Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2021年1月20日(水) [奈良]矢田丘陵の北半分(榁ノ木峠~饒速日命墓)を縦走!

2021年01月22日 | 山登りの記録
■メイン写真
ドンデン池のボードウォーク


■今回のコース
小瀬保健福祉ゾーンバス停→榁ノ木峠→神武峰→椚峠→展望橋→ムノ池(阪奈道路)→
ドンデン池→生駒市体育協会総合S.C.(旧生駒市総合公園)→饒速日命墓→白谷バス停


奈良県北西部、生駒山系のすぐ東に、南北約20kmにわたる低山帯・矢田丘陵がある。
南端は法隆寺、北端は白庭台だ。一般的には法隆寺を起点に北上し、榁ノ木峠または
霊山寺へ抜ける、いずれも南半分のルートをたどる人が多いようだ。

今回、榁ノ木峠を起点に、あまり注目されない北側半分を歩いてきた。
神武峰という名のピークや、饒速日(ニギハヤヒ)命の墳墓(伝承)といった、
神武東征ゆかりのスポットがあり興味深い。
注目されないと書いたが、それはガイドブック等の世界であって、ルート中は
最後を除き、道標は充実し、遊歩道はちゃんと整備されている。
地元の人が軽い散歩によく使っているのだ。



小瀬(おぜ)保健福祉ゾーンバス停がスタート地点。生駒山がドーンと見える。
知り合いには、ここに来ただけで「おぜ」に行ってきたよ、と自慢できる。



榁ノ木峠の五尺地蔵。



山道に入ってすぐ、左にミニ八十八ヶ所めぐりの石仏群をみる。
美しい孟宗竹の林を抜ける。



コナラなどの雑木林に変わる。小さなアップダウンの尾根道は歩いていて心地よい。
ホコリタケは、見つけたらパフパフしてみるのが礼儀。



三角点「山ノ奥」がある神武峰は、尾根道をちょっと外れたところにある。
眺めもない、ササに囲まれた目立たない場所だが、名前は大仰だ。
即位前の神武の名は、磐余彦(イワレヒコ)尊としか呼びようがないが、ともかく彼は
東征の最初、鳥見(とび)の豪族・長髄彦(ナガスネヒコ)に打ち負かされたという。
その長髄彦の本拠地がこのあたりの麓(現在の富雄あたり?)なのだそうだ。



遊歩道に戻り、さらに北へ。若草山など、青垣の山々が見える。



帝塚山大学の横、椚峠は、交通量が多くて横断するのがたいへんだ。
遊歩道として整備しているのであれば、ぜひ、横断歩道の設置をお願いしたいところ。



清掃リレーセンターの横を抜けると、クルマは来れない舗装道に出る。
三角点「北の谷」には、今回は寄らず。電波塔を回り込む。
道端の切り株にヒラタケ発見。



唐突に現れる展望橋。バックに生駒山。



このあたりは野鳥が多く、かわいいメジロちゃんのほか、ヤマガラやシジュウカラも
機嫌よく飛び回っていた。



ムノ池のほとりから、阪奈国道を越える。



この日は風がない、おだやかな晴天。昼の月が出ていた。



庄六池横のお地蔵様。花がいっぱい。



落ち着いた雰囲気のドンデン池。見えないが、池の向こうは飛鳥CCである。



コナラの広場を過ぎ、しばらくすると車道に出る。
生駒市体育協会総合S.C.(旧生駒市総合公園)に到着。
道中、唯一の公衆トイレポイントだ。
「矢田丘陵遊歩道」として自治体が整備しているのは、ここまで。



グランドの北端へ。ここからは道標皆無の山道だ。それでも踏み跡はハッキリしている。



地形図に記載されている破線に忠実に、踏み跡が続く。関電巡視路のようだ。
最後の分岐を右に入ると、饒速日命墓に着く。
饒速日命は、神武東征よりも先の時代に、天照大神から十種の神宝を授かって
天磐船に乗り、河内に降臨してきた。
長髄彦に王として迎えられ、その妹を妃として鳥見に住むことになった。
のちに磐余彦と戦う際に、神宝を「見せあいっこ」して神(王)の正統性を
互いに証明することになり、どういうわけか殺し合いをせずに、磐余彦に
「国譲り」を行うのだ。ご本人は鳥見の丘に隠棲したというから、
この墓の場所は、なかなかいい線をついている。

よく踏まれた関電巡視路を下って、白谷バス停近くの畑の裏に出る。
白庭台駅まで歩こうと思っていたが、バス停でふと、余白ばかりの時刻表に目をやると、
まさに1分後、めったにないバスがやってくることがわかった。なんてラッキー。

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