![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/0c/5044a22411a879d7829c52ebb441e680.jpg)
■メイン写真
ドンデン池のボードウォーク
■今回のコース
小瀬保健福祉ゾーンバス停→榁ノ木峠→神武峰→椚峠→展望橋→ムノ池(阪奈道路)→
ドンデン池→生駒市体育協会総合S.C.(旧生駒市総合公園)→饒速日命墓→白谷バス停
奈良県北西部、生駒山系のすぐ東に、南北約20kmにわたる低山帯・矢田丘陵がある。
南端は法隆寺、北端は白庭台だ。一般的には法隆寺を起点に北上し、榁ノ木峠または
霊山寺へ抜ける、いずれも南半分のルートをたどる人が多いようだ。
今回、榁ノ木峠を起点に、あまり注目されない北側半分を歩いてきた。
神武峰という名のピークや、饒速日(ニギハヤヒ)命の墳墓(伝承)といった、
神武東征ゆかりのスポットがあり興味深い。
注目されないと書いたが、それはガイドブック等の世界であって、ルート中は
最後を除き、道標は充実し、遊歩道はちゃんと整備されている。
地元の人が軽い散歩によく使っているのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/73/2ff4351492203963cf0c22766586e0a0.jpg)
小瀬(おぜ)保健福祉ゾーンバス停がスタート地点。生駒山がドーンと見える。
知り合いには、ここに来ただけで「おぜ」に行ってきたよ、と自慢できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/2f/3d233490b9d2d73b35ce517614e2c4fa.jpg)
榁ノ木峠の五尺地蔵。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a8/2945db2c6e03fdd3f44f7b8954ae6ea4.jpg)
山道に入ってすぐ、左にミニ八十八ヶ所めぐりの石仏群をみる。
美しい孟宗竹の林を抜ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/b6/e94354bbcc555758ed350d26746b0075.jpg)
コナラなどの雑木林に変わる。小さなアップダウンの尾根道は歩いていて心地よい。
ホコリタケは、見つけたらパフパフしてみるのが礼儀。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/1d/9c03a3128625a676c866af731904c930.jpg)
三角点「山ノ奥」がある神武峰は、尾根道をちょっと外れたところにある。
眺めもない、ササに囲まれた目立たない場所だが、名前は大仰だ。
即位前の神武の名は、磐余彦(イワレヒコ)尊としか呼びようがないが、ともかく彼は
東征の最初、鳥見(とび)の豪族・長髄彦(ナガスネヒコ)に打ち負かされたという。
その長髄彦の本拠地がこのあたりの麓(現在の富雄あたり?)なのだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/67/906d5ac342110d6137c6dcff2442df89.jpg)
遊歩道に戻り、さらに北へ。若草山など、青垣の山々が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/c2/e661baaa3add97d1bb272ba714ccf5cc.jpg)
帝塚山大学の横、椚峠は、交通量が多くて横断するのがたいへんだ。
遊歩道として整備しているのであれば、ぜひ、横断歩道の設置をお願いしたいところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/1b/136b55ae2bc36459adbb80f181b6d91f.jpg)
清掃リレーセンターの横を抜けると、クルマは来れない舗装道に出る。
三角点「北の谷」には、今回は寄らず。電波塔を回り込む。
道端の切り株にヒラタケ発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/b3/22d841f2b0bb0989462d6c1511e1c01c.jpg)
唐突に現れる展望橋。バックに生駒山。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/63/a9cbb16c387a2b3b70e6941c79799b3f.jpg)
このあたりは野鳥が多く、かわいいメジロちゃんのほか、ヤマガラやシジュウカラも
機嫌よく飛び回っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/92/2632315614e9272aca81071ea660faa1.jpg)
ムノ池のほとりから、阪奈国道を越える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/2b/42fa35e708599b0dcdf2c0bfb35595bc.jpg)
この日は風がない、おだやかな晴天。昼の月が出ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/81/268518a901162ca8bac16cd50d55142a.jpg)
庄六池横のお地蔵様。花がいっぱい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/2f/318dcc067718793081dfaa061d999cd7.jpg)
落ち着いた雰囲気のドンデン池。見えないが、池の向こうは飛鳥CCである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a4/0f9191715117f84cb312e01916bfb4b2.jpg)
コナラの広場を過ぎ、しばらくすると車道に出る。
生駒市体育協会総合S.C.(旧生駒市総合公園)に到着。
道中、唯一の公衆トイレポイントだ。
「矢田丘陵遊歩道」として自治体が整備しているのは、ここまで。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/bf/9258bdeb46fe83d793f0c2b8f46bf2bc.jpg)
グランドの北端へ。ここからは道標皆無の山道だ。それでも踏み跡はハッキリしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/50/57f43ef0464dcddbd85aba9e119c151e.jpg)
地形図に記載されている破線に忠実に、踏み跡が続く。関電巡視路のようだ。
最後の分岐を右に入ると、饒速日命墓に着く。
饒速日命は、神武東征よりも先の時代に、天照大神から十種の神宝を授かって
天磐船に乗り、河内に降臨してきた。
長髄彦に王として迎えられ、その妹を妃として鳥見に住むことになった。
のちに磐余彦と戦う際に、神宝を「見せあいっこ」して神(王)の正統性を
互いに証明することになり、どういうわけか殺し合いをせずに、磐余彦に
「国譲り」を行うのだ。ご本人は鳥見の丘に隠棲したというから、
この墓の場所は、なかなかいい線をついている。
よく踏まれた関電巡視路を下って、白谷バス停近くの畑の裏に出る。
白庭台駅まで歩こうと思っていたが、バス停でふと、余白ばかりの時刻表に目をやると、
