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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

9月24日(土)若狭・耳川・うつろ谷の沢登り、見事な滝場の連続で大感激!!

2011年11月05日 | 沢登りの記録
話には聞いていた、うつろ谷。
とにかく全編、滝といっても過言ではない、すばらしい沢。
おまけに周囲の樹林も落葉広葉樹が中心という、まさに「好みの」沢。
ようやく今シーズンの最後になって遡行が実現した。

今日のメンバーは、Mr.Dash、ともちゃん、F山さん、T橋クン。

朝早くに奈良を出て、一気に福井県まで。敦賀ICで高速を下りて小浜方面へ。
耳川に沿って車を走らせるが、川の水量が尋常でないうえに、まるで氷河の下流の
ように灰色に濁っている。
それもそう、十津川に水害をもたらした豪雨から、まだそんなに経っていない。
さすがに紀伊半島の沢は危ないだろうと避けたのに、ここ日本海側でも結構降ったようだ。
果たして、今日はここまで来て引き返すしかないのかな。

松屋の分岐に着くと、なんと林道が通行止めとのことで、ふさがれていた。
車を路肩に停めてしばらく途方にくれていたら、地元の工事の兄ちゃんの軽バンが来た。
この先、車が入れるかを聞けば、粟柄谷・折戸谷林道の分岐までならOKという。
兄ちゃんに感謝しつつ、途中でバケット付のでっかいローダーに乗り換えた兄ちゃんの
後をついて、分岐まで入った。

普段は車で行けるうつろ谷の取り付きまでは、ここから徒歩30分ほどかかるが、
やむをえない。途中の路肩が土砂で埋まりかけているという。
兄ちゃんは、このあたりの林道にあふれた土砂を次々に整理していたのだ。



準備を整え、林道を歩いたが、確かに、道は随所で一面に泥をかぶっていた。



いよいよ、うつろ谷に攻め入る。
どうも堰堤が新たに建設されるようで、下部は工事が始まっており、
既にパワーショベルが入っている。堰堤ができたら入渓しにくくなるなあ。
古い堰堤を越え、ほどなく入渓。水量は多いが、無理というほどでもない。よし、行こう。



すぐに10m滝が待ち受ける。しばらく粘ったが、ここは釜が深くなりすぎており直登は断念。



右岸の、痩せた微妙なナイフリッジを高巻いた。最後は懸垂下降で沢に舞い戻る。

次の9m滝は、あっさり巻く。
のっけから少し時間を取ってしまい、行く先が不安になる。
しかし、この不安は、すぐに杞憂に変わる。





最初の3段連瀑は楽しくこなせる。



15m滝は、右の草付きとの微妙なラインを登るが、足元が滑りやすい。
高度感タップリで、慎重さが求められるが、楽しくて仕方ない。

ここからは遡行図にいろいろ描いてあるものの、とにかく全体が強烈な連瀑帯と言っていい。



恐らく、いつもは滝と滝の間が分かるのだろうが、今日は増水していて、全部
つながって白い飛沫が途切れないのだ。なんという楽園であろうか!!



説明不要、ここからしばらくは写真で追いかける。

















大きな枝谷を右に見送り、ミニゴルジュを突破して、いよいよ終盤に差し掛かる。



8m赤茶色の岩の幅広滝。水が少なければもう少し流芯を行きたいところだが、
水圧に負ける。少し不安だが、ヌメっている左側をチャレンジ。
ホールドの岩が、触ってみたら浮いていたりして緊張させられる。
心臓がバクバクする。久々に、滝上に出たときに雄たけびを上げた。



厳しい登攀はこれが最後だが、小滝はまだ時折、忘れたころに出てくる。
このあたりまで来ると、むしろ原生林の美しさに目を奪われる。


いったい、どこまで水が流れているんだろう。いつまでも、水流が切れない。
こちらから最後の一滴を見届けることなく、流れを離れ、明王ノ禿に直接上がった。



風通しがよく、やや寒い感じもしたが、ここで昼食。暖かいラーメンがうまい。
景色をじゅうぶんに堪能したのち、赤坂山のピークへ。





ここでも、琵琶湖が眼前に広がる。後ろを振り返れば若狭湾。
まったくすばらしいのである。

粟柄越から、主に尾根をとりつつ、ブナやカエデの原生林の中を下山する。



これまた見事な樹林で、最後まで目の保養になる。



鼻歌が出るくらい、ウキウキ気分で、もとの林道に帰着。


帰りは、敦賀インターの横にある、きらめき温泉リラ・ポートでゆっくり休息。
バブリーなつくりの温泉だけに、1000円払っても、豪華さを味わえ、納得できた。

この沢は、ぜひまた行ってみたいと思う。

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