![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f0/41c10ffddd8d10a3cc12c13dee1599ac.jpg)
■メイン写真
冷たいみぞれが去ったあと、あっという間にクリアに晴れた龍王山からの展望
■今回のコース
長谷寺駅→初瀬山→竹林寺→笠荒神→そば処本家「荒神乃里」→龍王山→柳本駅
日本一古い"ヤマト"の地の里山をめぐり、途中で地産地消食材の笠そばを楽しんできた。
山行の途中でお店に入って昼食をとるという機会も珍しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/2a/cd129a5fbc1ce5335066926152bfc4db.jpg)
まずは長谷寺へ向かう参道からアプローチ。草もち、地酒等、いろいろ古いお店が並ぶ。
さっそく、草もちを買い求める人も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/a3/20668b9e5c51b98fc32078c43423781c.jpg)
崇蓮寺の前を通って山道に入ると、イチョウの巨木の真下が黄色に染まっていた。
墓地の横を抜け、うっそうとした雰囲気のカシの群落の中を進むと、
アンテナが立つ分岐に出る。直進し、山腹の道を行く。植林の中の、ちょっと広い平坦地を
経て尾根道に入ると、やがて笹薮を分けながら歩くようになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/ff/a0aac9085e314c3393dd573bb7f17205.jpg)
ヤブと言っても、いわゆる困難な薮こぎの部類には入らない程度だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/8a/eb081df542c8b83792757cf95efb1895.jpg)
目立たないピークをひとつ踏み、最後に緩い登りをこなせば、初瀬山(はせやま)に到着する。
植林に囲まれて展望がないので、なんとも物足りないが、登頂したことには間違いない。
ところで初瀬(はせ/はつせ)は、古来より和歌に詠まれてきた。
百人一首にも2首、当地ゆかりの歌がある。
・うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
(千載集 源俊頼朝臣)
この歌は、まさに「初瀬」の文字が含まれているのでわかりやすい。
・ひとはいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
(古今和歌集 紀貫之)
この歌は、一見、初瀬の文字は出てこないのだが、紀貫之が、ずいぶんご無沙汰して
初瀬にある宿を訪れたときの歌なのだそうだ。ふーん。知らなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/be/ce93daff27dc4b8e0ff272c3b6b5ec5e.jpg)
初瀬山の東側の道へ下り、県道に出る。しばらくは舗装道を歩くことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/54/e06c8354baf39264dcb4c30cc37a9c9d.jpg)
竹林寺経由で、笠荒神へ向かう途中、石垣の上からフユイチゴの赤い実が下がっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/ac/b264dc743c47e1bf05a29b1666846bd5.jpg)
トイレ休憩した竹林寺。元加佐寺という。
聖徳太子または良弁僧正の創建。かつては長谷寺の奥の院といわれたそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/e9/5c140bbb0b4b32bc99adaf8a3b8ee4ad.jpg)
すぐ先にあるのが天満神社。祭神は菅原道真。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/84/429e7c5334b2558ea39d8e8815116b21.jpg)
そして笠荒神に到着。日本三大荒神の一つだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/35/256d44c4338a1ecd3e788328b4633e1e.jpg)
仏・法・僧の三宝の守護神であり、山野辺の道に散在する社寺の奥の院として栄えたという。
明治時代に神仏分離で、竹林寺から本殿が笠山山頂に遷座された。
また、初めて火を起こし物を煮て食べる事を教えられた、 興津彦神、興津姫神、
土祖神を祀っていることから、台所のカマドの神様としても知られている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/16/23c44436463cac3bc39be5ffd2f38943.jpg)
笠荒神の向かいにある、そば処本家「荒神乃里」。
付近は広大なそば畑で、地産地消のおいしいそばが大人気。
この日も寒い中、長い行列ができていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/4f/cb7cdd78fd691d24cc84ffb5b89dfdb5.jpg)
少し待って、梅とじそばを注文。
関西風のダシ汁、ふわふわの玉子。あったまったー!!
