2020年・・・
一人のアジア系の青年がメルボルン郊外の墓地の片隅にある墓前に佇んでいる。
彼の名はチョ・ガルチ・・・そうユン・ソギョンの一人息子カルチだった。
彼はおもむろに、そして礼に則り
チョルを捧げた・・・
------ カルチの決意 --------
サムチュン、ウンチェお姉ちゃん、また来たよ。
いつも僕の愚痴を聞いてくれてありがとう・・・
今日はさぁ、思い出話をしに来た・・・・
考えてみたら、もう15年も経っちゃたんだね・・・
2004年の12月叔父ちゃんが死んで、その後ウンチェお姉ちゃんが死んで、僕も僕の周りの大人たちもみんなただ泣いた。
ウンチェお姉ちゃんのお父さんが告白してくれた叔父ちゃんと母さんの出生の話から、いろいろな事があったんだ。
きれいなおばちゃんwは叔父ちゃんにつらく当った事を本当に側で見ていても可哀想なくらい詫びていたよ。
まず、オ・ドゥリと言う芸名を使うことを止めちゃったんだ。
本名のチョ・マルボクとして、母さんそして僕も一緒に養子縁組をして戸籍上も本当の親子にしてくれた。
だから僕はチョ・ガルチになったんだ。
叔父ちゃん知ってた?
カルチって、ハングルで「太刀魚」のことなんだw
母さんがつけてくれた、この変わった名前が僕は大好きだよw
ハルモニは母さんといつも仲良しで、しょっちゅうショッピングに出かけてたw
僕の学校の行事や参観日にも二人で来てくれたよ。
ハルモニに叔父ちゃん、ラーメン作ってもらったのかい?
「一度も抱きしめてやれなかった私の息子に作ったただ一つの物だから、二度と他の人の為には作らない!」って宣言して・・・
フフ・・・ハルモニらしいだろ?
もっぱらラーメン作りはユン叔父さんか僕の担当になったw
僕はこうしてサムチュンの育ったオーストラリアに留学して、勉強の傍らジヨンさんに世話になりながら、韓国の海外養子の問題やオーストラリアのストリート・チルドレンの実態をレポートしてきた。
知れば知るほど、叔父ちゃんがこの異国の地で誰一人頼る人もいないまま生きてきた事に改めて敬意を表するよ。
すごい事だよ。
ほんと、デニーはすごい子だ・・・
僕は貧しかったけど、テレビの番組を取り合ったり、お菓子を取り合ったり・・・僕が守っていかなきゃならない愛すべき母さんがいたし、ヒョンソクおじいさんがいろいろと援助してくれたもの・・・
・・・・・・すごいよ・・・
ヒョンソクおじいさんが亡くなる前、出版しなかった本の原稿を形見だと言って僕に内緒でくれたんだw
真実は違ったけど、おじいさんにとっては大事な妹さんを弔う為に暴露本を出すって言う事がライフワークになっていたんだ。
でも「ムヒョクに顔向けが出来ない。」と全てを封印してしまった。
「ムヒョクの苦しみに比べたらわしの胸にあったしこりはにゴマ粒ぐらいのものさ・・・」ってよく言っていたよ。
僕はあの時まだ小さくて何も出来なかったけど、叔父ちゃんが韓国に帰って来てくれた事、ウンチェお姉ちゃんを好きになってくれた事を本当に幸せだったと思ってる。
あの頃、僕はサンタさんに叔父ちゃんがいつまでも僕たちと一緒にいてくれる事をお願いしたけど・・・
叔父ちゃんがサンタさんだったのかなぁ~?
