「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<1528>芸能兵

2013年01月10日 | 韓国・韓国語

 1月9日~1月20日の開催期間で、ソウルの国立劇場ヘオルム劇場にて、国防部の創作ミュージカル『The Promise』の公演が、話題になっています。

  


  

 これは、2008カンタssi主演の『MINE』2010イ・ジュンギssiとチュ・ジフンssiが出演した生命の航海』に続く、軍ミュージカルの3作目となります。

 なんと日本からの観客は、全体の約3割と言うから、ある意味すごいw


 このミュージカル、国防部陸軍本部(社)韓国ミュージカル協会が合同で制作し、祖国や仲間を守る為、犠牲になることを選んだ者と、その人との約束を守る為に努力する戦友たちの姿を描いた内容だそうです。

 で、芸能兵と言われる兵役中のスターたちが多数出演する為、公演前日の8日に行われたプレス・コールには、たくさんの報道陣が詰めかけたようです。

 この作品、6・25戦争(所謂、朝鮮戦争)休戦60周年記念で創作されたミュージカルで、ミュージカル・スターとして有名なキム・ムヨルssi、チ・ヒョヌ(本名チュ・ヒョンテ)ssi、超新星ユナク(本名チョン・ユナク)君、SUPER JUNIORイトゥク(本名パク・ジョンス)君、8eightイ・ヒョン君やチョン・テウ君などが出演。

 

 

 

 

 

 

 また、豪華な出演陣同様、製作陣もそうそうたるメンバーだそうで…

 演出は、ミュージカル『光化門恋歌』『風の丘を越えて/西便制』『風の国』などを手掛けたイ・ジナssi。

 脚本は、ミュージカル『三千』『ブラック・メリーポピンズ』などで、話題となった作家兼演出家のソ・ユンミssi。

 音楽は、2011年に初演されたミュージカル『シャーロック·ホームズ』チェ・ジョンユンssiが作曲。

 音楽監督は、ミュージカル『ストーリー·オブ·マイ·ライフ』ピョン・ヒソクssi。

 また、ミュージカル『マン·オブ·ラマンチャ(ラマンチャの男)』『エリザベート』を手掛けたソ・スクジンssiが舞台デザイナー

 ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール(ラカジ)』『ルドルフ』などを手掛けたグ・ユンヨンssiが照明デザイナー

 振り付けは、『ブッとび!(生意気な)ヨンエさん』キム・ソヒssiが手掛けたそうです。

 

 プレス・コールでの模様が、たくさん記事にupされていました。

 プレス公開されたのは、第2幕の11曲

 約1時間ほどだったそうですが、楽曲『光を探して』などは、チ・ヒョヌ、キム・ムヨル、ユナク、イトゥクらの主演級俳優と数多くの助演俳優たちのアンサンブルで構成され、壮大な音楽とステージ上の群舞が、圧巻だったそうです。 

 

 

 

 この動画で、雰囲気が多少なりともわかるのでは? → こちら 


 経験のない若い小隊長ジフン役を演じるチ・ヒョヌssiは、小隊長らしいカリスマ性あふれる姿で物語を引っ張り、ミュージカル『ガイズ&ドールズ』『Thrill Me』などに出演したミュージカルスター、キム・ムヨルssiのソロ曲は、息をのむほど素晴らしかったそうです。

 また、女性の多い家庭で育ち、傷つきやすくデリケートなミス・キム役を演じるイトゥク君と、活発でカッコつけている楽劇団出身のタルホ役を演じるユナク君は、重い物語の雰囲気をガラリと変えるコミカルなシーンも演じたようです。

  

 観覧料は、VIP席7万7千ウォン、R席は6万6千ウォン、S席は5万5千ウォン、A席は4万4千ウォンとなっておりますσ(^_^;)

 この収益は、どのように使われるのかしら?

 

 兵役に入っても、志願して審査が通ると、芸能兵となり、軍の広報など、各イベントを担当する事になります。 

 持って生まれた才能を活かせるので、当然、兵役芸能人の多くが、この「芸能兵」となっています。

 

 最近、兵役中で「芸能兵」でもある歌手RAIN(本名チョン・ジフン)君の行動が、問題になっています。 

 RAIN君(現在、上等兵)は、2011年11月に入隊後、韓国軍第5師団で助教(教官の補佐)として勤務中に、「芸能兵」を志願。

 昨年3月から国防広報支援隊で広報隊員(芸能兵)として勤務しています。

 で、昨年3月以降、報償休暇が17日、一般外泊10日。

 更に、国軍放送の慰問列車公演出演(19日)、各種軍内行事関連のスタジオ・レコーディング、振り付け練習(25日)などの理由で、公務上の出張による外泊が44日あったそうです。

 レコーディングや振り付け練習は、ソウル市江南区、麻浦区などにあるスタジオで行われ、昨年7月には、スタジオに3泊4日で泊まり込む事もあったそうです。

 

