かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  122

2021-06-17 17:28:28 | 短歌の鑑賞
   清見糺鑑賞19            鎌倉なぎさの会  

122 かがまりて窺いおれば潮だまりに綺羅はしる見ゆ青きベラなり
           「かりん」97年11月号

 房総の海の潮だまり。立ったままではなく、何か魚がいるかなとかがんで窺っていると何か美しいものがさっと目をよぎった、それは青いベラだったよ、というのである。下句のスピード感が、わくわくした楽しい気分をうまく引き出している。

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