僕に愛すべき家族をたくさん作っていってくれたんだ。
お陰でこうして留学もさせてもらった・・・
こんな・・・懺悔するみたいに話してるのはさぁ・・・
ウ~~ン
明日、韓国に帰るんだ。
兵役につくよ。
そしたらしばらく来れないから・・・
僕・・・
デニーとして生きたオーストラリアでの叔父ちゃんを、そして韓国で死と向き合いながら愛の為に慟哭した叔父ちゃんを僕の手で残したいと思ってる。
僕がオーストラリアで見た現実とヒョンソクおじいさんの遺作となった原稿、そして叔父ちゃんと母さんの出生の秘密・・・
ハルモニやユン叔父さん、そしてジヨンさん・・・
みんなの想いを合わせて、叔父ちゃんとウンチェお姉ちゃんの事を本にしようと今、考えているんだ。
叔父ちゃんは嫌がると思ったから、今日、置き土産で言っておくw
ウンチェお姉ちゃん、うまく納得させてよ・・・
かっこいい叔父ちゃんにしておくからってw
二人がお互いに「ごめん 愛してる」って言わなきゃならなかった事が、大人になった僕には、とてもつらい・・・
二人の愛はあやまる事じゃないから・・・
---------------------------------------
お付き合い、ありがとうございました。
私のミサ、二次創作はこれでおしまいです。
カルチ君のまとめた本がドラマの原作だったと言うオチにしてみましたw
あえてオ・ドゥリ編とユン編は創作の手をつけません。
この二人の立場に立つと、ムヒョクの哀れさで胸いっぱいになってしまい、どうしても先に進めませんでした。
なので二人のその後は他の人の口を借りての記述だけで・・・
切なすぎるドラマでした。
その切なさを自分なりに納得させようと初の二次創作に挑戦しました。
ムヒョクとウンチェの死を乗り越えて、二人が大切にした人たちが幸せになってくれる事を願った次第。
その後SS①
その後SS②
その後SS③
その後SS④
一人のアジア系の青年がメルボルン郊外の墓地の片隅にある墓前に佇んでいる。
彼の名はチョ・ガルチ・・・そうユン・ソギョンの一人息子カルチだった。
彼はおもむろに、そして礼に則り
チョルを捧げた・・・
------ カルチの決意 --------
サムチュン、ウンチェお姉ちゃん、また来たよ。
いつも僕の愚痴を聞いてくれてありがとう・・・
今日はさぁ、思い出話をしに来た・・・・
考えてみたら、もう15年も経っちゃたんだね・・・
2004年の12月叔父ちゃんが死んで、その後ウンチェお姉ちゃんが死んで、僕も僕の周りの大人たちもみんなただ泣いた。
ウンチェお姉ちゃんのお父さんが告白してくれた叔父ちゃんと母さんの出生の話から、いろいろな事があったんだ。
きれいなおばちゃんwは叔父ちゃんにつらく当った事を本当に側で見ていても可哀想なくらい詫びていたよ。
まず、オ・ドゥリと言う芸名を使うことを止めちゃったんだ。
本名のチョ・マルボクとして、母さんそして僕も一緒に養子縁組をして戸籍上も本当の親子にしてくれた。
だから僕はチョ・ガルチになったんだ。
叔父ちゃん知ってた?
カルチって、ハングルで「太刀魚」のことなんだw
母さんがつけてくれた、この変わった名前が僕は大好きだよw
ハルモニは母さんといつも仲良しで、しょっちゅうショッピングに出かけてたw
僕の学校の行事や参観日にも二人で来てくれたよ。
ハルモニに叔父ちゃん、ラーメン作ってもらったのかい?
「一度も抱きしめてやれなかった私の息子に作ったただ一つの物だから、二度と他の人の為には作らない!」って宣言して・・・
フフ・・・ハルモニらしいだろ?
