
■メイン写真
秋葉神社の参道を上る
■今回のコース
奇絶峡⇒道の駅 紀州備長炭記念公園⇒JA紀南 ファーマーズマーケット紀菜柑⇒秋葉神社⇒
天神崎・元島神社
当初、播磨の七種薬師へ岩場トレッキングに出かける予定だったのが、
当日朝になって、予報よりも天候が悪化することが判明し、雨雲レーダー等を
参考にしながら急遽、ここなら雨の影響は少ないと思われた南紀田辺へ。
三ッ星山に変更しようかと考えてクルマを走らせた。
ところが、ミニ線状降水帯のような雨雲が、ちょうど田辺市上空を通ることに。
雨雲レーダーの予想も、えらい外しようで、やはり岩山の三ッ星山も断念。
やむを得ず、田辺のジオ的名所を巡ることにしたが、個人的にはこれがけっこう
面白かった。田辺、恐るべしである。
まずは奇絶峡の赤岩滝(不動滝)へ。赤い橋はリニューアルされるようだ。
落差20m(2段)ほどの滝。右に巨岩が覆い、そこにお堂が埋まるように
建てられている。なんとも神秘的。
不動明王を祀るお堂の内部。天井はオーバーハングした岩がむき出し。
高尾山へ向かう登山道を200mも行けば、堂本印象画伯の原画をもとに
1941年に彫られた巨大な磨崖仏がみられる。
高尾山へは、ここを通って来年3月にガイドの予定がある。
次は、道の駅 紀州備長炭記念公園に移動。
備長炭の資料館がある。炭のことはあまり知らなかったので、
大いに勉強になった。
館内にかかるBGMにあわせて、備長炭の「木琴」を弾かせてもらった。
展示されていたマツダT2000の三輪トラック。木炭エンジンを架装されていた。
これには萌えた。
展示を見ていたらお昼時になったので、併設の食堂で「炭ラーメン」を楽しむ。
まったく炭臭くなく、昔の夜泣きラーメンを思わせる、王道のなつかしい味。
食後、JA紀南 ファーマーズマーケット紀菜柑に立ち寄っいお買い物。
太陽が出ているのに雨が断続的に降ってきたりして、虹が出ている。
秋葉神社に到着。
先日歩いてきた、岩屋観音から西に300mほどのところにある。
紅葉が美しかった。
両側から岩が迫る、というか、巨岩が真っ二つに割れた感じの狭い隙間に参道の石段が
つけられている。そこを胎内くぐりのように上がっていく。
素朴な神殿。左が秋葉(火伏祈願)、右が大山(豊作祈願)。
ちょうど地元のおっちゃんがバイクで来られ、翌日に祭が行われることがわかった。
コロナ前は、盛大に餅撒きが行われたという。貴重な話が聞けた。
最後に天神崎に寄ってみる。
有名な、わが国初のナショナルトラストの地である。
元島を望む海中鳥居と、岩の中ほどに穴が開いた田所岩。
水が澄んでいてきれいだ。
防波堤の道を歩き、元島神社に参拝。
祠の裏は、ひき岩群でみられた洞穴にそっくり。同一の地質が続いていることが分かった。
10年ほど前まで、ちょうどこの辺りには「元島館」という旅館があったようだが、
建物はきれいに撤去されている。
日本のウユニ塩湖と呼ばれるあたり。この日は風が強く、岩盤になっている浅瀬が
細かく波立ち、鏡のような水面は見ることができなかった。
この日は急遽、面白そうなスポットを回ってみたが、田辺周辺には、ほかにも
いろいろ興味深い場所があるようで、登山以外でも巡ってみたい。