Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2018年10月31日(水) 秋の大峰・前鬼裏行場、静寂の垢離取場をたずねる!

2018年11月01日 | 山登りの記録
■メイン写真
澄んだ水が美しい垢離取場(こりとりば)。文字通り、水垢離する神聖な場所

■今回のコース
前鬼口⇒車止めゲート→小仲坊→閼伽坂峠→垢離取場→(渡渉不能、往路を戻る)→小仲坊→
車止めゲート

修験道の大峰奥駈道における裏行場と呼ばれる場所は各地に点在するが、
修験道の祖・役行者が従者としていた前鬼、後鬼(生駒出身の山賊夫婦)の子孫が
1300年もの間守ってきた奈良県下北山村の前鬼にも、裏行場が存在する。
今回は、水垢離に使われる美しい淵と、その先に落下する3段の巨大な滝を
観に行こうという企画だ。

前鬼林道にクルマを入れようとしてピックリ。舗装工事で12:00まで林道に入れない。
しまった、リサーチ不足だった! 反省反省。



仕方ないので、林道が開くまで時間つぶしをすることになり、下北山村の池神社へ。



池神社の正面には、明神池が静かに水をたたえている。
「入る谷無し、出る川無しなのに決して涸れず」と言われる不思議な池は
20万年前の地殻変動により誕生した。
池は、ひとりでに水位が上昇し、社殿が浸かることもあったミステリースポットだ。
天然池としては奈良県最大だという。



池の鯉に、備えられている餌(有料)をやりながら。
鯉を食べるとバチが当たって死ぬという伝説もある。



池畔にある親子杉。威圧感あるなぁ。秀吉の時代からあったそうな。

昼前にようやく前鬼林道が開き、クルマを走らせる。



林道から遠望する不動七重の滝。
かつて、この滝より上で木材を伐採し、なんと、落差80mとも言われるF5(下から5番目の滝)
をも含めて木材を落下させ、河原で製材していたというから驚かされる。
今は、その河原も池原ダムに沈んでいるはずだ。



こんな美しい流れを見ながら、奥へ。



クルマ止めから先は徒歩となる。



前鬼の宿坊、小仲坊(おなかぼう)に到着。この日は無人。
宿泊客があるときは、「鬼の子孫」第61代のご当主がおられる。



ミツマタの群生の中を突っ切る。
白い蕾が、早くも来春の開花を待ち望んでいるようだった。



やや荒れ気味のトラバース道を、まずは閼伽坂峠へ向かう。



ユニークな根っこの木が多く、見ていて楽しい。



閼伽坂峠。かつて裏行場は女人禁制で、ここが女人結界だったらしい。



峠からは、広葉樹の色づきに目を奪われながら、前鬼川に向かってひたすら下っていく。



枝をくわえて、何かしゃべりだしそうなヒメシャラ。



他の木に巻きついてねじれているヒメシャラも発見。



釈迦ヶ岳東稜の五百羅漢の一部が遠望できた。



金属製の桟橋を渡り、鎖場を下って枯れ沢を横断する。



おっ、綺麗な淵がみえてきた!



垢離取場に到着。なんという美しさだろうか。あたりは静まりかえっている。
晴れれば水はいっそう、水色に輝くのだが、曇り空のこの日、水の色はやや緑
がかって見える。



白い岩の上で、まったりとした時を過ごす。

対岸に渡り、裏行場のハイライトである三重滝を観に行きたかったが、
時間が遅かったことと、3度の台風のせいか、垢離取場末端の砂洲が全部
流れに持って行かれて、基部の岩が水中に露出している状態で、対岸に
渡れない。この水温で、靴を脱いでズボンをまくって渡りたいというメンバーは
いなかったので、この日はここで折り返すことにした。

安全に渡る手段を見出して、なんとかリベンジしに行きたいものである。


※以前、前鬼川を沢登りしたときの記録は、「ここをクリック」!!

※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!


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