もっぱらラーメン作りはユン叔父さんか僕の担当になったw
僕はこうしてサムチュンの育ったオーストラリアに留学して、勉強の傍らジヨンさんに世話になりながら、韓国の海外養子の問題やオーストラリアのストリート・チルドレンの実態をレポートしてきた。
知れば知るほど、叔父ちゃんがこの異国の地で誰一人頼る人もいないまま生きてきた事に改めて敬意を表するよ。
すごい事だよ。
ほんと、デニーはすごい子だ・・・
僕は貧しかったけど、テレビの番組を取り合ったり、お菓子を取り合ったり・・・僕が守っていかなきゃならない愛すべき母さんがいたし、ヒョンソクおじいさんがいろいろと援助してくれたもの・・・
・・・・・・すごいよ・・・
ヒョンソクおじいさんが亡くなる前、出版しなかった本の原稿を形見だと言って僕に内緒でくれたんだw
真実は違ったけど、おじいさんにとっては大事な妹さんを弔う為に暴露本を出すって言う事がライフワークになっていたんだ。
でも「ムヒョクに顔向けが出来ない。」と全てを封印してしまった。
「ムヒョクの苦しみに比べたらわしの胸にあったしこりはにゴマ粒ぐらいのものさ・・・」ってよく言っていたよ。
僕はあの時まだ小さくて何も出来なかったけど、叔父ちゃんが韓国に帰って来てくれた事、ウンチェお姉ちゃんを好きになってくれた事を本当に幸せだったと思ってる。
あの頃、僕はサンタさんに叔父ちゃんがいつまでも僕たちと一緒にいてくれる事をお願いしたけど・・・
叔父ちゃんがサンタさんだったのかなぁ~?
僕に愛すべき家族をたくさん作っていってくれたんだ。
お陰でこうして留学もさせてもらった・・・
こんな・・・懺悔するみたいに話してるのはさぁ・・・
ウ~~ン
明日、韓国に帰るんだ。
兵役につくよ。
そしたらしばらく来れないから・・・
僕・・・
デニーとして生きたオーストラリアでの叔父ちゃんを、そして韓国で死と向き合いながら愛の為に慟哭した叔父ちゃんを僕の手で残したいと思ってる。
僕がオーストラリアで見た現実とヒョンソクおじいさんの遺作となった原稿、そして叔父ちゃんと母さんの出生の秘密・・・
ハルモニやユン叔父さん、そしてジヨンさん・・・
みんなの想いを合わせて、叔父ちゃんとウンチェお姉ちゃんの事を本にしようと今、考えているんだ。
叔父ちゃんは嫌がると思ったから、今日、置き土産で言っておくw
ウンチェお姉ちゃん、うまく納得させてよ・・・
かっこいい叔父ちゃんにしておくからってw
二人がお互いに「ごめん 愛してる」って言わなきゃならなかった事が、大人になった僕には、とてもつらい・・・
二人の愛はあやまる事じゃないから・・・
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お付き合い、ありがとうございました。
私のミサ、二次創作はこれでおしまいです。
カルチ君のまとめた本がドラマの原作だったと言うオチにしてみましたw
あえてオ・ドゥリ編とユン編は創作の手をつけません。
この二人の立場に立つと、ムヒョクの哀れさで胸いっぱいになってしまい、どうしても先に進めませんでした。
なので二人のその後は他の人の口を借りての記述だけで・・・
切なすぎるドラマでした。
その切なさを自分なりに納得させようと初の二次創作に挑戦しました。
ムヒョクとウンチェの死を乗り越えて、二人が大切にした人たちが幸せになってくれる事を願った次第。
その後SS①
その後SS②
その後SS③
その後SS④
まさか、こういった完結編がくるとは! スゴイです。
①からずっと涙しながら読んでいました。
私としては、ドラマの結末は意外ながらも納得できるものでしたが、
ぐるくんさんの創作を読んで、さらにイメージが鮮明になりました。
みんなが幸せになったんだよねって思ってます。
廃人ドラマと言われてるものは全部、最後にメインキャストが亡くなってますよね。
(茶母にしても、バリ出来にしても..。)
ファンはその空虚感とどこかで折り合いをつけないと
ドラマが完結しないのかもしれません。
ぐるくんさん、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
P.S 別スレですが、私の記事(四字熟語)を紹介してくださったんですね。
ありがとうございます。
温かいコメントありがとうございます。
勝手な妄想ですがw自分なりにミサをやっと飲み込む事ができました。
私自身、俳優にお熱を上げる事はないのですがw、折しもイベントで明日横浜に来るジソブさんのミサ裏話みたいなのは聞いてみたいなぁ~w
参加されたジソブ・ファンの方々の熱~いレポートをしばらくはいろいろ見させてもらおうと思ってます。
読んでいて 涙出てきました
そうか~本にまとめた・・・いいかも~~確かに!
