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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2008年7月19日(土)~21日(月)高原川支流・白水谷へ沢登り

2008年08月02日 | 沢登りの記録
3連休の3日目は、同じ高原川支流でも、沢上谷の隣、ひとつ北を流れる白水谷の
遡行だ。会議があるM居氏と、「のっぴきならぬ用事」のN尾クンが帰り、
パーティは10名となった。ゆうべはビールもそこそこに、グッスリ寝た。

ところでN尾クンは、預けていた30mザイルをそのまま持って帰ってしまったので、
今日は”お助け10m”で挑まざるを得ない。もっとも、この沢はそんな長いザイルが
必要な箇所はない。最後に続く10m級の連瀑も、高巻くしかないのだ。

5:30起床、テントを撤収し、朝食をとり、林道を少し北に車を走らせ、ヘアピン
カーブで幅が広くなったところに駐車。そこで身支度。7:30入渓。
ヘアピン部の右端から踏み跡が川原に続いている。トチの大木が目立つ。

Mr.Dashは、かつてこの沢で無念のリタイヤを強いられた。
http://blog.goo.ne.jp/dash111779/e/6cfd3f7baf456e54b477e5c46183e4e3

目指す10m連瀑帯と、ゴールの林道が横切る鉄橋まで、絶対にたどり着きたい。
それでも、今日中に奈良まで帰ることを考えて、メンバーにはスピードアップを
心がけてもらった。ウチのメンバーは、よくも悪くも、時間の意識が薄いのだ。

入渓。昨日の沢上谷とは、だいぶ雰囲気が違う。どちらかというと、比良の白滝谷の
ような感じかな。なかなか水量が豊富で、水圧を感じながらの遡行だ。

いきなり、激流の渡渉箇所を迎える。まごつく初心者メンバーをザイルを渡して補助。

両側はずっと自然林で、すごく気持ちいい。たいした滝はない。
スピードを考え、爆流をかわしながら進むが、余裕のある連中は、敢えて
小滝の流れに突っ込んだり、淵に浮かんで楽しんでいる。

背の立たない淵を見つけたG嬢は、得意の”飛び込み”を披露。

この人はいつも、全身全霊で山を楽しむ、登山インストラクターの鏡だ。

10:00過ぎ、トラブル発生。ちょっとコツがいる小滝で、宇宙人I村氏が行き詰った。
上から手を貸して引き上げたが、彼は登りきったあと、自立できず、そのまま
バランスを崩して眼前の流木に顔面から突進。メガネが飛び、直下の深みへと消えて
行った。そこは激流が白く泡立ち、ものすごい水圧で脚も立たない。
Mr.Dashのメガネは、飛ばないように耳たぶの形にカチッと
フィットするスポーツタイプだが、彼のは標準タイプ。しかし運悪く、
メガネサポーターもしていなかった。いろんなところに手を抜くのがI村さんの
人き様だから仕方ないといえば仕方ないのだが・・・

一同総出で、水圧に耐えながら深みに潜ってメガネ捜索。ウクレレK5氏は、
懸命に探してくれるのはいいが、水の冷たさで、ブルブル震え始めた。
こんなつまらないところで低体温症にでもなられたら、ばからしい2次災害である。
I村氏には、メガネはあきらめてもらい、ウクレレK5氏にはカッパを着せて
お湯を飲ませる。

I村氏の視力を聞くと、そんなにド近眼でもなく、Mr.Dashとほぼ同等と
判明。Mr.Dashは、メガネのトラブルに備えて、いつもコンタクトレンズを
予備に持っているので、それをI村氏に使ってもらうことにした。
I村氏は初めてコンタクトをつけるそうで戸惑っている。それでも、裸眼での遡行は
危険すぎる。違和感が出るまでは、これでつなごう、ダメなら左斜面を突っ切って、
林道に上がるとにする。G嬢とふみちゃんが、つきっきりでレンズを装着する。
幸い、違和感なく、これ以降、予定通りの遡行ができた。

やがて川の流れの真ん中に、フジ蔓が垂れ下がっているのをHi氏が発見。
もちろん、ターザンごっこが始まる。
ふと左岸に眼をやったMr.Dash、フジ蔓が木の両側から垂れ下がり、
ちょうどブランコ状になっているのを発見。
乗ってみて、揺らしてみて、強度は万全なのを確認!
一同、今度はブランコ大会だ。


当山岳部には異色のお姫様キャラ・MたんとMr.Dashはシアワセの
ブランコ相乗りを楽しんだ。

ところが実際は2人並んで乗るのには、微妙なバランスが必要で、
続けて相乗りを試みた連中は、軒並みずっこけて尻もち。大笑いのひととき。

赤茶色のナメ滝のところで昼食。日向で甲羅干しをして昼寝したり、
のんびりした。

沢の二股に着く。前回、右ひざを負傷したMr.Dashが、林道にエスケープ
した場所だ。二股は右の本流を取り、やがて渓相が変わる。
暗いミニゴルジュが始まり、大岩がゴロゴロしてくる。


目の前に最初の10m大滝だ。ものすごい水流にあっけにとられる。
左岸すぐの踏み跡をたどり、あっけなく巻くと、すぐに2つ目の10m滝だ。
これも直登は望むべくもない。右岸には、おそらく林道へ突き上げると
みられる踏み跡があるが、ここは、やはり左岸を巻く。巨岩がぐるっと
取り囲むように迫っているので、やや戻るような形で、背後から回りこむと
薄い踏み跡がある。さっきより大きく巻くことになり、ルートファインディングに
多少の時間を消費した。

次に、右側の枝沢から15m級の滝が落下している。しかし、右岸は立っているので、
ここは逆に、右側(左岸)の斜瀑を直登し、15m滝の前をかすめてトラバースし、
その直後、白い飛まつを上げる本流をエイッと渡渉する。


最後は20m以上の斜瀑が見える。その上には赤い鉄橋!ゴールである。
14:20、予定より1時間オーバーの遡行完了。
達成感あふれるメンバーたちは、しばらく斜瀑手前の滝壺で泳ぎ回っている。

右岸を標高にして20mも上がれば、林道に出る。暑い。
長い林道を歩き、赤ペンキの小尾根を下りたら取水堰に出る。
あとは廃道同然の巻き道と、ときに沢に下り立ちながら、予想より時間を
かけつつ元の本流を下り、例の大トチの木の入渓点へ。16:20、車に戻る。

昨日同様、荒城温泉に寄って”真人間”に戻る。
メンバーを一人ひとり家に送りつつ、自宅に着いたのは日付が変わる直前だった。






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