奈良は古都です。
それはそれは多くの歴史を持つ場所です。
東大寺、興福寺の歴史。
平城京の動きなんかも、
歴史の勉強で一杯学びましたね。
そんな奈良を歩くことは、
過去の歴史との思わぬ遭遇があって
とても面白いものです。
そうここは歩く人にとっては
とても貴重な場所なのですね。
ところがそんな場所にも
意外に知らない歴史があったりします。
明治の頃に古都奈良を走っていた
大仏鉄道もあまり脚光を浴びていない
歴史の一つです。
社会や歴史の教科書に
掲載されていなかったと思います。
そしてdoironも昔から知っていたわけではなく、
今からちょうど10年前に、
この鉄道のことがウォーキングの雑誌に
書かれていたのを見て知ったわけです。
だったら、これは現場を見に歩こうと
その時にさっそく出かけて行ったわけです。
実際に加茂から歩いてみると、
高架道路の跡や隧道の跡などとっても
興奮する痕跡に出会いましたね。
それに、歩きながらも途中、
静かな山中で昔の電車の音に包まれる
という幻覚までみて驚いたこともありました。
このことは以前のブログにも掲載しています。
流石に歴史パワーを持っている
古都奈良に近いだけのことはありますね。
時空を超えた歴史満載で、
数ある歩きの中でも思い出深い場所の
ひとつになっています。
そんな廃線路の跡地に、
先日友達が行ってきたそうです。
その時に撮影したいろんな映像も
送ってきてくれました。
ああ、ここは確かに10年前の
思い出の歩きの場所ですねえ。
とても懐かしい映像でした。
久しぶりにまた行ってみたいなあと
思ったときに、友達間で今度は
ここにみんなで出かけていこう
ということになり、
doironも参加させて
いただくことになりました。
さっそく電車で出かけてゆきましょう。
阪和線で天王寺、そこから大和路線で
奈良に行き、関西本線で加茂という径路だ。
朝の時間帯なので電車は割と混んでたなあ。
でも大和路線で奈良に近づくにつれ
空き始めました。
そういえば、この日は奈良の駅前の
ホテルで絵手紙展をやっているはず。
駅のホームから周りを見回してみると、
どうやら駅近くのホテルで
開催されているようです。
帰りが早ければ展示会も
のぞいていくことにしましょう。
外国人がいっぱいいるホームから
関西本線に乗ってゆきます。
ここからは「平城山(ならやま)」「木津」
「加茂」と三駅です。
寺がみえたり、古墳がみえたり、
あるいは高架道路が走っていたり、
お店があったり、田圃があったりとまあ
何とも雰囲気たっぷりの電車沿線ですねえ。
そしてすぐに加茂の駅に到着です。
大仏鉄道の記念碑なんかは
駅の南側にあるのですが、
今日は歩くコースを考えて
北側に降りてゆきます。
と、その前にホームの端の方を
見てみましょう。
ぽつんと立っているのが
旧加茂駅跨線橋の支柱ですね。
根元には「尾張熱田」の名前が
掘られています。
そう大仏鉄道があった頃は、
名古屋から関西本線で
大仏さんのところに来ている客が
多かったみたいで、
その名残が立っているのです。
10年前にきたときも
しっかり写真撮影をしたのを覚えています。
この日の天気は、よく薄日の刺すようないい天気。
全行程は14kmほどあります。
では頑張って歩き始めましょう。
続く