Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『Happy new today !』のことばの力強さ

2007-11-16 00:14:14 | 明川 哲也 さん
小生のブログの読者なら、もうすっかりおなじみとなった毎月1回の、好評(本当に)の、このシリーズ

そうです。明川 哲也 さんの登場です

4週間に一度、朝日新聞(住まいが山口なので、北九州版?)の生活面の『相談室』の回答者として登場されますが…もちろん今回もやります。
いや、今回に限っては、多くの読者の皆さんに紹介したいので、「是非やらせてください」という心境にあると表現した方が、小生の気持ちを正しく表していると思います。

5回前の『『ゆるゆる教』のすすめ』のような、素晴しい「明川ワールド」を、今回も読者の皆さんに堪能していただけるでしょうか

大丈夫です。

今回は、相談内容がかなりシビアですので、小生達大人も考えさせられますが、素晴らしい回答内容となっております。
(ひょっとしたら、今回ほど感動的な回答は、なかなかお目にかかれないかもしれません。)

では早速、惜しみなく紹介したいと思います


紹介するのは、大分県にお住まいの、34歳の主婦の方の相談に対する回答です。

相談事は、4歳の息子が、お盆にテレビドラマで「はだしのゲン」を見て以来、「大きくなりたくない。おじいちゃんになりたくない」等と言うようになった。人の死を知ったショックが大きいのでしょうが、「戦争は終わった」とか、色々話しても納得いかない様子。彼が未来に希望を持つことのできる言葉をかけてあげたいのだが…という内容。

先ほども述べましたが…シビアです。

過去の日本が犯した「過ち」は、決して風化させてはならないし、その象徴的な漫画であり映画でありドラマであるのが、原爆…ひいては戦争の悲劇をリアルに伝える「はだしのゲン」であることは、間違いありません。
ですが、小さいお子さんには、あまりにリアルすぎて恐怖感だけに苛まれる可能性は否定できませんよね
ついさっきまでの楽しいことも、恐怖心でかき消されてしまうことにもなりそうです。
小生も、戦争を経験したわけではないですから、子供を恐怖心に晒さないように説得するのは…正直自信がありません
言葉が巧みな方ではないし、機転が利くわけでもない不器用な人間なので、余計に難しい課題ですね

ご子息の未来を案じる母親の切実な相談ですが、明川さんは、以下のように、素晴らしい…ある意味「感動的」な回答をしています

以下、記事を全文引用して紹介しましょう


*************************************

 息子さんの反応、むちゃくちゃ正しいのではないでしょうか。
「はだしのゲン」で描かれた広島の惨状を見ても顔色ひとつ変わらないようで
あれば、その方がよほど心配です。

 四歳で死に対する恐れに震えるなんて、それは本人にとって大変厳しいことで
しょうが、少なくとも息子さんは原子爆弾を正当化したり、たくさんの人間を死地
においやっておきながらへこへこ笑っている某大統領のような権力者にはならない
でしょう。
ショックから息子さんを引き離そうとするのではなく、ショックともども抱き
しめてあげられれば、それが一番いいですね。

 具体的な方法としては、息子さんへの技巧的な言葉をあれこれ考えるより、
お母さん御自身が希望の言葉を唱え、「生きるということ」を明るく楽しんで
いった方がいい。

 ちなみにボクは、近所のバイク店の看板のコピーを呪文のように毎朝つぶやいて
います。

 「ハッピー・ニュー・トゥデー」。

毎日が新しく、生きていく喜びとチャンスに満ちてるという意味でしょう。

納豆をかき混ぜながら、パンツをはきながら、あるいは駅まで走りながら、

  「ハッピー・ニュー・トゥデー」

とお祝い気分で囁いてみてください。

 ほら、新しい一日だ。そのお母さんを息子さんは見ています。
創意工夫で楽しいこと盛りだくさんの秋にしてあげて下さい。

*************************************

素晴らしいです…
このシリーズを始めて、本当に良かった…。
心から感動していますね

小生自身も、『『生きる』ということ』と題して記事をエントリーしていますし、nanaponさん風屋さんも、人類の生命の尊さを訴える記事を、たくさんエントリーなさっています。
(例えば、nanaponさんであれば、『もうひとつの生き方・その2』が、風屋さんであれば、『仕事』というタイトルの記事等が該当すると思います。)
「命の尊さ」という意味では、とらいでんとさん『3000km泳いできた亀』というエントリー記事で、別の切り口で触れています。

多くを語る必要はないでしょう。

恐怖心に苛まれたり、明日への希望を失いかけた時は、皆で囁いてみましょうよ

『Happy new today !』

と…。

それだけで、姿かたちは見えないけれど、不思議な「優しさ」に抱かれているような気がしませんか

優しいけれど、なんて力強いことばなのでしょう。

「原爆投下は仕方ない」発言で物議を醸し失脚した、久間元防衛大臣を「許せない」気持ちは消えないし、国民の皆が、あの発言で深く傷ついたけれども、そんな心の傷を自らで少しは癒せるだけの力はあることばだと、読者の皆様はお感じになりませんでしょうか

何気ないことばかもしれませんが、小生には強く響きましたね…。

広島の惨状や、沖縄の惨劇…これすなわち戦争の愚かさ…これを風化させることなく、前を向いて進んでいけそうな気がしますね。


どこまで、その明川さんの「世界」は、「深く」て「広く」のでしょう


今回は、10月13日に登場された分を読者の皆様にご紹介しましたが、実は今月は10日にも、既に登場されています
このペースですと。12月は8日か15日に再登場でしょうね

また今月末位に、読者の皆さんに10日登場分をご紹介しましょう

ちなみに、今月は、また「いつもの」明川さんに戻って、ユーモラスたっぷりに相談者に適切な回答をなさっていますよ

では、次回をお楽しみに

Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブログテンプレートを『カス... | TOP | 『第24回 マイルチャンピオ... »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
いい言葉ですね (とらいでんと)
2007-11-18 00:58:10
Danchoさん、こんばんは。
TBありがとうございました。
素敵な記事にリンクしてくださってありがとうございます。

「Happy New Today」
いい言葉ですね。

おまじないのように使える言葉や座右の銘を持っていると、人はもう少し強くなれるかもしれないですね。
返信する
大幅レス遅れ、申し訳ありません&コメントありがとうございます。 (Dancho)
2007-12-05 21:59:58
とらいでんとさん、こんばんは。

これ、明川さんカテゴリに入る記事では、『ゆるゆる教』と同じ位か、それより若干上回るほど、気に入っています。
このシリーズを始めて、良かった…って、本当に思いました。

なので、これは小生にとっては大事なブロガーの皆さんのブログの関連する記事へTBしたかった記事です。

とらいでんとさんから、励みになるコメントを頂戴して、嬉しいです。

本当に良い言葉ですよね。

とらいでんとさんの最後のコメントが、小生も言いたかったことの一つで、まさに同感ですね。

これからも、とらいでんとさん程ではないかもしれませんが、時々は、読者の皆さんが「この記事…素敵だなぁ」って思っていただける記事を「ゆるゆる」綴れたらな…って、思っています。

先ずは、お詫び共々、コメントを頂戴したことに対し、大幅に遅くなりましたが、御礼まで。
返信する

Recent Entries | 明川 哲也 さん