Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

キャンプ場の、熱血爽やか兄ちゃんからの年賀状

2007年01月13日 | 山にまつわるあれこれ
Mr.Dashが学生時代に、小中学生のキャンプの指導ボランティアをしていたふるさとのキャンプ場・I市青少年野外活動センター。
ここの職員さんに、Pさんという熱血爽やか兄ちゃんがいる。
今年も、Pさんから年賀状を頂いた。
「大阪府の山」を読んで、天王山に家族で行ってきたよ、と書いてあった。
あのPさんが、自分の書いた本を読んで、しかも、実際に山に行ってくれた・・・
嬉しかった。

年齢は同じなのだが、Pさんは現役で大学進学していた。何でも人より回り道しないと気がすまないMr.Dashは浪人したため、Pさんは、1年先輩のキャンプカウンセラーだった。
卒業後、迷わず、I市の職員として、このキャンプ場に戻ってくる道を選んだ。

このボランティア、かなりのハードな仕事で、毎食、1合ずつ食べていても、夏休みが終わる頃には体重が8キロも落ちたものだ。そういう中、Mr.Dashは腰をこわしてしまい、2年目のシーズンの最終日の、とうとう歩くのも時速1km程度というほどの身体になってしまった。

このとき、スリムだが人一倍の体力があったPさんは、隊列の後方で前のめりになって足を引きずるMr.Dashに気がつき、ひとり道を引き返してきて、おぶってくれたのだ。彼こそ、弱い者をいたわり、自分の強さを惜しげもなく分け与える男の中の男だ。
人間として、足元にも及ばないMr.Dashだが、少しでも、彼の精神を学びたいと、それからずっと思っている。

強い者は、弱い者を蹴落として自分の優位を保つのではない。企業人でも、往々にして周りを犠牲にして自分の成功を求める「万骨枯れて一将成る」タイプの人間を目にするが、それは、弱い者から見れば恐怖政治か脅迫だ。10人いるうち、1人がリーダーに指名されて、その者がそんなヤツだったら、残る9人は皆、不幸になる。こんな会社・社会が健全なわけがないネ。

山はいいな。強い者がリードして登るとする。2番手以降の人間を突き落として、自分だけ登れたと自慢するヤツは、いない。強い者が、弱い者をサポートして、全員が登れるように力を尽くす。健全なパーティだと、弱い者も、強い者に頼り切るのではなく、それなりに皆、努力を重ねて、技術・体力の向上につとめる。

今、ウチの山岳部にも、こうした素晴らしいスパイラル現象が、見られるようになってきた。
Pさん、Mr.Dashは、今も、よき仲間に恵まれていますよ!

ふるさとのキャンプ場のねむの木を思い出しながら。。。

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