本当にすばらしいです 読んでると涙出てきてしまいます
ありがとうございます感動しました
なんかブロコリで読んだのですが
雪の華を歌ったみたいで
横浜のブロコリランドにジソブの手形が
飾られるようです
見たいです
かつらみたいですね
短髪でも素敵なのに
ムヒョクになってくれたのかなぁ
いけた人が羨ましいです
私は今、こちらを紹介して頂いた、ルナさんに感謝です。
そして、ぐるくんさんに感謝です。
①にコメント入れましたけど・・・
完璧と入れましたが・・・
全部拝見させていただいて・・・
それぞれに取り上げた人物、なるほど~
それぞれの、ムヒョク・ウンチェとの関わり方・立場・気持が良く分かって。
ウンチェさんの手紙部分、彼女の声が聞こえてきました。
細かな部分の感想は、皆さんが入れてらしゃるので・・・
私も同じ気持なので、省略させていただきます。
何故?を含めて私の疑問、私はこうだと思うけど・・・
すべてを解決してもらいました。
上手く言えないのですが・・・
「ごめん 愛してる」言葉の重みを感じます。
これから、ブログ少しづつ最初から拝見させていただきます。
足跡は・・・残さないと思いますが・・・
韓国話以外も、興味?失礼・・気になります。
尊敬しちゃいます
ぐるくるさんのお話・文章、大好きです
*「ピアノ」に、お返事いただいた、お返事書いてます。
何だか変なコメントで、恥ずかしいですね。
表現力・文章力が無いので・・・
心はあるのですが。
制覇してくれたんですね!
いつもながら、ご丁寧に足跡残して頂き、頭が下がる思いです。
コメント欄からこちらもずっと辿っていって・・・私、RTママさんの事好きになちゃいまいした。(笑)
貴重なお時間を割いて頂きまして・・・感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
「ごめん愛してる」その後①~⑤まで一気に読ませていただきました。ドラマで感動し、再びぐるくんさんの創作でお目にかかれて幸せです。
読んでいて、まるでドラマの続編でも観ているように次々と映像が現れてくるような、とてもすばらしい文章でした。読み終わってからも胸がいっぱいで心もふるえています。
とてもすばらしいストーリー有り難うございました。
ぐるくんさんを紹介してくれたルナさんのおかげです。お二人に感謝!感謝!
一年前の今頃・・・
『ミサ』にどっぷりでした。
ムヒョクの無念さやその一年後死ななきゃいけなかったウンチェの想いが切なくて、どうしようもなく・・・そんな自分を納得させる為、隙間を埋めるように創作しました。
褒めて頂き恐縮ですw
これからもよろしくお願い致しますネ。
ガルチはほんとにいい子だわぁ~~。ソギョンは子育て成功してますね。
二人の愛はあやまることじゃないから・・・。重みのある言葉ですね。涙が止まりません。
気のきいた言葉が書けませんが、ぐるくんさん、ありがとうございました。
RTママさん同様、一つ一つに足跡まで残して下さって、ありがたい思いでいっぱいです。
カルチ君はきっとりっぱな青年になっただろうなぁ~と想像しましたw
あと、オーストラリアのジヨンさんの存在もムヒョクの死後、大きくかかわってくるように思えたので、こんな創作になってしまいましたw
『ミサ』に感動しつつも、埋められなかった隙間をこんな創作で満たした訳ですが、共感して貰って、うれしい限りです。
これからもよろしくお願い致します。