GWの旅行の記事の途中ですが一旦休憩で、本日開催されたダイエー(証券コード:8263)の第59回定時株主総会についてです。
自宅から神戸・三宮まで阪急電車に乗り、さらにポートライナーに乗り継いで会場のポートアイランドまで行ってきました。会場到着は開催時間の30分前に到着したが、株主数に対して思ってより人数は少なく以外だったが時間がたつにつれて人数が増えてきた。
開催日時:5月26日(水) 午前10時より
総会会場:神戸ポートピアホテル ポートピアホール
総会の内容:10時開始 挨拶、議決権行使の個数及び株主数の報告
10時03分頃 監査報告
10時05分頃 事業報告(スクリーン)
対処すべき事項(川戸会長が発言)
中期経営計画(川戸会長が発言)
10時40分頃 決議事項の説明
10時45分頃 質疑応答
12時25分頃 議案採決
新役員紹介
12時30分頃 新体制発表
閉会
その他:お土産について受付時に出席票と一緒にダイエー商品券1000円分手渡し。
ドリンクコーナーがありコーヒー、ジュース、水があった。
この会社の株式を取得して初めて株主総会に出席したが、ここも高齢者が多くたまにサラリーマン風の方や比較的若い女性も見かけた。会場のキャパは千人は収容できると思われるが周りを見渡してみると半分くらいしか使われなかったので500~600人位
(※注)の出席と思われる。株主が10万人いるが思ってたより少なく意外であった。
※注 出席株主数は会社公式HPで722名と発表されています。
質疑応答について何処の株主総会でも言える事であるが、ここもつまらん事をだらだらという爺さんや要領がいまいちつかめない人が何人かいたが、長々と喋っている株主に対して議長が適切に要領よく発言するよう促していた。質問の内容は意外とまともな質問が多かった。
質問に対しての回答は議長である川戸会長自ら丁寧に答えており好印象であった。ただし一部役員はいまいちよろしくない回答であった。
質疑応答の内容
※表現の違いや聞き間違いがあるかもしれませんがお許しください。
Q:総合スーパーをどうしていくか?
A:・売上の90%以上が食品、薬品等であり総合小売から脱却していく
・食品以外から撤退する事はない
・非食品の売上を改善していく
・店舗閉鎖について3ヵ年で20店舗閉鎖するが柔軟に対応していく
Q:衣料品について
A:インナーウェアの売上は上昇傾向なので特化して商品を開発していく。
アウターやカジュアルについて売上に対して開発コストがかかる事からトップバリューにする。
Q:取締役の報酬について
A:使用人部分は含まれていない。報酬は業績に対して反映されている。
Q:復配について
A:2012年度に営業利益率1.2%以上、純利益黒字化、新会計基準をクリアした時点で復配する。
Q:24時間営業について
A:地域の状況や個別店舗のニーズに対して行なっている。
赤字であれば時間短縮をしており、4店舗については時間短縮を実施している。
Q:PPブランドについて(トップバリューが増えている)
A:イオンと業務提携・資本の関係にある。トップバリューを中核としており商品開発自体、当社の社員も関与している。トップバリューと当社独自PPブランドを差別化してゆき独自ブランドも開発していく。
Q:店舗毎の競争について
A:売上のコンクールを実施している。表彰等は検討の余地はある。
Q:株主優待について
A:酒類の優待について国税の指導があり2007年9月より除外している。
優待制度について同業他社と比較しており随時変更している。
値引き増についてはシステム変更にコストがかかる。
Q:桑原社長代行が社長就任するにあたって(所信表明)
A:2010年度について営業利益を黒字化にする。
2011年度について国際会計基準変更により特別損失で処理する関係で赤字になる。
経常利益段階では黒字にする。
2012年度について純利益で黒字化にする。
Q:店舗一覧表を見ると店舗の少ない都道府県があるが配送はどうしているのか?
A:イオンの配送センターよりイオンが配達している。近畿圏では2011年2月よりセンターを相互利用していく。
Q:店長といった中間管理職の接客・対応が悪い
A:個店別、会社別に対応していく。人事としてはスキルチェックをしたり階層別の教育をしていく。
Q:18年度(56期)と比べて純資産が減っている要因について
A:OMCカードを売却した影響である。
Q:週初め(月曜日)の営業強化について
A:平日の営業強化として1年半前から週半ばの木曜日に営業強化をしている。月曜日・火曜日をどういう取り組んでいくか検討中であったが最近、生鮮について実施しているところである。
日曜日のOMCカード5%引きは継続していく。
今回、初めてこの会社の株主総会に出席したが株主の質問に対して会長自ら回答する場面が多く、担当役員の回答についても補足説明をしていたので好印象であった。株主のほうも色々と言っているが再建の期待があり地元密着型の会社なのか愛社精神がある人が多いと思われた。そのためか損失を出しているが穏やかな総会であった。
会社自体、イオンと丸紅の資本が入り再建中でありデフレ基調で経営のほうも大変であると思うが中期経営計画通り実行していただき早く再建して復配して欲しいものである。