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ドジ男の自転車旅行

自転車の旅を写真付きで書きます。

第13日 苫小牧(18切符旅行)

2017-09-16 08:58:15 | 北海道
2017年9月4日(月)

ライダーハウスー根室駅ー(18切符)-追分ー苫小牧  宿:苫小牧友人宅

・天気  :晴れ 
・走行距離: 2.2Km/日、積算距離:634.7Km、平均時速: ーKm/h
・登高  : ーm、積算 ーm/d

青春18切符を利用すると根室から苫小牧まで1日で移動できます。5時31分の始発列車で出発して21時05分に苫小牧に着きます。15時間半の列車旅。朝4時に起きてライダーハウスを出ると東の空がもう明るいのでセイコーマートの前で写真を撮ろうと停まったらトウクリップから足が抜けなくてドタゴケしてしまった。(4時25分)頭がまだ寝ていたのかな?


根室駅まで、何度か通った道でないルートを走ったので道に迷いガスリンスタンドで駅を尋ねて何とか駅に到着出来ました。事前の下見が足りなかったと反省。駅前で自転車を分解して輪行袋に入れました。




通学時間帯は混雑するので自転車など大きい荷物を持っての乗車はご遠慮くださいと書かれた物を釧路で見ていたから少し心配で早めに駅に行ったのですが、フッと気が付くともう太陽が昇ってきていました。(4時58分)駅構内にも朝日に一番近い街と書いてありました。




釧路行きの列車に1番に乗り込みました。車両は1両のみ。自転車をトイレのスペースに固定しました。




根室駅が最東端なら、最西端は佐世保駅。知らなかったなあ。


乗客を見ると学生は冬服だし、女性も冬の服を着ていました。西日本の列車で18切符旅行した時は、弱冷房車に半ズボンで乗る暑さだったのに随分な違いだなあ。


真っ直ぐな線路。雑草が生えていないから保線作業を頑張っているんだろうなあ・・・と思っていたら厚岸湖岸の線路は草ボウボウだった。




釧路駅での乗り継ぎは約2時間。駅構内を見ていたら今日のノロッコ号は満席と書かれていました。コンビニのコーヒーを飲み休憩室でゆっくりした後、帯広行きの列車に乗り込みました。


1両の列車に自転車は1台だけだからいいけど、何台も乗ると置き場所に困るだろうなあ・・と思っていたら輪行バッグを持った青年が乗ってきた。話してみると根室のライダーハウスの1日目に一緒に泊まった信州大学のチャリダーの一人でした。


車窓を見ていると4日前に自分が走った道路が見える。「ああこの道を走ったなあ」・・と眺めていました。


根室本線は単線なので後続の特急に抜かれる為に駅で停まったり、すれ違い列車を待つ為に時々停車します。鉄道マニアの人がカメラを持って列車を下りて写真と撮っていました。新吉野の駅では僕も乗り鉄?撮り鉄?になった気分で列車を降りて写真を撮りました。






停車中の自分が乗っていた列車を陸橋の上から眺める余裕もあります。暖かい晴れた日の北海道18切符旅行もいいものです。


帯広駅での乗り継ぎ時間は約50分。駅構内にある「幸福駅」のコーナーで記念写真を撮ったりフレッシュ牛乳のソフトクリームやスイーツを食べることが出来ました。


次の列車は新得行き。日高山脈の手前の町で蕎麦の産地だそうです。勿論これも1両列車。


新得駅では3時間近い乗り継ぎ時間があります。観光案内で聞いてみると富良野へ行く為には狩勝峠があり新得から17キロが延々と上り坂で一度下ってからもまた上り坂があるらしい。テントを積んだ自転車では走りたくない場所だ。北海道の地理的中心は富良野だからへそ祭りがあると聞いたことがありますが、平成5年に国土地理院が発表した北海道の重心は新得駅の北43Kmのトムラウシ温泉の西側だそうで、駅前にが重心のやじろべえがありました。


蕎麦が名物なら食べなくては!かけそばは350円。美味しゅうございました。




新得から新夕張までの2駅だけは特例として18切符で特急に乗れます。新得と新夕張に停車する特急が少ないので待ち時間が長くなるのでしょう。
特急はトンネルの中を走り続けました。


特急から降りた新夕張駅は構内に飲み物の自販機がポツンとあるだけの何も無い駅でした。駅前には建物が1軒もありません。列車が本当に来るのか?不安になる駅でしたが定刻の19時52分に追分行きが来てくれました。


あと1回乗り換えれば苫小牧に行ける!駅で自転車を組み立てて友人宅まで走るつもりでしたが、苫小牧駅まで車で迎えに来てくれると連絡があり、もう少し・・と思っていたのに嫌な車内放送がありました。「追分から苫小牧の区間で信号故障があり、本日この区間は運休となります。詳細は駅の係員にお尋ねください」。

エーッ?何それ!

