Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

8月26日(土)台高・クラガリ又谷に、アブナく愉快な沢登り(2)

2006年08月29日 | 沢登りの記録
雨が止むのを待つ。ちょっと遅いが、10時半、ゴルジュ帯を左から大巻きすることにした。小橡川右股谷の堰堤手前から、林業用モノレールの軌道に沿いつつ、時に断崖側に様子見をしつつ、標高を稼ぐ。かなりの急坂だ。さっき一番奥に見えていた巨大なF5が、樹間越しに迫力の白い軌跡を描いている。

取水パイプの残骸が伸びている。これをたどると、ゴルジュ上部の取水堰に出られそうだ。クラガリ又谷は、ゴルジュの上は「癒し渓」に早変わりするのだ。F6とF7の間の釜がぐるぐる渦巻いているのが見える。シャクナゲ群落が目立つようになるころ、急な尾根を下りる。いよいよ沢に下り立つのだ。△M角さんの脚がおぼつかないので、要所要所にシュリンゲを残置してすがってもらう。シュリンゲは、ラストのともちゃんが確実に回収してくれるので安心だ。

かくしてドンピシャで、取水堰のすぐ下に下りた。懸垂下降の覚悟もしていたが、いとも簡単に流れにたどり着いた。地形図とにらめっこした甲斐があった。遅めの昼食をとり、ここからは楽しみながらの遡行になる。とはいえ、ただでさえ歩みののろいパーティだ。いちいち正面突破していたのでは何日かかるか分からない。Mr.Dashは、適宜簡単なところを選びつつ先を急ぐ。実のところ、ちょっとかじっみたかった滝を幾つか飛ばした。

やがて眼前に大きなトチの木が飛び込んだ。そして、上流に視線を移すと、なにやら巨大な滝が見える。腰が折れた30m滝だ。近づくにつれ、轟音が耳をつんざくようになる。午後2時。時間がかかりすぎていた。普通の脚でも、尾根まで3時間かかる。O本師匠にまず相談し、ここで遡行を終了し、元のルートを戻ることにした。

Mr.Dashも、O本師匠も残念だったが、今日のパーティの力量ではここまで。明日は西大台にハイキングする予定なので、5時半に小処温泉で、ハイキング班と待ち合わせていることもある。下山が異常に遅れると、余計な騒ぎになるかもしれぬ。まあ、高巻きのルートも判明したし、腰折れ30m滝も見ることができ、ある意味でいい区切りだ。

そう思っていたら空がまたも、ゴロゴロと鳴り始めた。こうなると行動は早い。風のように撤収だ。

クラガリ又の滝公園に戻ると、天気がやや回復していた。もう一度、水に入りたい衝動に駆られ、思い思いに沢に入る。互いに身体を押し倒したりして思いっきり水遊び。はしゃぎまくる。一般観光客があきれつつ、でも羨ましそうに我々を見ていた。

小処温泉で、冷えた身体を温め、ハイキング班と合流。夜は△M角さんが特製のカレーをふるまってくれた。宇宙人I村さんが「老松」の一升瓶を持ってきてくれた。Mr.Dashのギターで懐メロを大合唱し、愉しい狂乱の一夜は更けていった。

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