かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男の一首鑑賞 406

2022-01-16 18:55:21 | 短歌の鑑賞
  渡辺松男研究48(2017年4月実施)『寒気氾濫』(1997年)
    【睫はうごく】P160~
     参加者:T・S、A・Y、渡部慧子、鹿取未放
      レポーター:渡部 慧子    司会と記録:鹿取 未放


406 秋晴れのつづく天気図君と見て嘴つつきあうごとき快

        (レポート)
 「嘴つつきあうごとき快」がなんとも若々しい。口づけを戯れのように繰り返しているのかもしれない。秋晴れのつづく天気図をみながら気分は鳥。(慧子)


       (当日発言)
★「嘴つつきあうごとき快」の表現が面白いですね。なんかじゃれ合っているというか。(T・S)
★そうですね、前の歌よりも小さいところに入ってきていて、「いいかげんにせい!」という気
 もするけど。天気図見ながら次の休日はあの山に登ろうか、とか言っているんでしょうね。
 でも 壮大な歌ばかり続いてもダメだから、ここに小さなものを入れるのもテクニック、連作
 の妙かも しれませんね。(鹿取)

コメント
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