「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

ひとりごと<41> 巻いて巻いて~「のり巻き」

2005年07月27日 | 韓国・韓国語
 日本から韓国へ「唐辛子」が伝わった事は、韓国では定説となっていると言う事に驚いた私だが、はっきり言ってこの由来説を知っても何も変わらない。

 しかし、世の中には由来の正当性を追求することで某かの満足を得られる人がいるようだ。

 まっ、「元祖」か「本家」かで争うお土産品なども、買って帰る観光客はさほど気にしてなくても、屋号を担う店の方は重要かつ自負をかけての主張となるのと同じなのかもしれない。

 偶然目にした「のり巻き」の韓国サイトを読んでの感想である。

 韓国ドラマにもよく残業の差し入れや手作り弁当に「のり巻き」は登場する。

 日本の巻き寿司とは違って、酢飯ではなく塩味のご飯を使用している。

 김밥(キムパプ)、つまり「海苔・飯」が韓国の「のり巻き」だ。

 私の読んだサイトでは、「のり巻き」は韓国の代表的な食べ物であって、決して日本の海苔寿司が伝わって、変形・発展したと言う日本由来説の証拠はないと主張している。

 更に<歴史湾曲を飯を食うように行う彼ら(日本人のことらしい)によって、逆に(日本→韓国)知らされ広められたのではないかと疑問さえ起ります・・・>と、日本から伝来したと言う説に不思議な反論をしている。

 私としては矢印が右に向こうが左に向こうが、全然気にならないんだけど、そうもいかんのかな~
 「のり巻き」で歴史湾曲すると勝手に国民性を批判されてもな~とぼんやり思った。


 昔、サイパンとグァムの間にあるロタ島にダイビングに行った時、島で友達になったRoy君がある日、自分の友人主催のパーティーに行こうと誘ってくれた。

 飛び入り参加して、島に暮らす人達に直接触れ合うことが出来た。

 この日のパーティーは生まれた赤ちゃんのお披露目パーティーだった。

 ベビーにもママにもご挨拶をして、仲間に入れて頂いた。
 
 庭に準備されたテーブルに所狭しとおもてなしの料理が並んでいた。

 そのご馳走の中に「のり巻き」があった。

 日本の料理かと驚き、尋ねると、大きくうなずいて「スシー、スシー」と教えてくれた。

 島の人に好まれていて、よく作って食べるそうだ。 

 戦前、北マリアナ・パラオ・トラック・マーシャルなど赤道以北の南洋諸島全体を日本は統治していた。

 南洋庁を置き、多くの日本人(主に東北・沖縄・朝鮮から)が移住し、さとうきびプラントなどを起こしている。

 多くの日本人が暮らした中で、多くの日本文化がそれぞれの島の人たちの生活の中にこぼれていったのだろう。

 未だに日本語が島の言葉の中に生き残っていると言う。



 ロタで出会った「のり巻き」と韓国のサイトの「のり巻き」に巻き込まれた「親日」と「反日」の感情は、これからどう関わっていけば良いのだろう?

 悲しい歴史を知り、その愚かさを学びとれば、「あ~、のり巻きはおいしいネ~!!」とみんなが笑顔で食べる事ができるのかな?



 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