店内でそばをすすっていると、外でバラバラと音がする。見ると、アラレが降っていた。
道理で寒いわけだ。やがて雨に変わったので、あがるのを待ってから出発した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/5d/94d133531dbd59b31cfba481d4a65944.jpg)
午後は天理の龍王山をめざす。
そば処本家「荒神乃里」で、すでに標高500mほどあるので、標高565mの龍王山へは
たいして登る必要がない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/46/876276bcadfa7b4dfd05bbf4fe0ec002.jpg)
途中にある、享保年間の標石。古くから、ここには人の往来があったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/3d/a87cae7168f7d6a2fabe1087e0280897.jpg)
ほどなく龍王山に到着。
空は灰色に曇っていて、奈良盆地の展望も白くかすんでいたが、一息ついていたら
パラパラと雨粒が落ちてきて、すぐにアラレに変わった。
さて困った、カッパを着ようかと思っていたら、今度は一気に天気が回復し、
嘘のように晴れ渡った。なんという目まぐるしさだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/e4/e5af0a9b5fc5d34e5b56f51016f7293c.jpg)
柳本へ下山にかかる。途中の雑木林でナメコを見つけて一瞬、心が躍ったが、
近づいてみると既に老菌だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/a2/83e44e1a252552e6283a0e6130b3d12e.jpg)
怖い顔の不動明王。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/fe/6d3f0a519316d7b23a54f905d217cdbf.jpg)
唯一のフィックスロープ箇所は、ほんの少し滑りやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/0b/2ff7ccf6f780805eaa8040db4864cedf.jpg)
天理トレイルセンターに下りてきた。お土産を買って、最後の休憩をとる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/56/167e25a630f26840f1b1568935e8d587.jpg)
夕暮れの柳本駅に到着。駅舎はまるで「くら寿司」みたい。
昼に行列に並んだり、雨上がりを待ったりして、ちょっと時間がかかったが、
のどかな、古い"ヤマトの里山"を楽しめた。
冷たいみぞれが去ったあと、あっという間にクリアに晴れた龍王山からの展望
■今回のコース
長谷寺駅→初瀬山→竹林寺→笠荒神→そば処本家「荒神乃里」→龍王山→柳本駅
日本一古い"ヤマト"の地の里山をめぐり、途中で地産地消食材の笠そばを楽しんできた。
山行の途中でお店に入って昼食をとるという機会も珍しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/2a/cd129a5fbc1ce5335066926152bfc4db.jpg)
まずは長谷寺へ向かう参道からアプローチ。草もち、地酒等、いろいろ古いお店が並ぶ。
さっそく、草もちを買い求める人も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/a3/20668b9e5c51b98fc32078c43423781c.jpg)
崇蓮寺の前を通って山道に入ると、イチョウの巨木の真下が黄色に染まっていた。
墓地の横を抜け、うっそうとした雰囲気のカシの群落の中を進むと、
アンテナが立つ分岐に出る。直進し、山腹の道を行く。植林の中の、ちょっと広い平坦地を
経て尾根道に入ると、やがて笹薮を分けながら歩くようになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/ff/a0aac9085e314c3393dd573bb7f17205.jpg)
ヤブと言っても、いわゆる困難な薮こぎの部類には入らない程度だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/8a/eb081df542c8b83792757cf95efb1895.jpg)
目立たないピークをひとつ踏み、最後に緩い登りをこなせば、初瀬山(はせやま)に到着する。
植林に囲まれて展望がないので、なんとも物足りないが、登頂したことには間違いない。
ところで初瀬(はせ/はつせ)は、古来より和歌に詠まれてきた。
百人一首にも2首、当地ゆかりの歌がある。
・うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
(千載集 源俊頼朝臣)
この歌は、まさに「初瀬」の文字が含まれているのでわかりやすい。
・ひとはいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
(古今和歌集 紀貫之)
この歌は、一見、初瀬の文字は出てこないのだが、紀貫之が、ずいぶんご無沙汰して
