Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年7月2日(火) [北海道]支笏湖畔・樽前山、樽前ガロー~唐沢林道ルートを歩く!

2024年07月10日 | 山登りの記録

■メイン写真
樽前山西山から見た支笏湖と風不死岳


■今回のコース
唐沢林道ゲート(樽前林道合流点)→林道終点(火山観測坑道施設)→樽前山(西山)→
(往路を戻る)→唐沢林道ゲート⇒樽前ガロー


第2班の2日目。樽前山へ珍しいタルマエソウを観に行く。

通常なら標高660mの7合目登山口までクルマで行けるのだが、
今年は運悪く、林道工事のため5合目から上が全面通行止め。
7合目から先は、歩行者も通行できない状態になっている。

仕方ないので、南麓の錦岡ルートから登ることにした。
樽前ガロー(後述)から樽前林道または唐沢林道を経由して樽前山の西山に突き上げる
ルートである。

ただし、これらの林道は入口のゲートが施錠されており、事前に、胆振東部森林管理署に
入林届を提出し、許可を得なければならない。

そして、予め知らされた番号を合わせてゲートの鍵を開けて進入することになる。
樽前林道は荒れていてクルマが入れないので、唐沢林道を進む。

標高263mで、唐沢林道がふたたび樽前林道と合流する。
ここまでクルマが入れる。路肩に3~4台の駐車可能なスペースがある。

ここからは、長い林道歩きが始まる。

ツルアジサイは、この時期、あちこちで満開を迎えている。

林道のゲートから1時間半ほど。カンバ林を抜けると、しだいに高い樹木が減ってくる。

右に樽前山の外輪が見えてきた。

林道終点は広くなっている。ソーラーパネルや、火山観測坑道施設がある。
冷たい水が湧いていて、両手を冷やして涼んだ。
飲みたかったが、やはりエキノコックスがどのくらい怖いのかが肌感覚として
分からないのでやめておいた。

登山道に入ると、すぐに砂礫地になる。
そして、そこにはお目当てのタルマエソウが!!

なかなかの傾斜を登っていく。視線を上げると樽前山の溶岩ドームが姿を現した。
噴煙をもくもくと吹く、れっきとした活火山である。
明治42年の噴火により出現したもので、最高点1,041mは、一応、立入禁止に
なっているが、登っている人も多いようだ。

標高を上げるにつれ、タルマエソウも増えてくる。
この一株は、花がたくさんついている。これだけでブーケみたいだ。

群落を見つけると、贅沢感にため息が出る。

かなり上がってきた。溶岩ドームの見える範囲が大きくなってきた。

そしてついに、西山のピークに到着。
体力、時間の関係で外輪の周回はしないが、じゅうぶん、満足な登頂である。

西山には、ソーラーパネルが張り巡らされたの建造物がある。
GPS火山変動リモート観測装置で、火山地域における地殻変動を監視している。

蒸気を巻き上げるドームを、望遠レンズで撮ってみた。
すごい迫力である。

山頂で昼食をとり、下山は来た道を戻る。
もう一度、違う目線でタルマエソウを飽きるほど眺め、
長い長い林道歩きは、イチヤクソウなどの花を探しながら下った。

下山後、樽前ガローに寄ってみた。ものすごい流れだ。
「ガロー」とは、学生街の喫茶店のことではなく、一説には東北地方の方言、
一説にはアイヌ語で、「崖の間を川が流れる場所」の意味だというが、
「ガリー(gully)」が転訛したのかもしれないとの見方もあるようだ。

ここは、1677年の樽前山の噴火による火砕流の堆積物を、雨水などが侵食して
できたゴルジュ地形で、切り立った岩壁には「苔の回廊」のように、60種類以上の
コケ類が絨毯を敷きつめたように張りついている。

高速道路のインターチェンジに乗る前に、苫小牧市のスーパーマーケットでトイレ休憩。
そのときに、ともちゃんが名産「ハスカップ」をみつけて購入。
ヨーグルトと一緒に食べると、酸っぱくて、爽やかな味がした。

ホテルに戻り、"打ち上げ"の夕食。
いかにも北海道らしいメニューも、すごくいいのである。

 

[この日見かけた花たち]

■ウツボグサ(林道で咲いていた)


■ヒトツバイチヤクソウだろうか。


■イソツツジ


■モウセンゴケ


■マルバシモツケ


■シラタマノキ?


■ネバリノギラン


■コメバノツガザクラ


■イチヤクソウ


■マイヅルソウ(実)

 


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