 RAIN君の場合、芸能兵の身分で取得した休暇と外泊の日数は合計71日。

 更に、第5師団で取得した報償休暇(16日)と病気休暇(7日)を合わせると94日になるそうです。

 自身の定期休暇(28日)は、まだ未消化だそうですが、すでにこの休暇日数は、これまでのRAIN君の兵役期間(450日)の1/5にあたります。

 一般兵士の休暇日数は、平均43日だそうで、その2倍以上だと言う事です。

 RAIN君は、公務上の外泊以外にもスタジオ・レコーディングや振り付け練習を理由に、しばしば日帰りで外出していたとも言われていますが、軍当局は、それらの外出が何日間あったかは集計していないそうです。

 これに対し、国防部関係者は「公務上の外出・外泊には、国防部の職員1人が同行する事になっているが、24時間張り付いているわけにはいかない為、芸能兵としての仕事を終え、一人で帰ってくる事も多い。」とコメントしているそうです。

 実際は、軍内に置けるレコーディングや振り付けの練習用の施設不足を事由に、芸能兵の外泊や外出を自由に認めてきた経緯があるそうです。

 これまでも、「芸能兵が特別扱いされている」との指摘は、絶えなかったそうです。

 

 そんな中、今回、RAIN君が、公務上の外泊や外出を利用し、交際が噂されている女優のキム・テヒssiと会っていたのではないかとの指摘されています。

 パパラッチされた写真では、戦闘服を着用するも、戦闘帽が非戴帽だった事もあり、国防部も「服装違反の有無」を含め、事実関係を確認し、その上で規定に従い対処すると表明。

 また、他の芸能兵15人についても休暇、外泊、外出の実態調査に着手するとしています。

 

 ちなみに、昨年9月に除隊した歌手パク・ヒョシンssiの場合、休暇74日、外泊67日。

 昨年3月に除隊したタレント、キム・ドンゴンssiは、休暇90日、公務上の外泊が27日だったそうです。

 平均日数でも、2009年11月~2012年9月の間に除隊した芸能兵32人の休暇は75日だそうで一般兵の約1.7倍になります。

 

 この為、国防部のウェブサイトや各ポータルサイトには、芸能兵の制度そのものを廃止すべきだなどとする批判意見数百件書き込まれたそうです。

 RAIN君サイドは、「特別扱いはなかった。 服装規律に違反した部分があれば、調査を受け、処分に従いたい。」とコメント。

 国防広報業務も、一時自粛したそうです。

 

 結局、公務で出張中に数度キム・テヒssiと私的に会っていた事や軍帽非着用など4件が、軍の規律違反に当たるとして、所属大隊での懲罰員会処分を受ける事になったそうです。

 国防部サイドは、他の将兵との公平さを保つ措置としていますが、懲罰房にはならず、外出・外泊・休暇制限などの懲戒処分になるとの事。

 

 国民の義務とは言え、だれも好んで徴兵に臨んでいる訳ではないから、今回の一件で、一層、芸能兵制度そのものへの批判が高まっているようです。

 軍のミュージカル公演が始まったこの時期だけに考えさせられます…


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2 コメント

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Unknown (irich)
2013-01-12 17:26:42
こんにちは。

RAINとキム・テヒちゃんのビッグカップル誕生のニュースから
思わぬ展開になってしまいましたね。

芸能兵に関わらず、兵役について考え直すイイ機会かも
知れませんね。

兵役には、自宅から通える公的機関での労働職も
あると聞きました。

神話のエリックは地下鉄勤務だとか、キム・レウォンも
図書館勤務だとか・・・。

こういった肉体を酷使しない兵役活動もあるのに、
これさえ受けずに済む兵役免除ってどういう制度なのか
ずーーーっと疑問でした。

2年のブランクはやっぱり大きいですものね。

みんなの納得いく制度になっていけばいいのになと
思います。
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Unknown (ぐるくん)
2013-01-13 19:52:03
 irichさん、コメントありがとうございます。

 エリック君などは、「現役」fではなく「公益勤務」ですね。
 怪我や持病など、諸事情で徴兵検査で4級判定を受けた場合、「補充役」として服務します。

 兵役免除となる場合は、徴兵検査6級判定となる重篤な疾病、障がいなどがある人や、オリンピックのメダリストなど国家貢献した人、脱北者、海外永住権のある人などです。

 眼が悪いと言う事でヨン様は兵役免除。

 今は、弱視の基準も以前とは変わって、厳しくなったそうですが…

 あと血族に後継者となる唯一の男子である場合も免除されると聞いた事があります。

 イ・ビョンホンssiが、これで兵役免除となっていると…

 兵役免除となるように、海外移住してわが子に海外永住権を取得させたり、海外出産で二重国籍にしたりと、知恵を絞る親も多い中、2PMのテギョン君が、アメリカの永住権を放棄して、いずれ兵役に就くと言う決断は、ある意味すごい事だと思います。
 
 「芸能兵」は、特殊技能を持った人材を活用する「特技兵」に分類されます。
 
 専門分野を活かせる任務に就く「特技兵」は、一般兵から見れば、何かと優遇されているのかもしれません。
 
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