＜1515＞辛ラーメン…辛いと言うより怖い？！

　日本でもおなじみの「辛ラーメン」（農心）のプレミアム版として、昨年４月に大々的に発売されたの「辛ラーメンブラック」。

 

　　

 

　「辛ラーメン」が78ウォンであるのに対し、「辛ラーメンブラック」は、約２倍の1.600ウォン也。

　農心は、発売当初、＜ソルロンタン一杯の栄養が、そのまま含まれている＞と、高額たる事由を宣伝していましたが、単なる値上げではないかとの物議も…

　公正取引委員会も、これに対し調査に乗り出し、その後、虚偽·誇大広告などを理由に、1億5.500万ウォンの課徴金を賦課しました。

　農心サイドは、150ウォン値下げして、1.450円と価格変更しましたが、原価構造が合わない事を理由に発売４ヶ月後の９月に国内販売を中止していました。

　それから１年２ヶ月…

　今年10/25から、再販を発表しました。

　前回のリリース品よりも、「ナトリウム」の含有量を減らすなど、品質を改善し、価格も1.500ウォンと少し安く設定されて、再販の準備が着々と進められていました。

　ところが、大問題が…

 

　農心のラーメン製品のスープから、１級発がん物質である 「ベンゾピレン」が、検出されたと言う報道！！

　２３日の夜、MBCニュースで、韓国食品医薬品安全庁の調査で、農心の「ノグリ・ラーメン/너구리」「生生うどん/생생우동」「エビ風味カップラーメン/새우탕 큰사발면」など、6つの製品のスープから、発がん性物質ベンゾピレンが、検出されたとの報道がなされました。

　　　

 

　　　　　

　　　

 

　この報道に対し、農心サイドは、＜外部機関に依頼した分析では、ベンゾピレンは検出されておらず、去る6月、食薬庁の調査結果から、関連製品の生産と出荷を２ヶ月間中断して、調味料納入業者も変えた。＞と釈明。

 

　食薬庁は、説明資料で、（株）大王から、かつお節（スモーク乾燥魚肉）原料を供給されて、農心、テギョン農産などが製造し、国内に流通したラーメン・スープなど、30製品のベンゾピレン含量を検査した結果、「異常なし～4.7ppb」で、韓国スモーク乾燥魚肉基準（10ppb以下）よりも低く、安全なレベルであるとしています。

　また、世界的に加工食品のベンゾピレンの基準値を設定している国はないのが実情だとも。

 

　農心サイドは、食薬庁の説明で、全て解明されたとしているものの、今回の報道の影響は大いに懸念しているようです。

　「ノグリ・ラーメン」の昨年の売上高は、1.000億ウォンに達し、残りの5つの製品を含めると、2.000億ウォン規模に達している中、消費者の食の不安から、これら製品の売上げへの影響は、無視できないでしょう。

　

　国民の安全を守る砦であるはずの国家機関、「食品医薬品安全庁」が、6月に、農心ラーメンのスープから発がん性物質の検出を確認しながらも、そのレベルが低く、原料として使われる場合とは異なり、スープのような加工食品では、別の基準設定がないとの理由で何の措置も取らなかった事も問題だと思います。

　製造メーカーの農心も、発がん性物質検出の重要性を知って、一時的な生産中止、取引先の変更などの部分的な措置を取ったものの、根本的な対策をしないまま、問題を公表しなかったかったわけだし…

　すでにマーケットに出回っていた商品は、見て見ぬふりでしょ？

　これは、やはりリコールするべき問題だったと思います。

 

　あ～ぁ、たくさんではないけど…

　「辛ラーメン」食べちゃってたなぁ～～～