まさに1分後、めったにないバスがやってくることがわかった。なんてラッキー。
ドンデン池のボードウォーク
■今回のコース
小瀬保健福祉ゾーンバス停→榁ノ木峠→神武峰→椚峠→展望橋→ムノ池(阪奈道路)→
ドンデン池→生駒市体育協会総合S.C.(旧生駒市総合公園)→饒速日命墓→白谷バス停
奈良県北西部、生駒山系のすぐ東に、南北約20kmにわたる低山帯・矢田丘陵がある。
南端は法隆寺、北端は白庭台だ。一般的には法隆寺を起点に北上し、榁ノ木峠または
霊山寺へ抜ける、いずれも南半分のルートをたどる人が多いようだ。
今回、榁ノ木峠を起点に、あまり注目されない北側半分を歩いてきた。
神武峰という名のピークや、饒速日(ニギハヤヒ)命の墳墓(伝承)といった、
神武東征ゆかりのスポットがあり興味深い。
注目されないと書いたが、それはガイドブック等の世界であって、ルート中は
最後を除き、道標は充実し、遊歩道はちゃんと整備されている。
地元の人が軽い散歩によく使っているのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/73/2ff4351492203963cf0c22766586e0a0.jpg)
小瀬(おぜ)保健福祉ゾーンバス停がスタート地点。生駒山がドーンと見える。
知り合いには、ここに来ただけで「おぜ」に行ってきたよ、と自慢できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/2f/3d233490b9d2d73b35ce517614e2c4fa.jpg)
榁ノ木峠の五尺地蔵。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a8/2945db2c6e03fdd3f44f7b8954ae6ea4.jpg)
山道に入ってすぐ、左にミニ八十八ヶ所めぐりの石仏群をみる。
美しい孟宗竹の林を抜ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/b6/e94354bbcc555758ed350d26746b0075.jpg)
コナラなどの雑木林に変わる。小さなアップダウンの尾根道は歩いていて心地よい。
ホコリタケは、見つけたらパフパフしてみるのが礼儀。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/1d/9c03a3128625a676c866af731904c930.jpg)
三角点「山ノ奥」がある神武峰は、尾根道をちょっと外れたところにある。
眺めもない、ササに囲まれた目立たない場所だが、名前は大仰だ。
即位前の神武の名は、磐余彦(イワレヒコ)尊としか呼びようがないが、ともかく彼は
東征の最初、鳥見(とび)の豪族・長髄彦(ナガスネヒコ)に打ち負かされたという。
その長髄彦の本拠地がこのあたりの麓(現在の富雄あたり?)なのだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/67/906d5ac342110d6137c6dcff2442df89.jpg)
遊歩道に戻り、さらに北へ。若草山など、青垣の山々が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/c2/e661baaa3add97d1bb272ba714ccf5cc.jpg)
帝塚山大学の横、椚峠は、交通量が多くて横断するのがたいへんだ。
遊歩道として整備しているのであれば、ぜひ、横断歩道の設置をお願いしたいところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/1b/136b55ae2bc36459adbb80f181b6d91f.jpg)
清掃リレーセンターの横を抜けると、クルマは来れない舗装道に出る。
三角点「北の谷」には、今回は寄らず。電波塔を回り込む。
道端の切り株にヒラタケ発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/b3/22d841f2b0bb0989462d6c1511e1c01c.jpg)
唐突に現れる展望橋。バックに生駒山。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/63/a9cbb16c387a2b3b70e6941c79799b3f.jpg)
このあたりは野鳥が多く、かわいいメジロちゃんのほか、ヤマガラやシジュウカラも
機嫌よく飛び回っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/92/2632315614e9272aca81071ea660faa1.jpg)
ムノ池のほとりから、阪奈国道を越える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/2b/42fa35e708599b0dcdf2c0bfb35595bc.jpg)
この日は風がない、おだやかな晴天。昼の月が出ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/81/268518a901162ca8bac16cd50d55142a.jpg)
庄六池横のお地蔵様。花がいっぱい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/2f/318dcc067718793081dfaa061d999cd7.jpg)
落ち着いた雰囲気のドンデン池。見えないが、池の向こうは飛鳥CCである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a4/0f9191715117f84cb312e01916bfb4b2.jpg)
コナラの広場を過ぎ、しばらくすると車道に出る。
生駒市体育協会総合S.C.(旧生駒市総合公園)に到着。
道中、唯一の公衆トイレポイントだ。
「矢田丘陵遊歩道」として自治体が整備しているのは、ここまで。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/bf/9258bdeb46fe83d793f0c2b8f46bf2bc.jpg)
グランドの北端へ。ここからは道標皆無の山道だ。それでも踏み跡はハッキリしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/50/57f43ef0464dcddbd85aba9e119c151e.jpg)
地形図に記載されている破線に忠実に、踏み跡が続く。関電巡視路のようだ。
最後の分岐を右に入ると、饒速日命墓に着く。
饒速日命は、神武東征よりも先の時代に、天照大神から十種の神宝を授かって
天磐船に乗り、河内に降臨してきた。
長髄彦に王として迎えられ、その妹を妃として鳥見に住むことになった。
のちに磐余彦と戦う際に、神宝を「見せあいっこ」して神(王)の正統性を
互いに証明することになり、どういうわけか殺し合いをせずに、磐余彦に
「国譲り」を行うのだ。ご本人は鳥見の丘に隠棲したというから、
この墓の場所は、なかなかいい線をついている。
よく踏まれた関電巡視路を下って、白谷バス停近くの畑の裏に出る。
白庭台駅まで歩こうと思っていたが、バス停でふと、余白ばかりの時刻表に目をやると、
まさに1分後、めったにないバスがやってくることがわかった。なんてラッキー。