Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

他人との比較を断つ勇気

2009-11-09 09:56:48 | 明川 哲也 さん
季節は、早、紅葉シーズン。
各地で紅葉が見ごろを迎えているようです。

つい先日、夏だった事を考えれば、季節の移ろいが、駆け足の様ですね。

そして、プロ野球の日本シリーズは、4勝2敗で読売ジャイアンツが、北海道日本ハムファイターズを下して、21度目の日本一を決めました。

私の印象としては、日本ハムの一度繋がったらたたみ掛ける攻撃が凄くて、脅威に感じ、しかも、「熱狂的」ともいえる日本ハムファンの歓声も凄まじくて、ジャイアンツが良く4勝を挙げたなぁ…と、感じています。

さて、拙ブログの読者なら、ご存じの、このシリーズ

そうです。明川 哲也 さんの登場です

朝日新聞の「こころ」のコーナーの『悩みのレッスン』というコラムの回答者として、4週間に一度のペースで登場されています。

2007年6月1日に紹介した「『ゆるゆる教』のすすめ」のような、素晴しい「明川ワールド」を、今回も読者の皆さんに堪能していただけるでしょうか

今回は、5月10日に登場した分を紹介しますが…やっぱり期待通りです。

では早速、紹介したいと思います


紹介するのは、大阪府にお住まいの、19歳の大学生の男性の方の相談に対する回答です。

相談事は、中学でいじめを受けたために、人間不信で自信が持てない。当時は「お前より成績は良い」と相手に言っていたが、「運動やルックスで勝っているし、もてないお前に言われても悔しくない」と返され、いじめはエスカレート。今も引きずっていて「全てで他人より上でないと」という強迫観念に駆られる。大学に通り資格も取ったが、気分は晴れない。完璧になれない自分に気づき、不信感、敗北感を一生背負っていく恐怖と絶望に苦しんでいる。プライドが高く、反社会的で攻撃的になっていく自分に嫌気がさす。自暴自棄の私にゴールはあるのか…という内容。

実は、私も、「いじめられっ子」でしたよ。
成績は確かに良かったけれど、走ること以外の運動は、まるでダメな程の音痴でしたし…。身長が高い割に、「ガリガリ」な程、当時は痩せていて、「もやしっ子」なんて言われたりもしたし…。
でもね、「完璧な人」って、いないじゃないですか。相談者の彼と被っているいるところは多々あって、気持ちは少しは分かるけれど、そこを拠り所にできないものかなぁ…と、私なら、助言してしまいそうですが…。

ところが、そんな相談者に対し、明川さんは、以下のように、絶妙ながら最後は真剣に、回答をしています

以下、記事を全文引用して紹介しましょう。

*************************************

 悩んでいる人に向かって「笑っちゃいました」と言うのは立場上まずいことなのでしょうが、ずいぶんみみっちいことを言い合っていじめたりいじめられたりしているのですね。そのまま大人になって居酒屋で顔を合わせたりすると、「俺の給料はお前より高い」「福利厚生で勝っているし、かみさんがセクシーだから悔しくない」とか言い合うのでしょうか。
 最近のお父さん向け雑誌と同じですね。大企業の給料をばらす特集が多くて、お父さんたちはそういうページに引っ張られ、不幸な顔をして電車に揺られています。比較さえしなければ、今夜のお酒もおいしかったはずなのに。
 そうです。ほぼすべての不幸は比較から始まります。他人と自分との比較。理想と現実との比較。その差が大きければ大きいほど、人は苦しみます。もちろん、葛藤すべてが悪いというわけではありませんよ。それがあるから伸びていくとも言えるのだから。
 でも、必要のない不幸も多々あるのです。金輪際、他人と比較して生きる癖をやめてみたらどうでしょう。誰がどうであろうと自分は自分。この不器用な自分が、それでもやれることをやり切って、たった一度の人生をまっとうするのだと思い込めば、まあ、何を言われてもそんなものはハムスターの屁みたいなものです。
 大袈裟に苦しむ前に、比較を断つ勇気。これをお勧めします。ゴール以前に、それがあなたのスタートとなることでしょう。

*************************************

なるほど…

最近になって思った事ですが、私も、会社の同期や後輩達と比較することを止めることにしました。
人間、地位とか名誉とか肩書とか…そんなものに人生が左右され、悩むことなんて、実にくだらない事なんじゃないか…と思えたからです。
そんな暇があったら、拙ブログの記事を一つ書いたり、読書したりする方がましかな…と。

そのきっかけを作って下さった方、実はいます。

例えば、nanaponさんssayさん…。

6月の会食の時に、「Danchoは真面目すぎるから…」「自分が楽しまなきゃ」と仰っていただき、肩の力が抜けたような気がしました。

そして、川島さんから…
「Danchoさんは、頂いたコメントに、きちんとレスしているんですね」
とレスがあったのも、「自分は几帳面すぎるんだ…」「折り目正しすぎるのかなぁ」という自分に気付くことができました。

そんなことがあって、開き直れました。比較から断つ勇気を頂けました。
今は、結構楽しんで、色々な記事書いています。
ただ、文才がないのは…大目に見て、ちょうだ~いっ(財津一郎を思い浮かべて下されば、なお宜しいでしょう)。