追分駅の係員は一人きりでウロウロしており、困った乗客が改札からホームに走ったり、はっきりしない。しばらくしてバスが苫小牧から追分に向かっており、折り返しバス代行とする検討をしているが時間的には予測できないと説明がありました。その後、「次の特急列車で千歳まで無料で乗せるから千歳から苫小牧へ電車で行ってもらうことを検討中」と知らせがありました。
苫小牧の友人山田さんに緊急事態発生の連絡をすると、「追分まで車で迎えに行く」と言ってくれました。
JR北海道は9時半に遅れて到着した札幌行きの特急を無料開放して乗客を乗せましたが、僕は9時半過ぎに車で迎えにきてくれた山田さんの車で苫小牧まで行くことが出来ました。北海道の18切符旅行は要注意です。


第12日 根室(かに祭り)

2017-09-15 20:45:16 | 北海道
2017年9月3日(日)

根室(台風通過待ち)  宿:インデアンサマーカンパニーライダーハウス連泊

・天気  :曇り 突風
・走行距離:13.3Km/日、積算距離:632.5Km、平均時速: ーKm/h
・登高  : ーm、積算 ーm/d

台風は当初根室を直撃する予報でしたが、運よく東に逸れました。日程に余裕が無いので自転車旅行は根室までとして、戻りは18切符を使って列車で苫小牧まで戻ります。キャンプ用品を持って輪行するのは重すぎるのでダンボールをCOOPで調達して梱包しライダーハウスから九州へ送る手配をしました。台風の風が強くて列車が運休になると困るので1日根室で過ごすことにしました。風は強くなるけど、雨は降らないので根室港で開催されている「根室かに祭り」に出かけてみました。防波堤の中にも強風で白波が立っていました。




例年はテントを建てて屋外で開催しているそうですが、今年は強い風が吹くので倉庫内をメイン会場としたそうです。




食券や花咲がには倉庫内で販売されていました。7000円の花咲蟹はさすがに大きい!




焼きホッキ貝を食べてみました。カニの鉄砲汁は思った程美味くなかった。花咲カニを今夜もライダーハウスで食べるから、焼き蟹はパスしたけど食べておけば良かったかな?


やきとり弁当が根室名物と聞いたのでお昼はやきとり弁当にしました。注文を受けてから焼き鳥を店の中で焼いて熱いご飯の上に乗せてくれます。ヤキトリのタレがご飯に浸み込んで美味しかったです。




お土産を買う為に駅前にある観光インフォーメーションへ行きました。ロシアの民芸品マトリョーシカが売られていたのはちょっとした驚きです。店員のおじさんに聞くとロシア船が入港すると船員が400人も上陸する日があるとか。ライダーハウスの女将さんのご両親は国後島出身と聞きました。道路標識のロシア語と共に「ここはロシアと近い!」と思いました。






連泊の場合、昼間の滞在費として300円が必要です。泊り客は一人きりでしたが寒いのでストーブを焚いて頂きました。日記を整理しましたがスケッチ画を描く時間が無く、その気にもなれない。


「台風だから今日は誰も来ない」と女将さんは言われていましたが元気なライダーが5人も強風の中をやって来ました。
岩国から来たライダーはバイクを千歳まで運送会社に運んでもらい本人は羽田経由飛行機で来たのでその移動費だけで15万円もかかったそうです。


京都のライダーは1200ccのBMWで何度も北海道に来ている。名古屋のライダーは明日500Kmを走って札幌の戻るそうです。
バイクに乗っている人達って色んな人が居るが、チャリダーよりお金持ち!?




