました。「ドミトリーは空いている」と聞いたので、キャンプを諦めてゲストハウスへ向かいました。


6人部屋のドミトリーで1泊だけなら2500円。2泊以上は2000円でした。明日は晴れれば佐多岬往復後、根占のユースホステル前の公園で(無料)テントを張るつもりでしたが雨が降りそうだから、根占で泊まるのでなく、夕方のフェリーで根占から指宿まで戻る計画に変更して2泊の料金を支払いました。オーナーは「明日は雨だけど本当に2泊するのか?」と何度も聞きました。午後に雨が降るのでなくて朝から雨かも知れない。それでも旅行するのか?と確かめたかったようです。「シャワーもいいけど折角ならすぐ近くの砂蒸し風呂へ行くといい」「明るい間に行く方がいいから片付けや食事は後にして今すぐ行くのがいい」と勧めるのでタオルと小銭と着替えを持って「砂むし会館砂楽」へ行きました。


料金1,080円を支払うと浴衣を渡されます。更衣室で貴重品や下着をロッカーに入れて浴衣で海の堤防の下へ行くとタイルを頭に巻いてくれて砂の窪みに座らされます。言われるままに寝るとシャベルで砂を掛けられ10分を目途に砂蒸しを体験します。あまり身動き出来ないので柱の時計だけを見て10分経過後起きたら、隣りの砂むしをしていた女性も同時に起き上がり、砂を払い落として一緒に歩いて会館に戻りました。東京から一人旅の女性でスタイルも良いしとても感じの良い人だったから、ほんの一瞬だけど一緒に話しながら歩けて何だか得した気分になれました。
自転車旅行というよりエロ爺の温泉旅行?

宿に戻って駐輪してあったキャノンディールを見ると「日本縦断」のプレートがついていました。


日焼けした若者が居たので名前や彼の旅行について聞いてみました。岡山出身の大学生室井君で稚内から35日かけて佐多岬まで日本海側と四国を走ってきたそうです。1日平均100Kmから80Km程度で酷暑だから無理せずに走ったそうです。佐多岬は最後の10Kmが厳しいと情報を得ました。


6人部屋の左下のベッドを使うことにしました。自転車青年は右下のベッド。正面の上も使っている人が居り、6人部屋に男が3名。


受付をしたテーブルは食卓にもなり、奥の台所や冷蔵庫は自由に使えます。


リビングにはテレビがありエアコンが効いています。ベッドルームは寝る時にはエアコンを入れてもらえます。
新しくて気持ち良く素敵なゲストハウス(ライダースイン)です。


日本語がペラペラの外人はハンガリーからのダニエルさん。日本史を専攻している留学生で現在は吹田に住んでいるそうです。英語、ドイツ語より日本語の方が得意で自国語のマジャール語以外にセビリア語も少し解るらしい。ロシア語を強要された時代があったのでは?と質問してみると、教える先生も嫌々教えていたし、表面的に習っただけで身についていないとの回答でした。


近くのコンビニで弁当を買って帰りリビングで食べましたが、同じテーブルに居た女性3人組に何処から来たのか尋ねると香港からの旅人でした。
Juneさんは60歳。電話関連のセールスを引退したそうで、1週間の旅だそうです。キッチンで卵を茹でてラーメンを作って食べていました。日本人が1泊6000円もする高級ホテルに泊まるパック旅行をする日本人と比べ、指宿の様な田舎の2000円のゲストハウスを上手く利用する香港人は旅が上手だなあと思います。


一緒の写真を撮りfacebookで写真を共有させて頂きました。


今日の走行距離は僅か7.7Km。自転車によるキャンプ旅行というより18切符による温泉旅行。でも、キャンプでは体験出来ない人との交流が計れた旅をすることができました。泊まる場所は当初計画の開聞岳の麓の公園でなく指宿の街の中。予期しない事が起こり、対処するのも旅の楽しみです。
旅の第1日目が無事に終わりました。明日は雨が予想されますが、キャンプ用品をゲストハウスに置いて軽装で佐多岬を目指します。


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