Mr.Dashのぶろぐ館

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2020年11月23日(月) [高見]修験業山へ、修験道の霊場だった急峻な山を歩く!

2020年11月25日 | 山登りの記録

■メイン写真
高見山地の主稜線から眺める南側の景色。総門山、南亦山など伊勢の山々が連なる。


■今回のコース
駐車場→若宮八幡宮→魚止めの滝→奥の堰堤→(ガレガレの急登)→支尾根取付き点→
主尾根出合→若宮神社高宮→修験業山→(往路を戻る)→駐車場


この日は高見山地のマイナー峰、修験業山へ。
栗の木岳も一緒に踏みたかったが、近年ルートが少し荒れていることから、時間が
かかると判断し、今回は修験業山へのピストン(同じ道を往復する)に変更した。

修験業山はその名が示す通り、北麓にある若宮八幡宮を拠点に、中世は修験道の霊場であった。



若宮八幡宮は全国に同名の神社が多数あるが、ここ川上山若宮八幡宮は、その中で日本最古だという。
仁徳天皇と、その皇后・磐之媛(いわのひめ)を主神とし、西暦5世紀初めに創建された。
伊勢国司・北畠氏や、津藩主・藤堂家も代々の祈願所としたという。



神社の本殿に存在感たっぷりに掛けられている天狗の面。
神社に天狗が? と一瞬思うが、 ここの天狗はカラス天狗ではなく、頭に修験の頭襟(ときん)を
着けており、やはり修験の色彩を帯びていることがわかる。



社務所の左横が登山口である。



修験業谷に沿って進む。澄んだ流れ、澄んだ淵がたいへん美しい沢だ。



魚止めの滝。みそぎに使われる滝とは別のもの。
すぐ下の橋は流されて、石垣だけが残る。その直下を渡渉するか、右岸の道から魚止めの滝を
巻き、丸木橋を渡るかのいずれかで先へ行ける。



落葉と湿気た岩で滑りやすいところも多かった。意外に手ごわいのである。



数回ある渡渉は、それほど困難なものはないが慎重に。
フラットフッティングが、普段からキッチリできているかが問われる。



奥の堰堤を左岸から巻いて、修験業谷の二俣を左の方にとってしばらく進むと、
いよいよ沢筋から離れることになる。
ものすごい急登になるが、特に下部は、近年の荒廃ぶりが激しく、ガレガレで浮石だらけ。



これをこなすと、急登ながらもジグザグに切られた踏み跡が明瞭になる。
黄葉したコアジサイがチラホラ見られる。



支尾根に乗ってからも急坂は続く。もう終わりにしてほしいな~。



と思ったら、今度は固定ロープの急登。さらに立ってきた。



まだまだ続く。スタンス、ホールドとも豊富だが、焦らず落ち着いて、
丁寧に、丁寧に。



やっとこさ、東西に長く延びる高見山地の主尾根に出た。風が強いので
南側斜面をちょっと下りて食事を摂った。



石英の結晶があった。白くて綺麗。



三角形の栗の木岳を背に、高宮をめざす。



飯高町の集落を見下ろす。中ほどに見えるのは三条山かな。



若宮神社高宮に到着。立派な鳥居が立つ。



修験業山のピークは、さらに少し先だ。
ブナ、ヒメシャラ、ミズナラなど落葉広葉樹の気持いい稜線。
さすがに葉はもう落ちていた。



山頂に到着。この日もなかなかの充実登山となった。



山頂から北西に目をやると、長尾牧場の赤い屋根と古光山が見えた。
この写真には入っていないが、左に住塚山、国見山も見えた。



古い広域図を引っ張り出して、山座同定を楽しむ。



山頂直下から見た栗の木岳。次回は大宮谷ルートで、久しぶりにあの山頂にも立ってみたい。

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