このライダーハウスにはお風呂もシャワーもありません。2Km離れた港の近くの「みなと湯」は440円です。

第11日 根室

2017-09-15 15:18:53 | 北海道
2017年9月2日(土)

厚岸ー浜中ー厚床ー根室ー納沙布ー根室  宿:インデアンサマーカンパニーライダーハウス(2,000円)

・天気  :曇り 13.3~17.1℃
・走行距離:132.7Km/日、積算距離:619.2Km、平均時速: 17.0Km/h
・登高  : 76m、積算 583m/d

昨夜の天気予報では台風は根室直撃でなくて東に逸れたけれど、2日午後から風が強くなり雨が降ることになっていました。
風が弱い間に頑張って走っておこうと、4時に起きて5時に出発しました。テントを畳む時間が必要ないので早い行動が出来ます。厚岸湾に架かる橋の袂にあるセブンイレブでオニギリを食べて44号線を走りました。


8時前には厚床のセブンイレブンでパンとコーヒー。
雨は降らないし、向かい風は少しでそれ程強く吹きません。根室に入ると北方領土の返還に関する看板が目立つ様になりました。


牧草のロールに絵を描いた歓迎ムードのオブジェがありました。


この辺りは鹿が多い様で「シカ注意」と道路に書いてありましたが、車に衝突して死んだばかりの鹿が路肩に倒れていました。


9時道の駅「スワン44根室」にて記念撮影。


少し走ると温根沼(おんねとう)の橋を渡ります。アイヌ語で「大きな沼」を意味する温根沼は周囲15Kmの淡水と海水が混ざった汽水湖で干潮時にはアサリやホッキ貝が獲れる根室十景の一つだそうです。


根室市街に入ると標識がロシア語で書かれていました。




朝早く出発し、休みもあまり取らずに「雨が降るまでに到着したい」と頑張ったので、根室のライダーハウスには11時に到着しました。


納沙布岬は台風が去ってから次の日に行くつもりでしたがまだ雨が降りそうにないので、パニアバッグをライダーハウスに預けて納沙布岬までの往復約40Kmを走る事にしました。向かい風が相当強くなっていましたが、往きは向かい風で2時間以上かかったとしても帰りは追い風になるので仮に雨が降っても何とかなるだろうと思いました。ライダーハウスには5時までに帰らないと泊めないと女将に言われました。
我武者羅に走って12時半には納沙布岬に着くことが出来ました。


納沙布岬の灯台でフィリピン語らしい言葉を話す5人の観光客が居たので2月の旅行で覚えた「マガンダンハポン」(タガログ語のこんにちは)と挨拶したら凄く喜ばれました。


海が荒れていたので歯舞群島は見えませんでした。九州の僕には歯舞、色丹、国後、択捉の4島が北方領土という認識しかありませんでしたが、歯舞島というのは無くて、納沙布岬から僅か3.7Kmの貝殻島、7Kmの水晶島、13.7Kmの秋勇留島、16.6Kmの勇留島、25.5Kmの志発島を歯舞群島と呼ぶことを知りました。納沙布岬から県道35号線を7.4Km西へ戻った所に歯舞郵便局があり、歯舞という地名は日本の領土(北海道)にある事も知りました。


午後2時前にはライダーハウスに戻りました。このライダーハウスは2000円の花咲ガニを買うと無料で泊まれます。元は漁師の網を修理する広い場所が寝室で40人が泊まれます。女将さんの人柄が気に入って口コミでレピーターが泊まる素敵なライダーハウスです。






この日は信州大学の自転車部の11人が一緒でした。


学生は宴会をするので、僕一人だけ静かな安眠室で寝かせて頂きました。


第10日 厚岸

2017-09-15 13:11:53 | 北海道
2017年9月1日(金)

釧路ー厚岸  宿:厚岸愛冠ユースホステル(5,730円)

・天気  :曇り 13・6~20.3℃
・走行距離:58.6Km/日、積算距離:486.5Km、平均時速: 15.6Km/h
・登高  :154m、積算 187m/d

朝起きて天気予報をチェックすると昼から雨でした。でも釧路市の時間別天気予報を別のサイトで見るとお昼の2時間くらいは逆に晴れマーク。台風15号は停滞して根室に接近するのが遅れる予想となっていました。同室のライダーが「折角来たんだから湿原の観光なんかしていないで前に進んだら?」と言うので取り合えず霧多布のキャンプはしないで、厚岸のユースホステルまで行くことに決めました。このユースホステルは京都の自転車仲間の日名さんが利用したと教えてもらっていました。空室の確認電話をして今夜の予約をしておきました。

8時に銀麟荘を出発しましたが、根室で何処も観光していなかったので、弊舞橋を渡って港文館に立ち寄りました。
港文館は、明治41年に釧路を訪れた石川啄木が新聞記者として勤務した当時の釧路新聞社を再現した建物です。




