
■メイン写真
廃村八丁の三角小屋
■今回のコース
菅原→ダンノ峠→(谷道)→佐々里峠への分岐→品谷山→品谷峠→廃村八丁
「廃村」だけなら京都北山地域には幾つもある。
しかし唯一、廃村八丁は40年以上にわたり、登山者を魅了し続けている。
1991~92年にかけての冬にシンボルだった白壁の土蔵が崩壊した後も、
それは変わっていない。
そこまで惹きつける要素は何か?
今回のルートを周回してみると、先人たちの生活痕を偲びたいという郷愁めいた
引力のほかに、廃村八丁周辺の豊かな自然に惚れてしまうからだということが
よ~く分かる。

菅原のバス停。
菅原大橋を渡り、川沿いの道を上流へ向かう。

最奥の民家の前を通る。
かつて八丁を離村された方が、現地から移築された家だそうだ。

大水で荒れた痕跡のある仏谷。新しい丸木橋がかかっている。
仏谷の二俣からは、右俣の谷道をとっても、間の尾根道をとっても距離は
大差なく、ダンノ峠の手前で合流する。

しかし、谷道は倒木が重なるなど結構荒れていて歩きにくい。
尾根道は植林の中を明瞭な道がついている。

ダンノ峠。自然林が混じり、気持ちの良い場所だ。

ちょうどいい湾曲具合の木があったので、腰かけて小休止。
右へ踏み跡をたどる。尾根に上がると、明瞭な道になる。

空洞がある大きな杉。「ハチ、おらんよなぁ」
鹿除けネットが付けられた支尾根に出ると左へ。
若い植林越しに、小野村割岳から続くなだらかな尾根が見えた。

足元には可愛いイワカガミ。

心地よい風を受け、自然林の稜線を行くと、輝くような新緑に出合える。

ヤマボウシ。

佐々里峠への分岐。ここは直角に左へ。

カマツカかなぁ??

東側がドーンと開ける。
しかし、北山は山々のピークが判然としないので山座同定が難しすぎる。

ブナのしっとりした雰囲気の森を通る。

品谷山の山頂も樹林の中。しかし、周囲の景色が見えないからと言って
不満はないほど綺麗だ。

シイタケかな? キノコはよく分からん。

2.5万地形図に「品谷峠」と書かれている鞍部。
ここは実は品谷峠ではない。巨大なブナがあるのが目印だ。

こっちが本当の品谷峠。ひとつ小ピークを越えた、次の鞍部になる。
ここは左に折れる。
すぐ植林になるが、また若い自然林に戻る。炭焼き窯の跡を通り、
ザレた坂を下る。トラロープが這わせてあった。

下り切ったところがスモモ谷。
スモモの木はないが、水が美味い。
スモモ谷も荒れていたが、歩けないほどではない。
ただ、「登山道」といえるほどでもないので、慣れていない人はつらいかも。
とにかく沢沿いに、歩きやすいところを選べばいい。

整然とした植林に出ると、廃村八丁も近い。
八丁川を渡渉して到着した廃村八丁には、この日は誰もおらず、静まり返っていた。
(三角小屋をベースによくステイされている御仁がおられるそうな)

かつてのシンボル、白壁の小屋の跡地。
ここに住まれていた方々の暮らしに、しばらく思いを馳せる。
(続く)
廃村八丁の三角小屋
■今回のコース
菅原→ダンノ峠→(谷道)→佐々里峠への分岐→品谷山→品谷峠→廃村八丁
「廃村」だけなら京都北山地域には幾つもある。
しかし唯一、廃村八丁は40年以上にわたり、登山者を魅了し続けている。
1991~92年にかけての冬にシンボルだった白壁の土蔵が崩壊した後も、
それは変わっていない。
そこまで惹きつける要素は何か?
今回のルートを周回してみると、先人たちの生活痕を偲びたいという郷愁めいた
引力のほかに、廃村八丁周辺の豊かな自然に惚れてしまうからだということが
よ~く分かる。

菅原のバス停。
菅原大橋を渡り、川沿いの道を上流へ向かう。

最奥の民家の前を通る。
かつて八丁を離村された方が、現地から移築された家だそうだ。

大水で荒れた痕跡のある仏谷。新しい丸木橋がかかっている。
仏谷の二俣からは、右俣の谷道をとっても、間の尾根道をとっても距離は
大差なく、ダンノ峠の手前で合流する。

しかし、谷道は倒木が重なるなど結構荒れていて歩きにくい。
尾根道は植林の中を明瞭な道がついている。

ダンノ峠。自然林が混じり、気持ちの良い場所だ。

ちょうどいい湾曲具合の木があったので、腰かけて小休止。
右へ踏み跡をたどる。尾根に上がると、明瞭な道になる。

空洞がある大きな杉。「ハチ、おらんよなぁ」
鹿除けネットが付けられた支尾根に出ると左へ。
若い植林越しに、小野村割岳から続くなだらかな尾根が見えた。

足元には可愛いイワカガミ。

心地よい風を受け、自然林の稜線を行くと、輝くような新緑に出合える。

ヤマボウシ。

佐々里峠への分岐。ここは直角に左へ。

カマツカかなぁ??

東側がドーンと開ける。
しかし、北山は山々のピークが判然としないので山座同定が難しすぎる。

ブナのしっとりした雰囲気の森を通る。

品谷山の山頂も樹林の中。しかし、周囲の景色が見えないからと言って
不満はないほど綺麗だ。

シイタケかな? キノコはよく分からん。

2.5万地形図に「品谷峠」と書かれている鞍部。
ここは実は品谷峠ではない。巨大なブナがあるのが目印だ。

こっちが本当の品谷峠。ひとつ小ピークを越えた、次の鞍部になる。
ここは左に折れる。
すぐ植林になるが、また若い自然林に戻る。炭焼き窯の跡を通り、
ザレた坂を下る。トラロープが這わせてあった。

下り切ったところがスモモ谷。
スモモの木はないが、水が美味い。
スモモ谷も荒れていたが、歩けないほどではない。
ただ、「登山道」といえるほどでもないので、慣れていない人はつらいかも。
とにかく沢沿いに、歩きやすいところを選べばいい。

整然とした植林に出ると、廃村八丁も近い。
八丁川を渡渉して到着した廃村八丁には、この日は誰もおらず、静まり返っていた。
(三角小屋をベースによくステイされている御仁がおられるそうな)

かつてのシンボル、白壁の小屋の跡地。
ここに住まれていた方々の暮らしに、しばらく思いを馳せる。
(続く)