Mr.Dashのぶろぐ館

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2022年2月16日(水) 地下壕跡がひそむ奇岩の屯鶴峯へ、らくらくハイキング!

2022年02月17日 | 山登りの記録
■メイン写真
凝灰岩が浸食されて奇妙な形になっている屯鶴峯


■今回のコース
関屋駅→香芝総合公園跡→屯鶴峯154mピーク→地下壕群→屯鶴峯西峰197mピーク→
智弁学園第2駐車場→関屋駅


金剛山地の北端、屯鶴峯(どんづるぼう)。
緑の樹林帯の間に突然、白い凝灰岩が広がり、その様子が鶴が屯(たむろ)している
ように見えたことが由来だ。
昨年末に下見を終え、この日は「らくらく山歩の会」で歩いてきた。



関屋駅から南へ、大きな家が多い住宅街を行く。



閉鎖された香芝総合公園の中を抜けていく。もったいないほどの設備。



交通量の多い国道165号を渡り、登山道に入ると、すぐ先が「楡の広場」だ。



ほんの少しの登りで稜線に出て、南に進むと送電線鉄塔が立つ屯鶴峯の154mピークに着く。
二上山が迫る。屯鶴峯も金剛山地の一部であることを実感できる。



アオダモだろうか。黄色い花が咲き始めていた。
ちらちらと小雪が舞う寒い日だったが、確かに春は近づいている。



屯鶴峯の白い凝灰岩を見下ろしながら。
これは千数百万年前の二上山の噴火によってできたという。
50年前に遠足で来た、というお客様もいらっしゃった。



できるだけ簡単なところを選びながら慎重に通過する。岩は風化が進行中。



標高100m台だが、どこのアルプスを歩いているのかといったカット。



U字型に尾根をめぐり、北上していくと水準点の小ピークを通る。



その先で赤テープに導かれて急斜面を下りると、興味深い地下壕群がみられる。
西側の谷筋に貫通しており、向こうに光が見える。



第2次世界大戦末期の1944年、陸軍が航空総軍戦闘指令所などの軍事施設にする予定で
掘ったもの。約2ヶ月間、24時間、300人態勢で工事をしたが、完成前に終戦を迎えたという。



屯鶴峯の下を網の目のように横穴が掘られており、現在、一部は京都大学の地震観測所として
利用されている。その他のトンネルは、当時の姿が残っているが、落盤の懸念があるので
内部に入るのは遠慮したい。



トイレ跡と考えられているコンクリート槽のすぐ近くには、コンクリート片が残る。



レンガのかけらが大量に散らばっている場所もあり、何らかの建物もあったようだ。



階段と思われる、石を並べた跡も見られる。



別の場所にもトイレ跡。排水システムが健在で、水が溜まらないそうだ。



貴重な遺跡をあとに、小沢を渡渉すると、大阪と奈良の県境、果樹園の中に出る。
雪はやんで、日差しが戻って少し暖かさを感じた。
北へ林道を進むと、すぐにふたたび奈良県に入る。



関電巡視路の急坂を一気に登り、送電線が入り乱れるピークへ向かう
明神山から奈良盆地が一望できる。



屯鶴峯西峰の197mピークへは樹木に囲まれた平坦な場所。



下山は、ピークから続く北尾根の関電巡視路をとる。大阪教育大学のキャンパスが
見下ろせる。
最後は智弁学園の高い壁沿いに下り、学校の駐車場に出る。
関屋駅へ戻ると、ちょうど準急電車がホームに滑り込んできた。

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