かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  123

2021-06-18 17:25:51 | 短歌の鑑賞
   清見糺鑑賞19            鎌倉なぎさの会  

123 後始末われをたのめてせぬおんな寝かせグリルの皿洗いおり
         「かりん」97年12月号

 遊びの歌だろう。「われをたのめて」あたりに、下記の 馬場あき子の歌が透けて見える。馬場の「われを頼めて」は、『梁塵秘抄』から採っているのだが、自分ならこうやるよ、というところか。

 参考 植木屋はわれを頼めて来ぬ男ぼうたん植ゑにまだまだ来ない
                      馬場あき子『青椿抄』(97年)
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