そんな私の気持ちを、明川さんは代弁して下さったような気がしましたね。

でも、笑っちゃうのが…
『そのまま大人になって居酒屋で顔を合わせたりすると、「俺の給料はお前より高い」「福利厚生で勝っているし、かみさんがセクシーだから悔しくない」とか言い合うのでしょうか。』
の部分ですね。
こういう表現って、思いつかないじゃないですか。
まさにこの部分が「明川ワールド」と言えると、勝手に思っています。

いやぁ~どこまでその明川さんの「世界」は、「深く」て「広く」のでしょうかね

今月25日に、予想通りに登場なさったので、このペースですと、次のご登場は、11月22日か、11月29日と思われます。

今回紹介した分を含めて、以前の明川さんの回答記事を、「物が捨てられない根性」で4回分保管していますので、今月25日の分を含めて、順次紹介していきましょう

この次も、どんな相談事に対し、どう回答して下さるのか…期待していますよ、明川さん

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4 Comments

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補足(笑) (川島孝之(表参道の小さな広告屋から))
2009-11-09 23:33:27

えー? 私、そんなこと言いましたっけ。
(いや、書きましたっけ?)

>そして、川島さんから…
>「Danchoさんは、頂いたコメントに、きちんとレスしているんですね」
>とレスがあったのも、「自分は几帳面すぎるんだ…」
>「折り目正しすぎるのかなぁ」という自分に気付くことができました。

私も(遅ればせながらですが)すべてにレスしておりますよ。
読者数も多くはないし。
私の言葉は「レスはテキトーにしておけばいいんですよー、
Danchoさん!」と意見しているようにとれますが、
レスはできればすべてに(たとえ数人まとめつつ)したほうがいいし、
「几帳面」は悪いことではありません。
私も「几帳面」と見られることが多いです。
「神経質」と重なりつつ、微妙に違うし。

きっと、「すべてにきちっと答えなくても、(返事はしつつ)
少しかわすことがあってもいいのではないか」という
ニュアンスだったのではないでしょうか。← って、自分で分析!
← あ、几帳面な性格ですから。

広告業界は、常に「同種の取引先との比較=競争」で
成り立つことが多いです。(競合プレゼンなど。)
ま、どの商売も「競争」ですけどね!

何事も他人と比べる習慣、少なくとも
自分は減らそうと思います。
返信する
補足、ありがとうございます(笑)。 (Dancho)
2009-11-10 09:49:33
川島さん、おはようございます。

補足コメント(笑)、ありがとうございました。

何かの記事に私がコメントしているレスに、そのようなレスがあったように記憶していましたので(冷汗)…。

>きっと、「すべてにきちっと答えなくても、(返事はしつつ)
>少しかわすことがあってもいいのではないか」という
>ニュアンスだったのではないでしょうか。

この感覚に近いと思っています。
それでも、普通にレスをしているつもりでも、肩に力が入りすぎて、几帳面でも、真面目でも、何でも「過ぎる」のが、私の短所だと思っています。

良い意味で「良い加減」が、私にはちょうど良いのかと思って、少し意識的に「手抜き」をしています(笑)。

>何事も他人と比べる習慣、少なくとも
>自分は減らそうと思います。

私も、そう思っています。
もう、地位とか名誉とか、肩書きとか、他人との比較とか、どうでも良くなりました。
こう書くと、「投げやり」の様に見えますが、とにかく仕事も、ある意味「自分が楽しく」やらないと、自分に「毒」かなぁ…と思ったものですから(笑)…。

先ずは、コメントを頂戴した事に対し、心より御礼まで。
返信する
はじめまして ()
2009-11-19 17:36:33
日本人は、人生を何に捧げるかという質問に対して、①人生を楽しみたい、という意見の人が圧倒的に多いです。
そしてアメリカは同じ質問に対して、地位・名声を残したいという人が圧倒的に多いです。
日本人で、地位・名声を残したいという意見の人はごくわずかです。

私は①の意見でした。
というよりも地位名声を求めることは、自分を悪い人間にしてしまうと思い込んでいました。
しかしこの資料を見て、色々考え事をした結果、他人と自分を比べたっていいじゃないか、という意見に変わりました。
なぜならば、人にとって最もといっていいほど大事なことは、自分の無○を知ることなんです。
他人と比べると、自分に足りないものに気付きます。
そして、やるべき事が見えてきます。
やるべき事があると'無駄な暇'が減り、人生が充実します。
私のこの意見を押し付けるつもりは全くありません。
長文になってしまいすみません。
返信する
はじめまして (Dancho)
2009-11-20 10:17:36
Kさん、はじめまして。

コメント、ありがとうございます。

確かに、他人と比較しないと自分の足りないところが見えてこないというのは、理解できます。その意味においては、他人との比較は必要なのかもしれません。
そのために、対面する人との議論も、あってしかるべきでしょう。

ポジティブな意味では、比較はして良いと思うのです。
ですが、自分のネガティブな面が表れて、他人に対する羨望感が表れるのは、自分にとっては良くないはず。卑屈になりがちになりますし。
それをここでは表現しているのではないでしょうか。

自分の足らないところは、吸収して、自分という人間を尊重できるようになれば、他人との比較をする暇もない様に思いますが、如何でしょう。

先ずは、コメントを頂戴したことに対し、心より御礼まで。
返信する

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