Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2021年11月27日(土) 「笠そば」を楽しみ、長谷山、龍王山をつなぎ歩く!

2021年11月29日 | 山登りの記録
■メイン写真
冷たいみぞれが去ったあと、あっという間にクリアに晴れた龍王山からの展望


■今回のコース
長谷寺駅→初瀬山→竹林寺→笠荒神→そば処本家「荒神乃里」→龍王山→柳本駅


日本一古い"ヤマト"の地の里山をめぐり、途中で地産地消食材の笠そばを楽しんできた。
山行の途中でお店に入って昼食をとるという機会も珍しい。



まずは長谷寺へ向かう参道からアプローチ。草もち、地酒等、いろいろ古いお店が並ぶ。
さっそく、草もちを買い求める人も。



崇蓮寺の前を通って山道に入ると、イチョウの巨木の真下が黄色に染まっていた。

墓地の横を抜け、うっそうとした雰囲気のカシの群落の中を進むと、
アンテナが立つ分岐に出る。直進し、山腹の道を行く。植林の中の、ちょっと広い平坦地を
経て尾根道に入ると、やがて笹薮を分けながら歩くようになる。



ヤブと言っても、いわゆる困難な薮こぎの部類には入らない程度だ。



目立たないピークをひとつ踏み、最後に緩い登りをこなせば、初瀬山(はせやま)に到着する。
植林に囲まれて展望がないので、なんとも物足りないが、登頂したことには間違いない。

ところで初瀬(はせ/はつせ)は、古来より和歌に詠まれてきた。
百人一首にも2首、当地ゆかりの歌がある。

・うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
 (千載集 源俊頼朝臣)

この歌は、まさに「初瀬」の文字が含まれているのでわかりやすい。

・ひとはいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
 (古今和歌集 紀貫之)

この歌は、一見、初瀬の文字は出てこないのだが、紀貫之が、ずいぶんご無沙汰して
初瀬にある宿を訪れたときの歌なのだそうだ。ふーん。知らなかった。



初瀬山の東側の道へ下り、県道に出る。しばらくは舗装道を歩くことになる。



竹林寺経由で、笠荒神へ向かう途中、石垣の上からフユイチゴの赤い実が下がっていた。



トイレ休憩した竹林寺。元加佐寺という。
聖徳太子または良弁僧正の創建。かつては長谷寺の奥の院といわれたそうだ。



すぐ先にあるのが天満神社。祭神は菅原道真。



そして笠荒神に到着。日本三大荒神の一つだ。



仏・法・僧の三宝の守護神であり、山野辺の道に散在する社寺の奥の院として栄えたという。
明治時代に神仏分離で、竹林寺から本殿が笠山山頂に遷座された。
また、初めて火を起こし物を煮て食べる事を教えられた、 興津彦神、興津姫神、
土祖神を祀っていることから、台所のカマドの神様としても知られている。



笠荒神の向かいにある、そば処本家「荒神乃里」。
付近は広大なそば畑で、地産地消のおいしいそばが大人気。
この日も寒い中、長い行列ができていた。



少し待って、梅とじそばを注文。
関西風のダシ汁、ふわふわの玉子。あったまったー!!

店内でそばをすすっていると、外でバラバラと音がする。見ると、アラレが降っていた。
道理で寒いわけだ。やがて雨に変わったので、あがるのを待ってから出発した。



午後は天理の龍王山をめざす。
そば処本家「荒神乃里」で、すでに標高500mほどあるので、標高565mの龍王山へは
たいして登る必要がない。



途中にある、享保年間の標石。古くから、ここには人の往来があったのだ。



ほどなく龍王山に到着。
空は灰色に曇っていて、奈良盆地の展望も白くかすんでいたが、一息ついていたら
パラパラと雨粒が落ちてきて、すぐにアラレに変わった。
さて困った、カッパを着ようかと思っていたら、今度は一気に天気が回復し、
嘘のように晴れ渡った。なんという目まぐるしさだ。



柳本へ下山にかかる。途中の雑木林でナメコを見つけて一瞬、心が躍ったが、
近づいてみると既に老菌だった。



怖い顔の不動明王。



唯一のフィックスロープ箇所は、ほんの少し滑りやすい。



天理トレイルセンターに下りてきた。お土産を買って、最後の休憩をとる。



夕暮れの柳本駅に到着。駅舎はまるで「くら寿司」みたい。
昼に行列に並んだり、雨上がりを待ったりして、ちょっと時間がかかったが、
のどかな、古い"ヤマトの里山"を楽しめた。

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