初瀬にある宿を訪れたときの歌なのだそうだ。ふーん。知らなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/be/ce93daff27dc4b8e0ff272c3b6b5ec5e.jpg)
初瀬山の東側の道へ下り、県道に出る。しばらくは舗装道を歩くことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/54/e06c8354baf39264dcb4c30cc37a9c9d.jpg)
竹林寺経由で、笠荒神へ向かう途中、石垣の上からフユイチゴの赤い実が下がっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/ac/b264dc743c47e1bf05a29b1666846bd5.jpg)
トイレ休憩した竹林寺。元加佐寺という。
聖徳太子または良弁僧正の創建。かつては長谷寺の奥の院といわれたそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/e9/5c140bbb0b4b32bc99adaf8a3b8ee4ad.jpg)
すぐ先にあるのが天満神社。祭神は菅原道真。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/84/429e7c5334b2558ea39d8e8815116b21.jpg)
そして笠荒神に到着。日本三大荒神の一つだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/35/256d44c4338a1ecd3e788328b4633e1e.jpg)
仏・法・僧の三宝の守護神であり、山野辺の道に散在する社寺の奥の院として栄えたという。
明治時代に神仏分離で、竹林寺から本殿が笠山山頂に遷座された。
また、初めて火を起こし物を煮て食べる事を教えられた、 興津彦神、興津姫神、
土祖神を祀っていることから、台所のカマドの神様としても知られている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/16/23c44436463cac3bc39be5ffd2f38943.jpg)
笠荒神の向かいにある、そば処本家「荒神乃里」。
付近は広大なそば畑で、地産地消のおいしいそばが大人気。
この日も寒い中、長い行列ができていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/4f/cb7cdd78fd691d24cc84ffb5b89dfdb5.jpg)
少し待って、梅とじそばを注文。
関西風のダシ汁、ふわふわの玉子。あったまったー!!
店内でそばをすすっていると、外でバラバラと音がする。見ると、アラレが降っていた。
道理で寒いわけだ。やがて雨に変わったので、あがるのを待ってから出発した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/5d/94d133531dbd59b31cfba481d4a65944.jpg)
午後は天理の龍王山をめざす。
そば処本家「荒神乃里」で、すでに標高500mほどあるので、標高565mの龍王山へは
たいして登る必要がない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/46/876276bcadfa7b4dfd05bbf4fe0ec002.jpg)
途中にある、享保年間の標石。古くから、ここには人の往来があったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/3d/a87cae7168f7d6a2fabe1087e0280897.jpg)
ほどなく龍王山に到着。
空は灰色に曇っていて、奈良盆地の展望も白くかすんでいたが、一息ついていたら
パラパラと雨粒が落ちてきて、すぐにアラレに変わった。
さて困った、カッパを着ようかと思っていたら、今度は一気に天気が回復し、
嘘のように晴れ渡った。なんという目まぐるしさだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/e4/e5af0a9b5fc5d34e5b56f51016f7293c.jpg)
柳本へ下山にかかる。途中の雑木林でナメコを見つけて一瞬、心が躍ったが、
近づいてみると既に老菌だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/a2/83e44e1a252552e6283a0e6130b3d12e.jpg)
怖い顔の不動明王。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/fe/6d3f0a519316d7b23a54f905d217cdbf.jpg)
唯一のフィックスロープ箇所は、ほんの少し滑りやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/0b/2ff7ccf6f780805eaa8040db4864cedf.jpg)
天理トレイルセンターに下りてきた。お土産を買って、最後の休憩をとる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/56/167e25a630f26840f1b1568935e8d587.jpg)
夕暮れの柳本駅に到着。駅舎はまるで「くら寿司」みたい。
昼に行列に並んだり、雨上がりを待ったりして、ちょっと時間がかかったが、
のどかな、古い"ヤマトの里山"を楽しめた。