釧路を出てしばらく走り易い平坦な道でしたが、登坂車線が長く続いてからの高原は通行量は少ないけど、路肩が狭くて走りづらい道でした。




11時にセブンイレブンでコーヒーブレークにした後出発しましたが、前方に真っ黒い雲が来たので、コンビニまで戻り、雨具の準備をしてからリスタートしました。予想通り12時には雨が降り始め厚岸の駅に着いた時はびしょ濡れでした。




駅構内には観光案内がなかったので道の駅へ行って1時間以上雨宿りしていたら雨が止み晴れてきました。






道の駅を出てユースホステルへ行く途中に漁協の直売店があったので覗いてみると大きい牡蠣が売られていました。「まるえもん」と「ながえもん」を1個づつ買って電子レンジでチンして食べました。ミルキーで旨かったです。ボタン海老はユースホステルまで持って行って食べました。






ユースホステルには遠藤旅館という看板もありました。泊り客は僕一人。お風呂に入り、濡れたテントを広げて乾かしました。充電も自由に出来るし、一人部屋は何でも出来て幸せです。夕やけを見ていると本当に台風がくるんだろうか?と思います。






明日は台風の雨でも力強く走れる様に夕食付きとしました。ご飯は3杯お代わりして久しぶりに腹一杯食べました。


第9日 釧路

2017-09-15 10:02:29 | 北海道
2017年8月31日(水)

晩成温泉ー音別ー白糠ー釧路  宿:銀鱗荘(1,100円)

・天気  :曇り 13・6~20.3℃
・走行距離:121.3Km/日、積算距離:427.9Km、平均時速: 16.3Km/h
・登高  :91m、積算 469m/d

5時に起きて前日買っておいたオニギリを食べ、電灯がついて清潔な簡易トイレで朝の快便。テントを張った時は海側から風が吹いていたのでテントの通風孔を海に向けてテント外張りの裏側結露を防ごうと思いましたが、夜には風は陸風に変わり百人浜でテントを張った時と同じように内側が濡れていました。テーブルにしばらく干してからテントを畳みました。


6時に釧路に向けて出発しました。襟裳までは馬を育てる牧場が多かったが、この先は乳牛の牧場を多く見ました。


8時過ぎに十勝川を渡りました。橋の欄干には鮭の彫刻があり「北海道だなあ」と思いました。




336号線は浦幌を経由して釧路へ行くはずですが、道路標識の336号線は浦幌へ向かわずに海岸線に出る道を示していました。海岸沿いを走って本当に行けるのか心配になって対向車線を走ってきた大型トラクターの人に手を振って道を尋ねました。トラクターの運転手は快く停まってくれて、大きい音のエンジンを切り、窓から顔を出して道案内をしてくださいました。親切なオジサンが「大丈夫行けるよ」と教えてくれたので進みましたが、道路は336号でなくなり1038号になっていました。台風の影響なのか波しぶきが打ち寄せて白く霞む海岸線でした。




そろそろ腹が減ったので厚内にセイコーマートが無いのかな?と見渡したけど、店は無し。エネルギーが切れかけましたが、出発後5時間、音別でやっとセイコーマートを見つけて弁当にありつけました。
十勝川を越えてから山が見えなくなりフラットで走り易くなりました。


午後2時、道の駅「しらぬか恋問」に到着。ここまで来れば釧路はもうすぐです。


釧路は大都会。釧路駅の表示が出てから駅に着くまでの距離は長く感じました。駅構内の観光案内所で釧路湿原のノロッコ号のパンフレットや「釧路大漁どんぱくイベント」のチラシを頂きました。


午後4時、朝の出発前に予約しておいた銀鱗荘に到着しました。同室は札幌からのライダー。彼はどんぱくの祭りに合わせて釧路に来たそうで2日の三尺玉の花火が台風の営業で打ち上げられなくなることを心配していました。


台風15号が釧路に上陸しそうで明日は昼から雨が降る予報です。雨なら根室まで走ることを諦めて1日は釧路湿原をノロッコ号で観光し、2日、3日はどんぱくの焼きさんま振舞などを楽しんで帰ってもいいかな?とちょっと弱気になりました。

300円でシャワーを浴び、400円で洗濯を依頼し、近くのセイコーマートの弁当と400円のスペインワインで栄養補給し、明日の予定は天候次第と考えて9時前に就寝しました。