折に触れ、西国三十三ヵ所を巡礼している。
西暦718年に徳道上人が
衆生の悩みを救うために、
33の観音霊場を定めて
信仰を広めようとしたことが
原点になっている。
それをもとにdoironが
一番最初に巡礼に行ったのが、
箕面にある勝尾寺だった。
ここで納経帳や納め札を購入し、
さあではここから三十三ヵ所の
巡礼を始めるぞと思い出したわけです。
たいがいは日帰りで
1寺ずつ回ったのですが、
さすがに遠方は旅行のついでに
立ち寄るなどして巡礼をしてきました。
天橋立の成相寺や岐阜の華厳寺なんかは
そうでしたね。
楽しい旅行のひと時に
静かな時間を過ごしました。
びわ湖竹生島の宝厳寺なんかは、
雨や風で船が出ず、
何回かのチャレンジで
回ることができましたねえ。
こうして平成の時代から周り始め、
今現在は28の寺を巡礼し、
番外もあと2寺
というところまで来ています。
今回はそんな残ったお寺の
ひとつである第十五番札所の
「今熊野観音」を訪れるという
旅をしてきました。
場所は京都にあります。
京都駅の東側で東光寺の
奥の方にあります。
実はここはこれまで何度か
近くを歩いたこともあるのです。
東光寺の紅葉の時とかにね。
でもねえ、巡礼を目的としないときには、
朱印を押してもらわないように
していますので、
今回初めて納経帳を持って
この寺に行くことになったのです。
では、向かって行きましょう。
京都ですし、こんなコロナの時代ですから
車で向かって行きます。
第二京阪から阪神高速京都線に入って
すぐに京都の町中に入ってゆきます。
東大路通に入ってすぐに、
狭い交差点を右折し、
山の方に入ってゆきます。
このあたりはかなり来ていますので、
もう土地勘がありますよ。
右折せずにこのまま1.5キロほど
走れば、首藤さんのお墓の
お寺に到着しますからね。
今日は右折をして急な坂道を
ぐいぐい登ってゆきますと、
道が山門に覆われています。
ああ、確かにこんなところがあったなあ。
前は歩いて通っただけだったので、
忘れていました。
でもこの奥に駐車場があるはずです。
静かな参道をゆっくりと車で走っていると、
山登りの格好をしたランナーが
走っていますよ。
そうこの辺り東山トレイルが
ありましたねえ。
以前みたいに体力が余るほど
元気だったら、こんな旅を
していたでしょうねえ。
まあ、今は高齢でもあるし、
のんびりと元気に楽しくをモットーに
暮らしていきましょう。
どんどん車で登ってゆきますと、
駐車場に到着です。
タクシーも止まっているので、
ここのようです。
木陰に車をとめて、
では今熊野観音まで
あるいてゆきましょう。
で、その今熊野観音なんですが
どんなお寺でしょう。
名前は正式には
「新那智山今熊野観音寺」といいます。
弘法大師が熊野権現より
観音像を授かり、
嵯峨天皇の勅願により
開創されたお寺です。
後白河法皇が持病の頭痛を
ここの信仰で治されたので、
こういう名前を付けたそうです。
なので頭の観音さんと知られ、
病気封じ智恵授かり所願成就の寺
として広く信仰されているお寺だそうです。
本尊は十一面観世音菩薩で、
最近はぼけ封じを祈願する人が
多いそうです。
車道を右折してから
うっそうとした木々の中を
抜けてゆきます。
木を見てみると、
紅葉の木が多いようですねえ。
きっと秋には紅葉が
素晴らしいでしょう。
まあだいたいこういうお寺は、
四季に応じた美しさを
持っていますねえ。
また次の三十三ヵ所の
二回目があれば、紅葉の頃に
来るのがいいのかもしれません。
続く