Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2014年8月11日(月)~13日(水) 上州・宝川ナルミズ沢は途中で切り上げ、朝日岳に登頂(2)

2014年08月16日 | 沢登りの記録
■メイン写真

ナルミズ沢と大石沢の合流点、悪天のためここで遡行を中止


8/12(火)
朝4:00に起床。雨は昨夜のうちにやんでいて、沢の水量も少し落ち着いてきた。
今日は幕営装備をデポしてナルミズ沢を遡行し、大烏帽子山のすぐ南側の稜線に
詰め上がり、その稜線を南下しジャンクションピークから朝日岳に至り、
広河原の幕営地に戻るというロングルート。できるだけ早い時間に出発したい。

朝食を済ませ、身支度を整えていると空も明るくなってきた。青空も見えている。

しばらく登山道を使い、淵が連続する部分をスキップ。ちょっと水量が多いので避けたのだ。



頃合いを図り、ゴーロのあたりでうまく入渓。いい感じだ。



赤い岩底のナメが美しい。



このあたりのナメ滝は落差は小さいのに、立派な釜をもつものが多く、へつり、巻きを
多用する。

美しい流れに有頂天になっていたが、いつの間にか青空が消え、雲が分厚くなってきた。
そしてとうとう、ぽつぽつと雨が落ちてきた。



大石沢の出合まで、とにかく急ぎたい。そこで様子を見て、あとの行動を判断しよう。

水量が心なしか増え始め、しかも水が少し濁り始めたようだ。
この微妙な変化には、IM川さんもT橋クンも気づいていた。



大石沢の出合。
記念写真はナルミズ沢本流の滝の前で、大石沢は左から流れ込んでいる。

たいへん残念ながら、ここで遡行中止を決める。
大石沢を少し遡ると登山道に出られる。

未練たらたらのMr.Dash、IM川さん、Mーちゃんの3名は、登山道を利用し朝日岳への
ピストンを決意。T橋クン、ともちゃん、ノブちゃんは登山道を下りて幕営地に戻る
ことにした。

雨の中、朝日岳への登山道は決して快適ではなかった。
標高差こそ600mそこそこだが、はじめのうちは、とにかく直登が続く。



露岩からはササの切り開きと岩場のトラバースが交互に現れるテクニカルなコース。
霧が晴れた瞬間、山頂が見えた。

Mr.Dashは沢靴のままなので、ササの根や粘土層に弱く、歩きにくいことこのうえない。
主稜線の分岐に近づくと、突然、木道が始まり、歩きやすくなる。



朝日ヶ原の湿原地帯に感動しつつ、ジャンクションピークを眺める。



結局、登山地図のコースタイムをやや巻くくらいで、朝日岳に到着。
Mr.Dashにとっては通算踏破ピーク数750座、東京に異動してから10ヶ月でちょうど40座の
キリのいいピークとなった。



ピークの少し南に、小さな祠があった。
山頂部は冷たい風がビュンビュン通り抜け、たいへん寒い。
ほんの5分ほど滞在しただけで、下山を決める。

もとの登山道を戻るには沢靴は決定的に不向き。案の定3回、4回と尻餅をついてしまう。
「こんなにコケるMr.Dashを見るのは初めて!」とIM川さん。

正午を少し回る頃、3人が待つ広河原に戻った。皆、テントで昼寝していたという。
雨はやむ気配がないので、テントでの連泊は断念し、このまま装備をたたみ、
宝川温泉に戻ることにした。
朝日岳組3名にとってはロングルートになるが、冷えた体で濡れ鼠のままここで
連泊するよりは良い。

帰りの渡渉はかなり水量が増えており、やばかった。



今朝までは澄んでいた流れは、黄土色の濁流と化していた。

無事、駐車地に着き、クルマから着替えを取り出して、宝川温泉に駆け込む。
受付時間ぎりぎりの17:00前に滑り込みセーフ。



内湯に向かう通路はこんな感じ。古い道具が展示されている。

半日、水に濡れながら、まだ水に浸かるのかとも思ったが、お湯は別で、天国心地。
ただし男湯の内湯は洗い場が2つしかなく、ゆっくり身体を洗う暇がなかった。

ここの外湯は混浴とのことで、素敵なハプニングも期待しつつハシゴしたが、
もちろん、そんな愉快なことはなかった。「色即是空」と書かれたお札が
あちこちに貼ってあったのが面白かった。

宝川温泉では泊らず、とりあえずクルマを国道291号線方面に走らせる。



幸運にも湯檜曽のホテル「湯の陣」に部屋を取れた。6人ザコ寝だが、それでいい。
バイキング料理を味わい、今度はゆっくりと温泉(源泉かけ流し)を楽しむ。

食べすぎと今日の疲れで、部屋に戻っても酒はさほど消費されず、おやすみ。
長い一日が終了。
完全遡行はできなかったが、何とか朝日岳にも登れたし、今回は50点ということで。

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